概要
女性が、「それまで恋愛対象として見ていなかった男性」に告白される時に抱く強いショック(場合によっては嫌悪感)を端的に表した言葉。
女性からすると、まるで「それまで可愛がっていた人畜無害なぬいぐるみからペニスが生えてきた」かのような現象であるため、このように名付けられた。
ぬいぐるみチンポ現象ともいう。
主に男女の友人間で、男→女の愛の告白やセックスへの誘いをした際に発生しやすい。
インターネット上における初出はTwitterと思われ、詳細は以下にまとめられている。ただ、当時は「ぬいぐるみペニスショック」という言葉自体は使われていない。
なんでも話せる男友達が性行為を誘ってきて気持ち悪い事象の『ゲスすぎる喩え』が笑える 「魔法少女の淫獣かな」「TEDだ」の声
https://togetter.com/li/1171941
上記のまとめを見てもわかる通り、発端となったツイートはあくまでも「性行為の誘い」に限定していた。「ペニス」というあまりにも露骨な単語が組み込まれているのもこのためである。しかし、ツイート主が数年後にリプライで補足しているように、現在は「愛の告白」にまで範囲を広げる見方が増えている。結果として、字面と意味の不整合が生じている感があるのは否めない。
なお、「ただの友達だと思っていた相手から突然告白されてショックを受ける」というシチュエーション自体は、古今東西を問わず数多くあると考えられ、最近生まれた現象ではない点に注意されたし。あくまでも「そのことを端的に表した言葉」として、ぬいぐるみペニスショックがインパクト絶大だったというだけである。
また、男女の立場が逆転した「ぬいぐるみヴァギナショック」とでもいうべき事象も当然あり、さらにいえば同性から告白されてショックを受けるという事象もあるだろう。ペニスという言葉に引っ張られず、性別や性的指向に関係なく発生しうる問題であることに留意しておきたい。
発生時の対処法
もし想定外の相手から告白された場合、最も大切なのは嫌悪感を覚えたとしても表に出さないで冷静に振る舞うことである。その上で、
- 丁重に断る
- 一旦告白への回答を保留し、信頼できて相手の男性についてもよく知っている相手に相談した上で、「丁重に断るか、それとも付き合ってみるか」をよく考えてみて、どのような結論に至ったにせよ誠意ある回答をする
相手は純粋に好意を向けてくれているだけであることも多いので、断るにしても不誠実な対応や侮蔑的な対応はしないように。対応を謝ると遺恨を残してしまう。あなたは相手のことをぬいぐるみだと思っていたかもしれないが、相手は間違いなく意思を持った人間である。
発生の予防法
ぬいぐるみペニスショックが発生する根本的な原因は、脈ナシの相手に告白をしてしまうことである。残念ながら、自分自身は脈アリだと思っていても、相手からはただの友達だと思われていたというケースは少なくない。そのような事態を防ぐ上で重要なのは、真の意味での「他者とのコミュニケーション能力」だろう。
空気を読むことや駆け引きといったハイコンテクストなやり取りに依存せず、ちゃんと他人に互いの本音を言語化して開示できれば、たとえ告白を受け入れてもらえなくても納得のいく関係性に戻れるはずである。