概要
菱田正和が手掛ける新作アニメ。2021年4月よりAT-Xほかにて放送。
正式名称は「Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~」
あらすじ
夭聖界。女王の前に集められた5人の青年たちは人間界で愛著(あいじゃく)を集めるよう命を受ける。しかし女王の命令に背く事は許されず人間界へ。年長の寶が営むBAR『F』で5人の人間界での共同生活が始まる
用語集
夭聖
蘭丸たち5人の種族。光輝族、火焔族、水潤族、卉樹族、金鋼族に分類される。
仮の姿である人間体から夭聖体になると人間体の面影はほぼなくなり、肉体美が光る凛々しい姿へと変貌する。
愛著(あいじゃく)
人の心が大きく動いたときに生まれる、エネルギーの塊。夭聖界のお金のような物。
とある理由から、これを集める必要があるため蘭丸たちは人間界へ派遣された。
基本的に、クライアントを苦しませる原因である存在(大きな負の感情を持つ人間)から得るものだが、そうでない人間からも…?
本来は仏教用語であり、「愛着」と同じ意味。
クライアント
蘭丸たちが人間界で生活する中で出会う、大きな悩みを抱えた女性たち。
(例:いじめ、借金苦、ブラック企業勤務 など)
5人はそのような人々にBAR『F』の名刺を渡して必要なら助けを求めるよう伝え、窮地を救っている。これが同時に愛著を集めるきっかけにもなっている。
禁忌解放
蘭丸たちが夭聖体の姿を解放する、いわゆる変身バンクの流れるターン。
制作班のこだわりが随所に感じられる圧巻のシーンなので、ぜひ細部まで見てみよう。
艶歌
禁忌解放を行い夭聖体に変身した蘭丸たちが戦いの地に赴くまでに流れる、キャラクターソング。歌謡曲風なのが特徴。
5人それぞれに専用の曲がある。歌詞が表示されるのでぜひ一緒に歌ってみよう。
ヘブンズ空間
夭聖たちがクライアントの心をお助けするために踏み込むバトルフィールド。悩みの元凶である者の負の感情の表れと思われる。
空間自体が敵であり、夭聖にとっては命懸けの戦闘が行われる。
敵の本体を見つけることができれば、空間の主である人間から愛著を得ることができる。
空間のデザインは毎回異なり、様々な芸術作品をモチーフにしていることがうかがえる
(例:「ひまわり」他ゴッホの作品、「富嶽三十六景」他、葛飾北斎の作品)。
エ・フランデミューズ学園
寶を除く蘭丸たち4人が通う高校。…なのだが、生徒たちは(おそらく)夭聖の力で洗脳を受けているため、彼らが普通に学園に溶け込んでいることに違和感を全く持っていない。(人間界に来たばかりのうるうがなぜか生徒会長になれているのもこのためだろう)
どこかで聞いたことのあるようなフレーズの校歌がある。
登場キャラクター
メインキャラクター
「僕は、あなたを守りたい!」
本作の主人公。光輝族の出身。
記憶を失っているせいなのか、いつもボーッとした雰囲気。しかし時折鋭く、本質を突くような発言をすることがある。
クライアントの悲しみに寄り添い涙することもある優しい性格。
夭聖体になると普段の雰囲気から変わり、勇敢に戦う。眼鏡も外れる。
武器はレイピア。記憶がなくても戦闘の実力は他の4人が認めるほどである。
シリウスとは過去に因縁があるようだが…?
「お前の後悔、俺が抱く。」
火焔族の出身。
ヤンキーのような出立ちで、人助けなど下らないと口では言うものの、困っている人の涙はなんだかんだで見過ごせないタイプ。
ぶっきらぼうな口調ではあるものの、女性に対する態度は紳士的。そして、意外と照れ屋。
うるうとは反りが合わず、よく言い合いになる。
夭聖体では槍を武器に戦う。他人の怒りの感情を受け取り、力に変えて攻撃することができる。炎を操ることができ、燃やすだけでなく消火することもできる。
「どんなに泣き叫んだって、世界は変えられない。」
水潤族出身。いつも正しくあるべきと己を律する、優等生。
清く正しく美しく完璧に見えるが、過酷な幼少期に加え、とあるトラウマとなる出来事が彼の心に大きく影響を与えているようだ。
焔によく突っかかり、言い争っている。
夭聖体では髪が短くなり、ピンヒールのブーツなど中性的なファッションに身を包む。武器は鞭。冷気を操ることもできる。
「一生懸命頑張る姿ってすごくかっこいい…いや、すごく、かわいい。」
卉樹族の出身。少年っぽさの残るかわいい系の容姿。しかし本人はかっこいい姿を見せて認めてもらいたいと思っている。
そんな思いとは裏腹に、猫から懐かれてしまったり、自然とアイドルポーズが出来てしまったりと、実際にかわいい。
夭聖体は他の4人と比べて一番容姿の変化が少なく、少年のような姿である。
武器は木の枝のような形のステッキで、先端が尖っており刺突に使用する。聴覚に優れており、遠くにいるクライアントの泣く声を聞き取ったり、戦闘時は敵の本体を音で見つけることも。
「そういうことは大事な人のために取っとくもんや」
金剛族の出身。他の4人よりは年上で、高校には通わずバー(店舗は5人の自宅も兼ねている)を経営している。
なぜか関西弁を話し、軽薄に見えるが実は…?
十訓を破りまくっており、女王にも薄々気づかれているが今のところお咎めなし。
夭聖体になると5人の中でも一番筋肉質な姿となり、武器は持たず己の拳で戦うパワータイプ。
蘭丸たちの食事の世話を女王から命じられて行っているものの、かたくなにカレーしか作らない。