ひとまず概要を述べておく。
韓国にて90年代から数年間連載されていたアメコミやハリウッドのバイオレンス映画に根強い影響を受けている作品であり、日本でもエンターブレインより翻訳版が発売されましたが、余り人気を得られなかった為か、6巻を最後に打ち切りられてしまった。しかしながら、直線を主体とした荒々しいビジュアルや、激しい暴力描写が鮮烈なアクションシーン、そしてアメリカ建国当時を中心に、現代からなんと人類創生以前まで遡るとんでもなくスケールの大きいストーリー等、非常に魅力的な作品でもあり、日本人読者からも評価されるべき有望な作品であるもののイマイチ評価されずじまいであった。詳細は後述。他、西部開拓時代の米国を舞台としておきながら20世紀以降に製造されたハンドガンの描写もあり木に竹を次ぐかのような曖昧さも窺える世界観も特徴的である。
これは、私の悪夢の記録だ…。
一人の少年が資産家の家庭の養子として出向くこととなった。その少年はイワン、母の死によって人嫌いになったアイザック家の家庭の一人娘ことジェナの兄としてアイザック家に住みついたことになる物のジェナより2歳年上でありながら彼女よりも若干背が低くメイドからは年下の娘が来るとか言われてて楽しみにしていた模様。それもぬか喜びに終わってジェナもがっかりしたが次第に打ち明けていき次第に仲良くなっていく二人、
何故、日本で不人気に終わる憂い目にあったのだ!!
何といっても人気コミック「ヘルシング」との類似性が強いからだろう。「ヘルシング」は平野耕太作の吸血鬼ものバイオレンスアクションで、曲線的ですがやはり荒々しいビジュアル、激しい暴力描写などの点で共通項がある。しかし中でも一見して分るのは両者の主人公の姿。「鍔広帽を被り、コートを纏った長身の男」という「プリースト」の主人公イワン・アイザックの設定は、「ヘルシング」の主人公アーカードにあまりに酷似していて、日本の読者にはパクリと映ったことも無理はない。その上韓国の作品は左向きに読む作品が多くプリーストも当然左読みであった事とハングルの効果音による表現や日本語版発売当時の2002年辺りは韓国も日本人社会からはマイナーな立場であることからイマイチ人気が出なかったと考えられる。