概要
2010年に公開されたSFアクション映画。映画『プレデター』シリーズの第3作目。
キャッチコピーは「殺す」という本能。「生きる」という本能。
時系列としてはプレデター、プレデター2、そして2018年が舞台であるザ・プレデターよりも未来である。
あらすじ
傭兵のロイスは突如閃光に包まれ、気がつくとどこかの上空を落下していた。地面の直前でパラシュートが開き着陸するが、そこは得体の知れないジャングルだった。
その後、すぐに同じように落下してきたエドウィン、クッチーロ、イサベル、ニコライ、ハンゾー、スタンズ、モンバサと合流し、医師と名乗ったエドウィン以外は、軍人や殺し屋など
「殺人」のプロフェッショナルという共通点を持っていることが判明する。
8人はジャングルを脱出するため行動を共にし、やがて開けた場所に到着するが、空を見ると幾つかの大きな衛星が浮かんでいて、ここが地球でないことを理解する。さらに未知の犬型狩猟動物の襲撃に遭い、自分たちが選ばれた「狩りの獲物」であることに気づく。
小話
元々この作品はプレデター3としてロバート・ロドリゲス監督が脚本を二つ作っており、一つは17世紀スペインのガレオン船がプレデターに襲われ船員が闘うという内容。
もう一つは初作の主人公、アラン・ダッチ・シェイファーと2の主人公であるマイク・ハリガンが捕らえられ、二人が未知の惑星でプレデターの狩りの標的として襲われる、という内容である。
この作品は二番目の脚本のキャラクターを差し替え、殺しプロの集団が襲われるという内容にブラッシュアップしたものである。というのも、当時アラン・ダッチ・シェイファーを演じたアーノルド・シュワルツェネッガーはまだ政治家として活動を行っていた為出演が不可能だった為である。
登場人物
ロイス
元アメリカ軍人の傭兵。
イザベル
イスラエル国防軍の女性スナイパー。
エドウィン
医師。メンバーの中で唯一の一般人。
クッチーロ
メキシコの麻薬カルテル暗殺集団「ロス・セタス」メンバー。
ニコライ・フェドロフ
ロシアのスペツナズの一つであるアルファ部隊の隊員。
ハンゾー
日本人ヤクザ(劇中では「ヤクザ」を「日本のマフィア」と説明)。
ウォルター・スタンズ
FBIに追われていた強姦殺人犯の死刑囚。
モンバサ
RUF(シエラレオネの暗殺隊)の兵士。
ロナルド・ノーランド
アメリカ軍空挺部隊出身の軍人。
落下死した兵士
ロイスとクッチーロの後に落下した兵士。パラシュートが開かず激突死した。クレジットにも名前が表示されていないが、設定上では「ロッキー」という名前。
罠を仕掛けた兵士
作中では死体で登場。アメリカ陸軍特殊部隊の兵士で、アフガニスタンに配属されていた。様々なトラップを仕掛けてプレデターたちに備えたが通用せず、胸を撃ち抜かれて殺害され、死後2週間が経過した状態で発見される。プレデターズのコミックでは「ドレイク」という名前であることが判明している。
ミスター・ブラック
バーサーカー・プレデターの一人。
ファルコナー・プレデター
バーサーカー・プレデターの一人。
ドッグ・ハンドラー
バーサーカー・プレデターの一人。
エドウィンの正体
プレデターの狩りの対象として集められた者は、兵士、殺し屋、凶悪犯等、皆修羅場をくぐり抜けた大物だった。その中で唯一、一般人の医師であるエドウィンが選ばれたのには理由があった。
後半のネタバレあり
エドウィンは気弱な人間に見えたが、正体は殺人鬼だった。
自分を気にかけて守ろうとしてくれたニコライやイザベルに対しても、ニコライが撃たれたときに一瞬躊躇いを見せるもすぐに見捨てて見殺しにし、死んだニコライから奪った家族写真を使って「私には子供がいるんだ」とプレデターに命乞いをしたり、イザベルにも神経毒のついたメスで攻撃して麻痺させて殺そうとした。
後半、イザベルに本性を現したときは「誰も俺の正体に気づかなかったね」「これが俺が選ばれた理由だ」「殺人鬼なんだ」と淡々と語った。この星(狩場)では普通でいられるという理由で地球への帰還を拒否していたため、帰還しようとするイザベルを神経毒で麻痺させた。
しかし、ロイスにはその仮の振る舞いは通用せず、ロイスに返り討ちにされたあげく、ミスター・ブラックに対するブービートラップとして利用され爆死した。
関連タグ
ナッシュビル・プレデターズ:単に名前が同じだけであり、映画とは無関係。