ガンボーイ
がんぼーい
「機動戦士ガンダム」の企画段階での名称。
概要
機動戦士ガンダムは、初期企画段階ではフリーダムファイター、ガンボーイ(別題:機動鋼人ガンボーイ、宇宙戦闘団ガンボーイ、フリーダムファイター ガンボーイ)を経て、最終的に機動戦士ガンダムへと変更された。
企画の変容
今作の発端は、『宇宙戦艦ヤマト』のヒットによる。当時のサンライズのスタッフが入手したヤマトのデータから『ヤマト』の関連事業は一部の熱狂的なファンを相手にした商売であることがわかり、「ハイターゲットに絞って、30万から40万の熱狂的なファンをつかめば、それで十分に商売になる」という結論に至った。
当初の企画「フリーダムファイター」は『ヤマト』や『十五少年漂流記』をイメージし、少年少女たちが宇宙空母にのって宇宙を漂流し、異星人と宇宙戦闘機に乗って戦うというもので、ロボットは登場しない予定だった。
しかしスポンサーのクローバー社から空母の玩具を売っても商売にならないとして、ロボットも出すように要請があった。そこで、これまでの巨大ロボットとは異なる人型機動兵器である「モビルスーツ」が生み出されたのである。
ガンボーイというタイトルも当時人気を博したアメリカ映画『コンボイ』をもじって「ガンボイ」に、さらにチャールズ・ブロンソンがテレビCMで流行語にした「う~ん、マンダム」から「フリーダム」のダムとかけて『ガンダム』という名前が生み出された。