概要
佐野万次郎(マイキー)の10歳上の実兄。作中では故人。享年23歳。
自分より強い者にも平気で挑む無鉄砲で、喧嘩にも女にも弱かったものの、いざという時には頼りになる存在だったらしく、高いカリスマ性で多くの不良達の心を惹きつけていた。
「黒龍(ブラックドラゴン)」の初代総長(創設者)であり、東京中の不良を率いて日本一のチームに導いた。真一郎の率いた初代「黒龍」は不良界の伝説となって今なお語り継がれている。
両親は病死していたため、歳の離れたマイキーと妹のエマの親代わりとなっていた。幼いマイキーに多大な影響を与え、彼が不良の時代を創ると決意するきっかけになった存在といえる。
黒川イザナのことも気に掛けており、少年院に送致された彼とも文通をしていた。そのため、彼からもその存在を特別視されている。
不良引退後はバイクショップを経営していたが、窃盗目的で入ってきた場地圭介を偶然目撃し、気が動転した羽宮一虎の手により殺害されてしまう。憧れの存在である兄を失ったことは、マイキーの心に深い傷を残す出来事となった。
主人公のタケミチとは一切面識がないものの、どんなに弱くても強い者に挑んでいく姿が真一郎の面影に重なることがしばしば描写されている。