概要
本名は蟇目壇。
五番町飯店の大先輩。中華料理の本場、中国各地を3年間旅して日本に帰ってきたところが初登場となる。
しかし五番町飯店に帰る途中にあった中華料理屋に喧嘩を売って大暴れしたり、帰ってまずい飯を出した後輩に暴力を振るいまくるという荒くれ者ぶり。
さらにジャンに会ったらいきなり挨拶代わりに右手の指をへし折り、「お前なんか片腕でも勝てる」と言われて臨んだ勝負に引き分けたら、今度はジャンの左腕をもへし折るという、ジャンですらしないような鬼畜な所業を披露した。
これでなぜ逮捕されないのかが分からないが、五番飯店自体が暴力の多い店であり、また本作品が牧場のダチョウの首を刎ねて生肉を食っても逮捕されないという世界観なので深く考えてはいけないのだろう・・・。
左腕を折られたあともジャンは小此木タカオに料理をさせて蟇目に完勝。
これでジャンの腕の確かさを知った蟇目は、腕の完治後彼を引き抜こうとし、3度目の勝負と相成った。そこでジャンに朝鮮人参とナツメグを大量投入された料理で腕の仕返しをされ、蟇目は気分がハイなのに身体が全く動かないという状態にされ、床に倒れる。だが蟇目もケシの実（アヘンの材料）を大量に用いて同じことを画策しており、ジャンも床に倒れ、料理の効果とお互いの所業に2人して大笑いした。蟇目はフラフラになりつつジャンを仰向けにし、頬を叩きつつ改めて店に誘うが、ジャンは大の字になったまま「おまえはオレの腕は折ることは出来ても オレの"心"まで折る事は出来ねえよ！」と大見得を切る。薬効で動けなくなってこのセリフ、中華料理より濃厚なBL同人誌のようなシーンである。
そしてジャンは蟇目を突き飛ばし、フラフラであちこちぶつけてボロボロになりながら五番町飯店へと帰っていった。
大谷日堂の支援のもと日本で料理屋を立ち上げる予定であったが、ジャンを引き抜こうとしたことがバレて破談となっている。
「料理は才能」が信条だが、セレーヌ・楊からは疲労骨折をしまくるようなものすごい努力をしてきたことを、タコだらけの両手から見抜かれていた。が、このように結局ジャンには1勝もできなかった。
続編「R」では湯水グループの料理人として、五行・尾藤とともに再登場。五番町飯店に三人で勝負を仕掛けるがまたしても敗れ、月給12万円で下働きさせられるハメになった。
