名無権三
きょうごくぐみのかしら
久我 お前は将来デカイ男になる器だ ウチで男を磨かねえか
概要
京極組の若頭。20歳の頃の久我虎徹を極道にスカウトした人物で、久我の才能には期待をかけており、久我も彼の指示には忠実に従っている。名前は2021年12月23日付動画の冒頭にある名刺で判明。公式のコメントはないが、名前の由来は「名無しの権兵衛」であろうか?
人物
容姿
黒色の服に白いジャケットを着、白いスラックスを穿いている。髪型は黒髪に金色のメッシュが入ったオールバック、黒い数珠を首にかけている。サングラスをかけており、口元に傷痕が残っている。
性格
外道狂人達が幅を利かせている現在の京極組にあっても外道に染まっておらず、下の者にも優しい好人物。伊集院茂夫の拷問ソムリエシリーズでも、悪質な詐欺に遭ったカタギの女性からの必死の訴えを真面目に聞き入れ、彼女に間違った道を進まないよう諭した上で、問題解決のために有能な情報屋を紹介している(2022年1月19日付の動画)。
一方で組の名誉を貶める者に対しては厳しく、京極組の組員に成りすましてカタギに危害を加えた者に対しては素人であっても容赦なく粛清を命じている。とりわけ組の代紋を重んじており、無断で代紋のバッチを偽造販売した裏切り者に対しては、同じく良識派の大園と共に怒髪天を衝くほどの怒りを見せた。
近年に制定された暴対法によって、代紋のバッチを公の場で付ける、組の名前や極道である事を周りに言う等の、カタギへの脅迫(=上層部が警察に逮捕されるリスク)に該当する行為を行わないように組員に徹底させている。一方で、足抜けする者に対しては昔ながらの「エンコ(指詰め。指を切り落とす事)」で落とし前を付けさせるのが習慣で、田代をエンコなしで除籍させようと代わりに説得しに来た国生には怒りの鉄拳制裁を食らわせた。これは、暴対法により極道組織の活動を縛られた所を、何事もなく脱退されたら組織自体が成り立たなくなるためと考えられている(流石に入って一年程度の新入りならば、自らの裁量で辞める事ができる)。
ちなみに、このような一大事件の場でさえ現組長の日下は立ち会っておらず、実質的にはナンバー2の彼が組の仕事を全て取り仕切っている模様(2022年1月7日付の動画で、実際にその通りであることが判明している)。
能力
現時点では、道楽三昧で仕事を放棄している組長に代わって組を仕切っており、事務所で本来組長が座るべき席にも彼が座っている。カチコミの現場には出ていないため実力の程は不明。上司としては組の実質的なトップとして良識派の構成員達を纏め上げ、彼らの任侠ヤクザとしての活動を指揮する役割にある。
久我や一条からは敬意を持たれている任侠である一方、現組長が無責任な役立たずのせいで外道の組員達からは舐められており、彼ですら外道の組員達を制御し切れていない。それでも目に余るような悪事を働く組員に対しては破門や絶縁の処分を下しており、さらに罪のないカタギを殺すような悪逆非道な外道には粛清を下している模様(紅林二郎のシリーズでは、京極組から破門もしくは絶縁されたと語る外道のヤクザがたびたび登場している)。
活躍
2021年12月8日付での動画では、20歳の頃の久我をスカウトして京極組に引き入れた。しかし組の金が窃盗された時は険しい表情で久我を問い詰めた(無論、久我は全くの無関係であったが)。
「何でウチの金がなくなるんだ!? 虎徹……!? まさか……!」
(虎徹「カシラ、勘弁してきださい…俺も知らんすよ…」)
12月23日付の動画では、新米の頃の久我に京極組の事務所に掲げられた看板に描かれてある代紋を掃除させ、一定の信頼を得て代紋をデザインしたバッチを付けた久我を大いに褒めていた。
しかし暴対法が出来てからは代紋を付けること自体が脅迫だと見なされるため、久我に冠婚葬祭以外には代紋のバッチを付けないように忠告する一方で、組長室や名刺などにしか飾れる事が出来ないご時世を嘆いている。その代紋のバッチが勝手に偽造販売されている事を久我から聞かされた際には、同じく良識派の大園と共に物凄い勢いで激怒していた。
「久我 お前もそろそろ代紋をぶら下げてもいいだろう」
「コイツを挙げられるのはここだけか…世知辛い世の中になったもんだ」
「ふざけやがって! 売ってやがんのはどこの下衆だぁぁぁっ!?」
12月27日付の動画では、京極組の収入源となっているシバイ(特殊詐欺)のアガリが少ない事に不審に思い、犯人が京極組を脱退した田代(と彼が所属している半グレ組織「羅威刃」)だと知ると、彼を粛清させるようにシバイを担当している久我に命じた。
ちなみに田代が組抜けする時には、エンコなしで田代を脱退させる様に説得してきた国生に対しては激怒しており、何度も国生に鉄拳を降るっていた様だ(田代の裏切り行為に激怒した幹部の台詞を読み解く限り、どうやら脱退する時にエンコさせる事が組の習慣になっているようだ)。
「決まっているだろうが…奴からケジメを取る!」
「あぁ!? エンコも無しに組みを抜けられる訳ねえだろうが!!」
(国生「そこを大目に見てやってください! 今の世の中で指が無いのは…」)
「じゃかましい! じゃあお前がエンコ詰めんのかぁ!!」
余談
彼は先代組長の死後、道楽三昧で役立たずの現組長から組の仕事を全部押し付けられ、結果として京極組を実質的に指揮する権限を握っている。それほどの権限を有する立場であれば、久我など良識派の組員達を率いて反乱を起こし、現組長を失脚させるか暗殺して、自身が新組長として台頭する事も十分に可能と思われるが、それでも組長に反逆することを絶対のタブーとする極道の掟には逆らえないのか、もしくは先代組長に対する忠義なのか、あるいは内部抗争で解散に追い込まれた徳島組の二の足を踏むわけにはいかないと考えているのか、現時点では現組長の愚行を黙認するに留まっている。もとより組の仕事を現組長から全部押し付けられていることには内心辟易している模様。