概要
第16話「兜甲児暗殺指令!!」に登場した機械獣。
脛部分から強風を噴出し、竜巻を発生させる。自然発生した竜巻に偽装し、その内部に潜みつつの移動も可能。
腹部にはナパーム弾発射口、両腕にはミサイル連射砲をセット。
頭部角部分には、目標を瞬間的に固めるボンド弾を搭載している。このボンド弾でホバーパイルダーを完全に固めてしまい、甲児を窮地に陥れた。
全高16m、重量180t。
劇中の活躍
早朝五時に兜邸を襲い、甲児の暗殺に失敗したあしゅら。ドクターヘルはあしゅらに、新開発したボンド弾を搭載したバルカンP5を与える。
竜巻を発生させ、その中を移動するバルカン。そのまま湖に消えるが、調査に赴いた甲児のホバーパイルダーの前にいきなり出現し、ボンド弾で固めてしまう。
視界を奪われ、移動できなくなったホバーパイルダーを鉄仮面軍団で囲み、火炎放射器で火責めするあしゅら。
しかし、その炎がボンド弾を溶かし、ホバーパイルダーを復活させてしまう。
パイルダーオンするために、光子力研究所に引き返す甲児。その間をアフロダイAが足止めする。
光子力ミサイルで頭部の角を破壊されるも、脚部の竜巻でアフロダイAを倒すバルカン。
しかしかけつけたマジンガーZのロケットパンチでバランスを失い、竜巻は消失。
ボンド弾も、頭部の角が破壊され発射不可能に。胸部と腕のナパームとミサイルで攻撃するも、効果は無く、そのままルストハリケーンを受けて消失するのだった。
OVA「マジンカイザー」の二話にも、モブの機械獣としてその姿を見せている。
原案デザイン
原案は、風忍。
全体的には決定稿とほぼ同じだが、原案は頭部がより大きく、その分迫力がありインパクトも大きい。
また、両肩からは弾倉が突き出ており、腕部または胸部の砲に装弾するギミックがあったらしい。決定稿ではボンド弾だった角も、当初はバズーカ砲と記載されていた。
両腕のミサイル連射砲は、原案時にはバルカン砲を想定していた様子で、デザインも実際のバルカン砲、もしくは「ガトリング砲」に酷似した、機関砲そのものといったデザインになっている。
決定稿では、シンプルなデザインにアレンジされ、頭部を小さめにしてバランスを修正、肩の弾倉は省略、両腕の武器も簡素な外観にされた。しかし原案に比べ、やや地味に。