※本記事には『タコピーの原罪』第4話の多大なネタバレが含まれています。本編未読の方の閲覧は初見の楽しみを大きく損なう可能性が高いため要注意。
概要(ネタバレ注意!)
少年ジャンプ+にて2021年12月31日に掲載された
『タコピーの原罪』第4話の掲載ページにある読者コメント欄に書き込まれた文章の1つ。
同話にて、本作の主人公・タコピーは目の前で苛烈な暴行を加えられる本作のヒロイン・しずかちゃんを救い出すべく、ついに勇気を出していじめの主犯格・まりなちゃんの目の前に飛び出す。
しかしその結果、タコピーは勢い余ってまりなちゃんを撲殺してまい、さらに凶器となった「ハッピーカメラ」が衝撃で故障したことによりタイムリープの手段まで失われてしまう事態に。
- ついにタコピーが一線を超え、もう今までのようなやり直しもきかないという後戻りのできない絶望感
- (非道かつ理不尽な仕打ちに手を染めたいじめっ子ではあるが)小学生の少女がその裏にある家庭環境といった背景を丹念に描かれた上で不運にも殺害されるという救いのなさ
- そんな八方塞がりの状況にタコピーが動揺する中、まりなちゃんの死によって初めてタコピーに対して心からの称賛と感謝を口にし、満面の笑顔を取り戻したしずかちゃん
- トドメに満を持して繰り出されたタイトル回収
(よりにもよって新年を間近に控えた大晦日に投下された)これらの心を抉る怒涛の展開は多くの読者にショックを与え話題を呼び、それを物語るようにコメント欄にも絶句、阿鼻叫喚、冷静な分析、作品としての凄まじさに感服する声などが数多く寄せられていた。
そんな中において、ひときわ異彩を放つこの感想がSNSやネット掲示板などでピックアップされる。
( 470 )タコピー鬼つええ! このまま逆らうや
つら全員ブッ殺していこうぜ!
上記を踏まえた上でタコピーの行動の結果にまるでバトル漫画の覚醒シーンかの如く熱狂する尖った感性、そして妙なテンションや言い回しが『チェンソーマン』の主人公・デンジを彷彿とさせる点などがにわかに注目を集め、やがて「○○鬼つええ!」といった一種の構文ネタや言ってない台詞として急速に広まることとなった。
「デンジが言ってそう」という触れ込みでネタにされた文章ではあるが、一部のネットユーザーの間では
「いかにもデンジが言ってそうだけど実際にデンジが読んだらこうは言わなそう」などの解釈も見出されており、そういったキャラ像を想像すること自体が地味な盛り上がりを見せていた面も見受けられる。
口調や言い回しが特定のキャラクターと意図せずリンクしてしまったネット上の書き込みが拡散・ミーム化したという点では、こちらが前例であり近い部類の存在と呼べるかもしれない。