概要
神奈川県山北町の玄倉川で1999年8月に起きた水難事故。
概要
神奈川県山北町の玄倉川で1999年8月に起きた水難事故。
社員旅行でキャンプに来ていた県内某スクラップ企業の社員とその家族・友人の25名は、本来テントを張るべきでない危険な川の中洲でバーベキューなどに興じていた。
13日夜より大雨洪水による避難勧告が発令され、地元の行政職員が注意を呼びかけたが「楽しんでいるのに邪魔をするな」などと暴言を吐き、これを拒否。
結局、日帰り予定者と勧告に従った数名を除いた、赤ん坊や児童を含む18名が中州に残ってキャンプを続け、そのままテントで夜を明かした。
14日朝に一行が気付いた時には大人の膝丈ほどまで水位が上がっており、もはや自力で避難することは不可能な状態であった。
テレビ局のカメラが入る中で、警察や消防隊、協力した民間人も含む大人数での救助作業が始まるが、悪天候もあり難航する。
しかしこの状況においてもグループは「早くヘリを出せ」などと暴言を吐きつづけた。(当然このような悪天候下では気流が安定せずヘリなど出せるはずもない。)
最終的にグループは水流に耐え切れず流されてしまい、合計13名が死亡する惨事となった。この映像は今でもインターネット上に残っており、確認することができる。
生存者5名のうち2名が先述の避難拒否した男性とその娘である。
救助された後も、暴言を吐き、差し入れのおにぎりを投げ捨てたりと悪態をつく始末であった。
グループの自然災害に対する常識の欠如や救助活動に多額の税金が投入された事、悪態や暴言などに批判が多く出る事態となった。
また、先述の生存者である娘が数年後にブログで生存者自慢をしたことで炎上、同ブログ内で未成年飲酒自慢と思われる投稿をしていたために重ねて批判・炎上を招く事態となった
この結果を受けて、それまでの台風や気圧に関する行政の表現がより強く改訂されるなど、社会に大きな影響を与えた。
(弱い熱帯低気圧→熱帯低気圧など)
そして、このように自然をなめてかかった愚かな人間が水難事故に遭遇することを河童の川流れになぞらえてDQNの川流れと呼ぶようになった。川流れというが川に限らずダムや海などに関してもこの言葉が使われることも多い。
余談
2019年に大分県の大谷渓谷で、台風により18名が孤立するという事態が発生した。
幸い死者が出ることはなかったが、
20年後の同じ日付、同じ人数、赤子を含む、川の中洲でBBQなどの多すぎる共通点から話題となった
教訓
- 中州でキャンプはしてはいけません
- 自然を甘く見てはいけません
- 素直に避難勧告には従いましょう
- 救助してくださった方にはきちんとお礼を言いましょう
- あなたを助ける為に何千万もの税金が使われます。
- 暴言を吐くなど論外です。
- 助けてもらって当たり前ではありません