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猫鬼(妖怪)の編集履歴

2021-09-04 21:30:44 バージョン

猫鬼(妖怪)

ねこおに

本項では、伝承に伝わる猫鬼について解説する。

概要

日本妖怪の一種。

鎌倉時代福島県に伝わっている妖怪だが、同じ名前でも性質やよみかたが全く異なる存在となっている。それぞれの解説は次の通り。


福島県に伝わる猫鬼。

※メインイラスト

読み方は「ねこおに」。福島県のいわき市好間町の一部地域に古くから伝わっているとされる鶏鬼、猫鬼、狐鬼、熊鬼という四種類の有角の幻獣の一種。


言い伝えによれば猫鬼には天鬼、空鬼、幽鬼、野鬼という四つの階級があるとされ、最下級の野鬼は角が1本生えている以外は何の特殊能力もない普通の猫と変わらないといわれており、彼らの頭領は代々“アメノカツブシノミコト”を襲名するとされる。


幽鬼は角が2本あり、人語を話し化けることが可能で、頭領は“アメノマタタビノミコト”を襲名するといわれている。


三本角の空鬼はあらゆる動植物の言語を解し、化けるだけではなく地水火風の4大属性を自由自在に操るとされ、頭領は“アメノシャミネン”を襲名するとされる。


そして最上級の位である天鬼は神にも等しい存在といわれており、普段は姿を見せず、人にも危害を加えることは無いといわれており、他の階級の猫鬼たちと違って角はなく、普通の猫と区別がつかないとされ、頭領は“ネコテラスオオミカミ”を襲名するといわれている。


また、野鬼~空鬼までの階級は生まれ持ったもので上下の変化はないが、どの階級からでも修行を積むことで角が落ちて、天鬼へと出世できるので、彼らは日々修行にはげんでいるという。


なお、鶏鬼は猫鬼よりも弱い存在で彼らに狙われる種族とされ、狐鬼は猫鬼よりも強く、熊鬼はどの種族よりも強いとされるが、種族間での対立は無かったといわれている。


鎌倉時代に伝わる猫鬼

猫鬼

読み方は「みょうき」。

鎌倉時代の末期ごろの写本が伝わる『伝屍病肝心鈔』などにその名が見られる病鬼の一種。


『伝死病種事』や『渓嵐拾葉集』の記述に取れば、頭がの赤い衣を着た人間の姿をしており、左手には大日如来(百光遍照王)を持ち、右手で病人の胸を打つとされている。


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