黒芒の姫
くろすすきのひめ
「人間て… 本当にお馬鹿さん…」
プロフィール
年齢 | 不詳 |
---|---|
分類 | 土地神 |
CV | 松井菜桜子 |
概要
漫画『結界師』に登場するキャラクター。烏森を狙う妖の組織「黒芒楼」の主であり、城のある異界「黒芒(くろすすき)」の土地神でもある。
部下たちからは「姫」と呼ばれ、外部の者からは「黒芒の化け狐」と呼ばれる。
年齢は不詳だが相当な高齢で、足が動かず歩くことができない。
そのため普段は城内の一室(寝所)にて、延命装置という名の枷(首輪・足枷・尻尾枷)に繋がれ治療を受けている。
特徴
性格
側近の白からは「振るまいはただのワガママ娘」と言われており、「ワガママを言うのが好き」という自覚もある。
全てを楽しいかつまらないかで判断しており、退屈を何よりも嫌う。つまらないと判断すれば他人の話はまともに聞こうとせず、楽しければ自分の城さえ壊れてもいいと考えるほど。
それでも自分に長く仕えた白は大切な存在になっていたのか、終盤では松戸平介との戦いで傷ついた彼の身体を治している。
能力
今でこそ衰弱しているが、土地神だけあって元々の力は凄まじく、かつて自分に挑んできた白を完膚なきまでに叩きのめした。
白が幹部の大半を蟲により従えていることを考えれば、彼を倒したその力は相当なものである とわかる。アニメでは雷のようなものを落として攻撃した場面もある。
土地神としてはそこそこ名が知られているようで、無色沼のウロ様の側近・豆蔵にも認識されていた。本人曰く「長く黒芒の地に住んでいたらいつの間にか主になっていた」とのこと。
また、相手を尻尾で包み込んで能力や思考を読むことができる他、自らの力を与えることもできる。
良守に使用した際には「黒芒楼を潰す」という彼の意思を読み取り、「いっそ潰した方が楽しいかも」と考え力を与えた。これにより良守は、城内の経路や妖たちの扱いがわかるようになった。更に火黒との戦いを決着づけた真界の発動にも、この力が関わっていると思しき描写がある。
作中では
白ら部下たちが烏森を手に入れる計画を立てる中、衰弱の激しさを案じた藍緋の提案で烏森に連れて行かれる。
久し振りに外に出られたことを喜んでいたが、烏森では力が戻るどころか体調が悪化し、やむなく撤退する。アニメでは長引く外の戦闘に業を煮やし、自ら攻撃を仕掛けるが、烏森のものと思われる不思議な力により苦しみ出した。
姫が烏森に長居できないとわかったため、白らの計画は「姫を烏森の主に据える」ことから「烏森の力を奪う」ことにシフトしていく。
終盤では城が崩れていく中、部屋から這って抜け出し、捕まった閃を探していた良守と遭遇。捕虜と勘違いされ、延命装置を外される。
そして前述の経緯で彼に力を与え、敢えてそのまま行くように言った。
延命装置が外れたことにより衰弱は急激に進み、白に発見された時には小さな老婆の姿になっていた。
そのまま彼に連れ出され、残った力で城をかつてのような一面のすすき野原に変える。最期は狐の姿に戻り、異界と白と共に消滅した。