概要
鷲巣巌の全盛期、即ち共生の社長だった頃を描いた作品「ワシズ -閻魔の闘牌」の主人公。
いわゆるスピンオフ作品である。
アカギにおいて剛運を武器としていた鷲巣。若い頃もその剛運に陰りなし。
というより最早チート。ぶっちゃけアカギが完全に霞んでしまうレベル。
鷲巣が敗戦直後の日本で共生を立ち上げてのしあがっていく姿を描いた『ワシズ -閻魔の闘牌- 』と、
天下を取った鷲巣の地位が何者かの陰謀によって脅かされる続編『ワシズ 天下創世闘牌録』がある。
原作者の福本伸行が監修を務め、ワシズコプターをはじめ本作での活躍が原作にも逆輸入されている。
活躍
・アカギの市川レベルのイカサマ使いが第1話目の敵。しかもイカサマなしで瞬殺。
・筋肉ムキムキで、軍人をパンチ一発で瞬殺。
・なんと鉄球を首につけられた状態でもやはりパンチ一発で瞬殺。
・鉄球を2個つけられても「ワシズコプター」で10数メートルを跳躍し、軍人を瞬殺。
・絶対音感の持ち主。絶対音感を利用したイカサマ使いをイカサマなしで瞬殺。
・服を着たまま海に飛び込み、海中に潜っていく巨大な亀を腕力で浮上させる。
・コンクリート固めにされても、立ち上がる上に、誘拐犯の一人を瞬殺。
とにかくイカサマ使い相手に素の実力でフルボッコにする展開が多い。
欠点は剛運すぎて満貫以下をあがる事ができないこと。
それを利用して満貫以上はノーカウントという勝負を迫られたこともある。それくらいチートじみた剛運を誇る。
相手が正々堂々と勝負してきた場合は基本的にガチ役満の乱舞を敵に叩きこむ。
みんなイカサマを使ってもワシズに勝てないのだから、素で戦えば当然の結果と言えよう。
そんなワシズでもフェルマーの最終定理を解いた、とある数学者志望の天才青年の非業の最期を見届け、かつ彼が遺した定理を解いたノートが滲んで字が読めなくなったのを見て
「得てして天才とは不遇なものだ」
とワシズにしては珍しく寂しそうな表情を見せることもあった。
闇に小さく輝く明星
物語は、鷲巣がついに日本を真に牛耳る立場に立った場面で幕を引く。
鷲巣はついに天を覆い尽くす巨大な闇そのものになったのだ。
しかしその時鷲巣は見た。鷲巣の闇が覆い尽くさんとする夜空で、一筋だけ輝く明星を。
時に1957年。
赤木しげるという少年が裏社会に姿をあらわす、一年前のことであった。