西洋美術史における主なキーワード
- 原始美術 - アルタミラ洞窟やラスコー洞窟などで見られる動物や狩猟画、ウィレンドルフの裸体像などで知られる先史美術と、現在もその時代の伝統を受け継ぐ部族美術の総称。
- メソポタミア美術 - メソポタミアとは、チグリス川とユーフラテス川に囲まれた地域で育まれた複数の文明の総称である。
- エジプト美術 - エジプト文明は、ピラミッドやミイラなどで著名である。エジプト美術は2500年間にわたって繁栄したといわれる。エジプト美術の有名な作品としては、「ネフェルティティの胸像」などがある。
- ギリシャ美術 - 古代ギリシャ人が住んでいた、バルカン半島やアナトリア半島などで発展。ギリシャ時代は、哲学も特に栄えた。
- ローマ美術 - 古代ローマ帝国の美術。ギリシャ美術の流れを組んでおり、テーマの種類も豊富。
- 初期キリスト教美術 - ローマ美術を取り入れつつ、紀元前2〜3世紀頃にうまれた。
- ビザンティン美術 - 5世紀から15世紀の東ローマ帝国で発達。イコン(聖人像)などで知られる。
- ゴシック美術 - ゴシックとは、もともと12世紀の北西ヨーロッパに出現し、15世紀まで続いた建築様式のことである。
- 初期ルネサンス美術 - ルネサンス美術とは、いわば美術の分野におけるルネサンスの現れであり、イタリアに興り、その後各国に普及した。初期のルネサンス美術においては、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」などの作品が有名。
- 北方ルネサンス美術 - 現在のベルギーやオランダ、ドイツなどを中心に展開。「アルノルフィーニ夫妻の肖像」などの作品が有名。
- 盛期ルネサンス美術 - 15世紀末から30年間ほどのイタリア・ルネサンス。レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロなどが活躍した。
- バロック美術 - 16世紀末〜18世紀初頭に、ヨーロッパ各国に広まったバロックという様式にもとづいた美術。イタリアではカラバッジオやルーベンス、彫刻家にはベルニーニが活躍し、スペインではベラスケス、オランダではレンブラントやフェルメールなどが活躍した。
- ロココ美術 - 18世紀、ルイ15世のフランス宮廷から始まり、ヨーロッパの他国に普及。軽快で派手なイメージを与える。
- 新古典主義 - 18世紀後半頃になると、ロココに疑問を呈し、再び古典を見直す動きが見られるようになった。ジャック=ルイ・ダヴィッドやドミニク・アングルなどがナポレオンの肖像画を多く残した。
- ロマン主義 - 新古典主義とは対を成す主義。代表的な作品は、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」やゴヤの「マドリード、1808年5月3日」など。
- 写実主義 - 理想や非現実に目を向けていた古典主義やロマン主義に疑問を呈し、現実を見直そうとしたのが写実主義。クールベの「オルナンの埋葬」やミレーの「種まく人」などの作品が有名。
- 印象派 - ルノアールやモネなど、のちに「印象派」と呼ばれる画家達が登場。印象派と呼ばれた最初の作品と言われるのは、モネの「印象・日の出」であると言われる。
- 後期(ポスト)印象派