概要
ビッグ・スモーク(Big smoke)とは、Rockstar社から発売されたゲームGTA:SA(サンアンドレアス)に登場する主要キャラクターの一人。本名はメルヴィン・ハリス(Melvin Harris)。
主人公、CJの所属するグローブストリートファミリーに加盟しており、CJやスウィート、ライダーと共にゲームの象徴ともいえるスクアッドを組んでいる。
外見
非常に太った大食いの男性、年齢は不明、作中の描写から、少なくともCJよりも年上なようだ
服装はファミリーズのカラーである緑色で統一されており、頭には帽子を被ってメガネを掛けている
目は小さく髭がかなり生えており、声も低い。
所謂デブなのだが、その外見に反してかなりの運転、射撃スキルを発揮したり、普通にバスケットで遊ぶ描写も見られるので、ただの肥満体ではないよう。とはいえ前述の4人で自転車に乗る場面では一人だけスピードが遅かったり、走って男を追いかける場面ではすぐに息切れしていたりとちらほら見た目通りの描写も見られる。
性格
性格は比較的穏やかで、仲間意識が強い。作中ではCJがロスサントスに帰還した際も、スウィート、ライダーらとは違い熱烈に歓迎していた。
また、ファミリーズの古参メンバーでもあり、ファミリーズ強化のため、敵対ギャングバラスが行なっている麻薬ビジネスに手を出すべきだと、保守的なスウィートとは違い革新的な思想を持っており、彼とは度々喧嘩になることがある。
CJに対しては時折自身の人生観などを説いており、哲学や聖書の内容を引用して話したりすることがある。
食欲に関しては凄まじい大食漢で、あるシーンではなんとハンバーガーセットを七個も頼んでおり、この体型になった所以が窺える。(ただ、このシーンは後述の理由もあり、本気で食べるつもりだったのかは不明)
劇中での活躍
作中ではファーストミッションのBig smokeから登場、実家に帰り、亡き母の写真を見て途方に暮れていたCJを泥棒と勘違いし、有名なセリフの「盗みに入る家を間違えたな!!(You picked the wrong house fool!!)」と共に襲撃する・・・・が、直後に誤解を解いたCJをハグで歓迎し、再会を喜んだ。
その後、母を失いダウンになったCJを励ましたりしながら、墓地に連れて行ってくれるなど、仲間に対する優しさが垣間見えた。
プロローグ件ファーストミッションが終わった後は、序盤〜中盤までのミッションをCJと共にこなしていくこととなる、彼のミッションもライダーやスウィートに負けず劣らずの過激さで、バゴスの乗る電車を襲撃したりロシア人マフィアを襲撃したりと危険なものばかり。特に後者のミッションで行うロシア人達とのバイクチェイスは必見、デブとは思えないほどの運転スキルを披露してくれる。
ロスサントスでの序盤ミッションを終えた頃にはミッション、Green Sabreにてスウィートの立てたバラス襲撃計画を後援するが・・・・・
別名・表記ゆれ
○○ に関する別名や、表記ゆれがありましたら、紹介してください。
関連タグ
○○ に関係するタグがありましたら、紹介してください。
例)GTASA
ネタバレ注意
ここから先はGTA:SAのネタバレが含まれています!!
「お前は成功した、オレも後悔はしていない
CJ!!オレは登り詰めた!!一番上にな!!」
「だがもういらねえ、全てクソだ!!」
真相
前述ミッション、Green Sabreまでの活躍は本当である、だが、このミッションの途中でシーザーに呼ばれたCJは、信じられない光景を目にする
それは自分の母親を殺した車を、スモークとライダー、テンペニーらがバラスと共に隠蔽している、まさにその瞬間だった
真の概要
実はファミリーズをテンペニーの差し金によって裏切っており、CJの母親の暗殺を主導した張本人。
Green SabreのミッションでスウィートとCJが嵌められ、ロスサントスから追放されたのも全てはスモークとライダーがテンペニーに情報を流したからであった。
所謂本作の黒幕であり、ラスボスの一人。
本性
本性は冷酷で自分本位、底無しの野心に燃える男、何より金と権力を手に入れたがっており、その為には長年の仲間も切り捨てる外道。そしてCJがロスサントスに戻ってきたと知るや否や、復讐を恐れて潜伏するなど慎重で小心者でもある。
最終決戦での描写を見るに本当は悪人ではない、という感想を一部のプレーヤー達に抱かせる程度には口が上手い。しかし仲間を殺すことに対する躊躇や葛藤が感じられる場面がない上、本人はテンペニーの操り人形な状態を毛嫌いしていただけなので、やはり彼の中での優先順位は仲間よりも権力が一位なのだろう。とどのつまり偽善者のゲス野郎である。
物語開始前の活躍
これに関しては描写がほとんどないので不明な点も多いが、少なくとも分かっているのはCJの母親暗殺前には既にテンペニー、バラスと組んでいたこと。ライダーを裏切りに誘っていたこと。この二つである、また母親の暗殺は実はスウィートを殺す目的だったと見受けられるような描写もあり、この時点でファミリーズとの決裂を決意していた可能性が高い。
本当の序盤の活躍
CJを熱烈に歓迎していた、とは言ったものの、勿論これは演技なのだろう。
その後のミッションでも意図的に裏で組んでいるバラスへの襲撃を避けており、敵対したのはバゴスとロシア人ギャングのみ、4人でバラスを襲撃する際も何かと理由をつけて彼らを撃たないようにしていた。
恐らくいくつものミッションでスウィートやファミリーズのメンバーを抹殺しようと企んでいたのだが、全てCJの活躍によって失敗に終わっていた・・・・だが、最終的には前述の通り、彼らを罠に嵌めてファミリーズを支配することに成功、テンペニーの支援もありバラスと同盟を組み、ロスサントス中の裏社会を牛耳る麻薬帝国の建設に成功した。
また、これらのミッションにはいくつかスモークが裏切っていると分かる伏線も仕込まれており、製作陣の細かさが窺える。
(Big smokeのミッション中で持っていたバットを何の躊躇もなく母親の写真に放り投げる、意図的に大量の注文をしてバラスの到着まで時間稼ぎをするなど)
中盤からの活躍
その後は敵がいなくなったことで麻薬を売り捌き、その金で悠々自適な生活を送っていたものの、本人も気づいていた通り裏ではテンペニーの操り人形にされていたようで、不満を募らせていた。
だが、CJがトライアドの助けを借り、ロスサントスに帰還してからは一変、復讐を恐れ自身の要塞、もとい麻薬工場で潜伏し始めた。
この間は本人が登場することはないものの、たびたびCJやテンペニーの口から名前が出る上、裏切りの片棒を担いだライダーが殺された。
最終決戦
とうとうスウィートやシーザーの捜索によって居場所がバレると、既に殺されることを悟ったのか逃げることもせずに潜伏を続けた。
その後、とうとう自身の部屋へ到着したCJに向かってテンペニーらへの恨み節を語りながら、冒頭のセリフを吐いて自暴自棄に。
そして隠し持っていた銃を引っ張り出し、CJとの決戦に挑む
ボスとしてのスモーク
スモークは事前に装着していた防弾ベストを装着しており、並の弾丸では体力をなかなか削れない、頭などベストで守られていない部分を攻撃するのが効果的だが、それにしても人間離れした耐久力を誇り、何発ものライフルを頭部に受けてもピンピンしてこちらに反撃してくる。
更に途中から部屋の電気を消して暗闇から襲ってくるようになる、部屋には暗視ゴーグルが置いており、CJもそれを装着することで視界を確保できる。
また、ボスであるスモークの他に護衛のバラスが数人出現し、CJの妨害をし始める。
ここまで聞くと強そうなのだが、上手く立ち回ればそこまで難しいボスではない、むしろここで死んだ場合、武器全没収に加えて長い道中をやり直さないといけない為、その方が難しい。
最終決戦後
敗北したスモークは血を流しながら横たわり、CJに自身の裏切りの理由を告げる
野心に目が眩んだこと、金と権力が欲しかったこと、自分の名を後世に残したかったこと
そして最後に自身の名を叫びながら、息絶えることとなったのだった。
「名前を残したかったんだ・・・・ビッグ・スモークと・・!」
その後
全てが終わった後もシーザーや他の仲間に罵倒され、CJからも軽蔑されていたものの、彼は裏切ったとはいえ長年の仲間を殺すことに葛藤があった、と言う風に死の間際ですら偽善者としての演技を続けた。
スモークが死んだ際も「バカげてる・・・」と悲痛の声の演技をしている。
本当の意味で全ての決着をつけることとなるのはスモーク戦後のテンペニーとのカーチェイスだが、ビッグ・スモークとの戦闘はCJの人生を大きく変化させた。
色んな意味でも、このゲームの象徴するキャラであることは間違いないだろう。