概要
第二次世界大戦におけるアメリカ合衆国をはじめとする連合国諸国(ソ連、中華民国は含まない)と日本国との間の戦争状態を終結させるため、両者の間で締結された平和条約である。
アメリカのサンフランシスコ市で署名されたことから由来する。
日本は本条約で朝鮮の独立を承認し済州島、巨文島、欝陵島を含む朝鮮、台湾、澎湖諸島、千島列島、南樺太、新南群島(南沙諸島)、西沙群島の領有権を放棄した。
一方で歯舞諸島、色丹島、尖閣諸島、竹島の領有権は放棄していない。
なお日本政府は本条約に署名がなされた1951年当時、択捉島と国後島は千島列島に含まれると答弁していたが1956年より含まれないと主張している。
中華民国とは日華平和条約を結び講和している。しかしソ連が調印していなかったため、放棄した南樺太の放棄先が本条約では未決定である。(無主地先占の原則によりソ連になったが。)
このことから南樺太は日本製の世界地図では無主地となっていることが多い。