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シブヤ(ミストトレインガールズ)の編集履歴

2022-03-26 22:46:47 バージョン

シブヤ(ミストトレインガールズ)

しぶやさん

シブヤとは、『ミストトレインガールズ〜霧の世界の車窓から〜』の登場人物である。

シブヤさんは地元じゃさんざん不良として悪さをしましてね、ちょっとした有名人ってやつです。

今でも大量に『ありがとう』『大好き』『いつでも帰ってきてね』って感謝状――

じゃなくて、高度な暗号化が施された脅迫状が届くぐらいですよ⁉︎


概要

特別鉄軌隊、通称『特鉄隊』ニシキ軍に所属する少女。

トレードマークの茶髪ポニーテール(本人はしっぽ髪と呼称し大変愛でている)をカラフルなシュシュで纏め、跳ねた髪を大きなヘアピンで止めている。

軍帽には木のマークと花の模様の缶バッジを1つずつあしらっており、オシャレに並々ならぬ執念を燃やしていることを感じ取れるだろう。


御自ら「ワル」を名乗り、隙あらば地元で働いた悪行の数々を基地の舎弟たちに披露していることから彼女の周囲には常に悪い噂が絶えない。


…のだが、実は彼女に関する悪い噂は全て噂に過ぎず、実際は悪い行いなど到底できない誠実で善良な獣人。

彼女と関わりを持った人々もそのことを重々承知しており、人間関係は非常に良好(パーソナルスペースが非常に狭く空気を読める性格でもないので、アキハバラ、アサヒカワなど一部反りの合わない人間もいる)である。


本人は悪い行いをしたいと考えている上に、実際に悪いことをしていると思い込んでいる。

しかし彼女が行う「悪事」は全て子供のイタズラ程度のものであり客観的に見て悪いこととは言えず、場合によっては逆に善行になってしまっている時すらある。


心の奥底では人が傷つくことを嫌い、本当の意味での悪い行いというものに躊躇いがある、ある種臆病な側面を秘めており、どうしてもその一線を越えることができない。

当人は悪事に手を染めているつもりで善行をし、周囲の人間はシブヤに信頼と好意を寄せるようになる

…この連鎖が彼女の自己認識と周囲の評価の乖離を生んでしまっているのだろう。


悪事に対して強い苦手意識を持っており、自分が行うのはもちろんのこと他人がやっている場面を見るだけで体調を崩してしまう。

その拒絶度合いはもはやアレルギーのレベルで、作中でも許容範囲を超えた悪事を見聞きしたことで思わず吐いてしまっている公式ゲロインである。(しかも2回)



しかし完全に良い子ちゃんなのかと聞かれるとそうとも言い切れず、友人に会いに行くという些細な理由で、安全を確保するための大事な結界に穴を空けるなどというアグレッシブな行動に移ることもある。

本人は結界に穴を空ける行為を悪いことだと思っていなかった故に取った行動なのだが、誰がどう考えてもまずい行動であることは明白だろう。

結界は幻霧や害意のある魔物の侵入を防ぐ大切な役割を持った壁である。

例えるならシブヤの行動は人様の玄関のドアを勝手にぶち抜いたようなもので、知らなかったで到底済まされるものではない。

普段は常識人的な役回りなのだが、このように稀に常識知らずで突拍子のない行動を取ってしまうこともある。



ニシキに於ける貴族階級『旧華族の末裔』の1人であり、その身にはニシキの高貴な血統『獣神の血』が流れている。

シブヤの家柄がどれほどの規模、どの程度の地位なのかは不明だが、実家が広い屋敷で使用人を雇っていたことだけは判明している。

母の出奔、父の堕落により家庭は崩壊していると言って差し支えなく、貴族の威光が維持できているのかどうか疑問は残る。

シブヤ本人の普段の言動からは、身分の高いやんごとなき人間であることなどは分かりづらい。

しかし時折見せる言葉選びや知識などから、その育ちの良さが滲み出ている。


プロフィール

種族獣人
誕生日3月1日
星座魚座
好きなもの悪そうなもの
嫌いなもの「待つ」こと、倫理から外れたこと
趣味「悪い」ことをする
特技ストリートファイト
長所地頭がよく、運動神経がよい
短所自己認識と周囲の評価に乖離がある

性格

常に子供のようにテンションが高く、人懐っこい。

好奇心旺盛で気になる物や人にはドンドン自分から近づき、積極的にアプローチを取る。

まさに忠犬をそのまま人型にしたような人格である。但し本人は犬扱いすると怒る。(車掌に犬扱いされると状況次第ではものすごく喜ぶ。真性のドMである)


獣人が携える耳や尻尾は当人の人格に因るという説があるらしく、犬っぽい性格をしているシブヤは魂が犬っぽいのかもしれい…とチトセは語っている。

本人が犬のような性格をしているから犬の特徴が現れたのか、犬の特徴が現れたから犬のような性格になったのか…それは誰にも分からない。


基本的に誰に対しても丁寧語であるが、時折「おっすおっす」「チィーッす」「こんちくしょう」などの砕けた口調を混ぜ合わせた独特な表現で喋る。

本気の怒りの感情をぶつけた相手に対しても丁寧語が崩れることがないことから、幼いころから染み付いた習慣でなかなか抜けないのだろうと考えられる。


仲間を売る、という行為を悪いことであると認識したうえで絶対にやらないと公言しており、人一倍友情というものを重く捉え義理人情に厚い。特鉄隊の絆は誰よりも強いだろう。

交友関係

「あたいらの友情を見せてやりましょう!」


  • 『車掌』

自ら進んでご主人と呼び(車掌のほうは困っており、改めてほしいようだ)、大変慕っている。

出会ったばかりの、車掌がシブヤのことを不良だと思っていた時期から彼のことを「かっこよくて優しい人」と称していたことから、一目惚れ、ないしそれに近いスピードで堕とされている可能性が高い。

割と面食いなのかもしれない。


シブヤは誰に対しても距離感が近いため、当然車掌に対してもハグ(やタックル)などのボディタッチを積極的に行う。

それに影響されてかノリに合わせてか、車掌のほうもシブヤに対して冗談を言ったり(髪の毛を引っ張ったり)気さくな態度で接する。


シブヤは普段サバサバしているので分かりづらいが、車掌に対しては真面目な恋心を抱いている模様。

バレンタインでは本命と堂々宣言しつつ車掌にハートマーク付きのチョコレートを贈った。


季節のホームボイス『母の日』では、自身と同様母親と生き別れている車掌に対して親近感を覚えており、自分の中で母の日を『ご主人をちょっぴり身近に感じた記念日』と改訂している。


メインシナリオにて車掌は自身の母親「リカルド・トレビシックと再会を果たしたが、成り行き上自身の手で殺害してしまっている。(その後のメインシナリオ第2部第5章にて、リカルドは厳密には死亡しているわけではないとの言及あり。詳細は不明)

シブヤと車掌…まるで生写しのように置かれた状況の似通った2人であったが、車掌のほうは理想的な再会とはいかなかったわけである。

この展開を耳にしたシブヤは、一体なにを思うのであろうか…。


  • 『アキハバラ』

アキハバラの「季節ボイス10月」にて、好きな漫画のコスプレをして街に繰り出したところをシブヤに笑われてしまった模様。

「ハロウィンなんて大嫌いでちゅ!」と大変ご立腹の様子である。

シブヤは「かわいいかわいい」と言っていたそうだが、アキバちゃんは煽られたと受け取ったらしい。

やはりシブヤ系は敵!と憤っていた。あの世界にもシブヤ系なる文化が存在するのだろうか。

アキハバラ自身は自分のことを『アキバ系トレインナイト』と自称している。


現実における渋谷系といえば、渋谷を発信地とした1990年代のムーブメント全般を指す言葉である。

スタイリッシュなイメージがあるため、いわゆるオタク文化の象徴とも言える秋葉系とはソリが合わないのかもしれない。

しかし現在ではオシャレな渋谷系と、アニメ文化のアキバ系が融合した「アキシブ系」なる造語も存在する。

いつの日か分かり合える日が来ることを祈るばかりである。


その後メインシナリオ第2部第6章『臥舞伎町編』にて共演を果たす。お互いに初となるメインシナリオ出演である。

序盤こそアキハバラに拒絶され少々落ち込んでいる様子だったが、中盤の共闘、大立ち回りを経て、終盤では「次回も(アキバ⭐︎ちゃんねるの)ゲストに呼びたい」と言わしめるほどにアキハバラの心を開いている。

もともとアキハバラはシブヤの放つ『リア充オーラ』が苦手で、人となりに触れることなく拒絶していた。

しかし今回任務に同行したことでシブヤの人物、性格を知り、少しは打ち解けることができたようである。

シブヤのほうもアキハバラの趣味を理解しようと事前に漫画などのコンテンツを嗜んでおり、歩み寄ろうと努力していたことが大きいだろう。


小説版『ミストトレインガールズ2』でもススキノと共に共演。

混浴、コスプレ大会で場を和ませつつ強敵『桃太郎の鎧』との死闘に挑む。

鬼人であるアキハバラを鬼、悪と罵り、滅ぶべしと言い放つ桃太郎の鎧に対してシブヤはかつてない怒りを爆発させ吠える。

友人を侮辱された故のその叫びにアキハバラは顔を赤く染め、「シブヤ氏なんかに萌えちゃいまちた」と零している。

もう完全にデレているだろう、これは。

何気にアキハバラは現在のところ唯一、シブヤがあだ名で呼ぶ人物である。


  • 『アサヒカワ』

SS[氷の下に隠した本心]アサヒカワの思い出ランク2ボイスにて、シブヤへの怒りを爆発させるアサヒカワの様子を見ることができる。

しつこいしうるさい、万年雪の中に閉じ込める、など敵意を剥き出しにされてしまっている模様。

恐らく、メトロニシキの人間かつ珍しい鳥の獣人であるアサヒカワへの好奇心が抑えきれなかったシブヤがあれこれと付き纏い質問攻めにしたものと思われる。

シブヤは人が良く基本的に誰とでも仲良くなれるのだが、常にテンションが高いためアキハバラやアサヒカワなど一部気の合わない人間も出てきてしまうらしい。


メインシナリオ第2部第6章『臥舞伎町編』にて共演。

嫉妬心が人一倍強いアバシリ。車掌に対して距離感の近い特鉄隊員の面々には当たりの強い彼女だが、ススキノの友人であるアキハバラとシブヤに対しては珍しく優しげで、褒めるような言動も目立つ。

シブヤもアバシリ「パイセン」として尊敬しているようで、作戦中彼女の指示には忠実に従っていた。

このパイセン呼びがその場のノリなのか普段からこう呼んでいるのかは、別の場面で名前を呼ぶ機会がなければ判断はつかないが…。


  • 『お姫さん』

小説版『ミストトレインガールズ2』にて共演。

同じ犬だからなのか、シブヤを一目見て「由緒正しき血統書付き」(獣神の血を引く貴族)であることを見抜いた。

ただし手拭いと間違えられ引っ掴まれたためか、シブヤのことを「粗忽者」と評し、評価は芳しくない。

その後も桃太郎の鎧に苦戦するシブヤを見て「格好のつかない子」「なかなか頼もしからぬ」などと表現しており、なにかと当たりが強い。


  • 『クアラルン』

シナリオにおいての共演はなし。キャラボイスでの絡みも存在しない。

直接の会話はないが、クアラルンは貴族の交流の場であるお茶会を定期的に催しているらしく、シブヤもそれに参加していることからお互い見知った顔ではある。


  • 『ススキノ』

SS[純真無垢なインモラル]ススキノの思い出RANK8ボイスにて、ススキノがシブヤと2人でお出かけする旨をとても楽しそうに語っている。

その様子を見た車掌はこの2人でお出かけすることを心配している様子であったが…。


上記のススキノのセリフにて交友があることは示唆されていたが、実際に2人が初めて邂逅したのはメインシナリオ第2部第6章『臥舞伎町編』である。

会って早々に意気投合しとてつもない速さで仲良くなる2人を見て、先にススキノと知り合っていたはずのアキハバラが疎外感を感じ嫉妬するレベルの急接近である。


小説版『ミストトレインガールズ2』でもアキハバラと共に共演しており、アキハバラが住まう「犬鳴殿」へと2人で遊びに出かけている。

2人で買い物にも出かけているあたり、普段から一緒に行動することが多いのだろう。

『倫理から外れたこと』が嫌いなシブヤに対して『倫理観がない』短所を持つススキノ。普段どのような会話が繰り広げられているのか…。


  • 『セイラム』

公式Twitterが2022年3月1日に投稿した誕生日お祝いツイートにて共演。

セイラムから「お近づきの印に」と料理を振る舞ってもらっている様子が描かれている。

不思議な香りのシチューにたじろぐも「ワルに二言はねぇです…!」と言いながら完食した模様。

ワルならば二重三重に嘘を重ねるものだと思うのだが、相変わらずシブヤの定めるワルの基準は謎である。


  • 『チトセ』

S[待てを知らない忠犬]シブヤのキャラエピソードにて、チトセのことについて話すシーンがある。

イベントシナリオ『隔離病棟の天使』においても会話シーンこそ無いが共演しており、体調の悪いチトセを心配し病院まで運んでいる。


シブヤ曰くチトセは「恩人」であるとのことだが、今のところこの2人が会話したシーンすらなく詳細は不明。


彼女のことを「チトセおばあちゃん」と呼び、チトセはシブヤのことを「シブヤのお嬢」(チトセはアバシリとススキノ以外の人物の名前は「~のお嬢」という単語を付ける)と呼ぶ。

孫と祖母のようなかなり近しい間柄であることが推察できる。


SS[冥府のめりぃくりすます]チトセの思い出RANK5ボイスにて、彼女から見たシブヤの姿が語られている。

前述の病院に運ばれた時の出来事を指して「心配性」

悪人に見られたいという志向を「反抗期」

シブヤ本人を「人が好い」とそれぞれ評した。


チトセのプロフィール欄には「苦手なもの:若者の軽薄なノリ」と記載されており、若者の軽薄なノリを擬人化したようなシブヤと果たしてウマが合うのかどうか、甚だ疑問である。

2021年Twitter公式アカウントのチトセの誕生日お祝いツイートでは、巨大なクラッカーを用意し盛大に驚かせようとしていた。


  • 『ナラ』

どういった経緯で知り合ったのかは不明であるが、会話の中に名前が出てくることがあるため一応知り合いではある模様(共通の知り合いにチトセがいるため、その関連で知り合った可能性が高い)

ナラのプロポーションを「セクシーボンバー系」と表現しており、かなり高く評価している。

(S[少しだけ開放的に]ナラのシナリオを読む限り、おそらく砂風呂を満喫するため)砂に埋まっていたナラを見て『通行の邪魔をするっていう悪事!?』『人畜無害な顔をして実はかなりの悪?』と感想を述べており、少し誤解してしてしまったようである。


SS[ほんわかミイラ]ナラは包帯を体にぐるぐる巻いた非常に扇情的な服装。

実はあれはシブヤの「マミーの格好似合うかも」というアドバイスが発端である。


  • 『パッスィ』

イベントシナリオ『隔離病棟の天使』にてフランクフルト、ホノルル、メッシーナと共に初共演。


クアラルンが催すお茶会で何度か顔を合わせているらしく、仲良く会話をしていた。

イベントシナリオ中でもこの2人の会話が特に多かったため、お茶会メンバーの中でもいっとう親交が深いのだろう。

シブヤもパッスィも漫画を嗜んでいるため会話が弾むのかもしれない。パッスィは男性同士の恋愛を描いたボーイズラブ作品の愛好家であるため、シブヤが染められるのも時間の問題か…


SS[真夏の海の暴走犬]シブヤのHOMEボイスにて、潜水勝負をしたことが明かされている。

彼女の卓越した肺機能を前に完全敗北を喫したようで、大変悔しがっていた。


シブヤが人の名を呼ぶときは基本的に「〇〇ちゃん」と付けるのだが、今のところプトラヨシノに対してだけは『さん』を付けて呼んでいる。

そこまで深い知り合いでもない、或いは歳が上の相手に対しては『さん』呼びなのかもしれない。


  • 『フランクフルト』

イベントシナリオ『隔離病棟の天使』において、シブヤをこっぴどく煽り倒しかつてない怒りを買っていた。

シブヤもフランクフルトの煽りに一々乗っかり大声で返す、頬をつねる等のレスポンスを返している。(フランクフルトはシブヤさんからの攻撃に恍惚としており、大変喜んでいる様子である)


フランクフルトは自身を虐めてもらいたいがために敢えて相手を怒らせるような言動をしてしまう癖があるため、煽れば煽るだけ反応し、適度な制裁を加えてくれるシブヤは意外と相性が良いのかもしれない。


  • 『ホノルル』

イベントシナリオ『隔離病棟の天使』にて、普段からお茶会で交流があったことが判明。


フランクフルトから鯨の内臓臭いと言われ気にするホノルルを「ホノルルちゃんは良いにおいですよ~♪」とフォローを入れている。

常人より嗅覚に優れるシブヤが言うのだから間違いない。ホノルルちゃんは臭くない。


ちなみにシブヤはギターを弾く際に「じゃんじゃかじゃかじゃか、じゃんっ♪」というリズムを取っている。

ホノルルもウクレレを弾く際に「じゃんじゃかじゃかじゃか、じゃんっ♪」と、一言一句違わずまったく同じリズムを刻んでいる。

2人の交友の間に、弦楽器によるミュージックコミュニケーションが存在するのかもしれない。


  • 『メッシーナ』

イベントシナリオ『隔離病棟の天使』でシブヤと知り合う。


このシナリオはメッシーナとシブヤのW主人公体制で進んでいる側面が強かったが、意外と2人の会話はそれほど多くない。初対面なので仕方がないのかもしれないが…


劇中でのやり取りは主に、ワルぶるシブヤの全然ワルを演じきれていない言動にメッシーナがツッコミを入れる形で行われている。


A[自称・ワル]シブヤの思い出Rank5ボイスにて、ヨシノと2人で出掛けていたことが示唆されている。

並んで歩いていたところをガラの悪い男たちに絡まれたらしく、ヨシノも困っていたということでその連中の前歯を叩き折っている。

個人的な付き合いがあるのか仕事上の都合で一緒に歩いていたのかは定かではない。


家族


  • 『父親』

本名、ビジュアル共に不明。

シブヤ曰く『詐欺とかの被害にあっても怒らないような、感情が希薄で愛が足りない』人物。

シブヤは不良ぶるときに彼のことを『親父』と呼ぶが、素では『お父上』と丁寧な呼称を用いる。


上下関係に厳格な人物であるらしく、愛娘シブヤが特鉄隊に入隊する際、上司である車掌のことを『ご主人』と呼び、絶対の忠誠を誓うように指示したのも彼である。


A[自称・ワル]シブヤのキャラクターエピソード(現在出ている話の中では時系列が最も古い)にて、『最近』元気が無くなり人嫌いになってしまったようで、屋敷で雇っていた使用人を大量に解雇している。

もともと無気力で自己主張の少ない人物であったようだが、後述の妻の失踪が原因でそれが悪化してしまったようだ。


シブヤの舎弟からはロクでなしの親と蔑まれており、評価は芳しくない。

しかし彼の一族は

『お国のために滅私奉公する軍人を支えるのが使命』

『現場で血を流さないぶん影に日向に尽くさなければならない』

『民を守るのが華族の義務』

等の信条を掲げているようである。

一族の思想信念の教育を受けたシブヤから発せられるセリフやその勤務態度からも分かるように、民や軍人を思い、守るための活動に尽力している素晴らしい人達であることが伝わってくる。


失踪した妻をずっと待ち続け、精神的にも肉体的にも疲弊している様子が、A[自称・ワル]シブヤのホームボイスにて語られている。

彼女が家を飛び出し特鉄隊に入隊したのも恐らく、そんな朽ち果ててゆく父親を救いたい、母親を見つけ出したいという一心からだろう。

愛が足りないと表現されているが、妻を待ち続けすり減るその心は、確かに本物の愛であると思いたい。


  • 『母親』

本名不明。

ビジュアルも不明であるが、SS[真夏の海の暴走犬]シブヤのキャラエピソードに登場した、シブヤの母と交戦した蟹型の魔物は、シブヤをその母親と間違えて攻撃している。

さらにシブヤ自身の口からも、自分と母親の容姿が似ている旨の発言が飛び出していることから、シブヤにそっくりの見た目であることが推察できる。


シブヤが幼い頃に謎の失踪を遂げており、現在まで所在は掴めていない。

貴族としてのプライドが非常に高くメンツを重んじ、騙されたり侮辱されたと感じると鬼のような怒りを爆発させる人物であったようだ。

夫や娘に置き手紙すら残さず黙って家を飛び出しているようで、シブヤからは血も涙もない悪い人物であると認知されている。


シブヤが用いる一子相伝の特殊な戦闘法『シヴァ式格闘術』を伝授した師匠でもある。


シブヤの母親は現在行方不明で所在は分からないが、レジスタンスとして活動していることが判明している。

レジスタンスはもともと車掌の母親『リカルド・トレビシック』の意思に賛同した者たちで構成されていたはずだが、現在では個々の目的や手段が独走しており組織としての体を成せていない。

シブヤの母親がどんな目的でレジスタンスに加入したのか…リカルドの意向に沿うためか、はたまた別の目的があったのか、その真意は分かっていない。

現在ではレジスタンスはその役目を終え、構成員も幹部のほとんどが特鉄隊と和解、捕縛ないし失踪しており事実上空中分解している。

そのため、シブヤの母親の足取りはこれで完全に分からなくなってしまった。


クイーンローズ同様『ゲート』を使う技術を所有しており、フレイマリンの無人島にてゲートを用いて異界から蟹型の魔物を召喚している。

しかし自身の手でほとんどの個体を殲滅しており、なぜそのような行動に出たのか謎のままである。

元レジスタンス構成員のベスチャ曰く、この『ゲート』はレジスタンス幹部…その中でも更に限られたごく一部の人間にしか扱うことができないらしい。

つまりこれらを自在に扱っているシブヤの母は『レジスタンスの最重要幹部』である可能性が極めて高い。

この蟹型の魔物はトレインナイトの討伐隊を組んでも1体倒すのがやっとであり(しかも倒し切れておらず、討ち漏らしている)それを複数体、1人で処理していることから、規格外の戦闘力を有していることが窺える。


SS[真夏の海の暴走犬]シブヤのエピソード名『捨て犬の爪痕』から察せられる通り、モチーフとなる動物は恐らく犬ないし狼。

シブヤの母親が残した爪痕が今回の事件のきっかけとなっているのだが、しかしここで気になるのが『捨て犬』の部分。

シブヤの主張を信じるなら母親は家族に黙って家を出奔しており、捨て犬なのはむしろシブヤら残された家族のほうである。

にも関わらず、まるで母親のほうが捨てられた犬であるかのように表現されたこの内容は、彼女が家を飛び出した理由に関わってくるのだろうか?


能力

戦闘能力

他のトレインナイトと違い、戦闘では素手を用い武器を一切使用しない。

無手勝流の喧嘩殺法スタイルで、基本的にインファイトの拳1つで突き進む。


A[自称・ワル]シブヤのSDキャラの手の甲には不思議な紋様が浮き出ており、呪力かなにかで強化されている可能性はある。

しかしS[待てを知らない忠犬]シブヤの手の甲にはなにも刻まれておらず、文字通りの手ぶらである。

2022年現在、両手になにも装着せず本当の素手で戦闘を行うトレインナイトは彼女のみである。(コラボキャラ等一部例外を除く)


SS[真夏の海の暴走犬]シブヤは遂に念願となる武器を手に入れたが、その形状はボクシンググローブ。

拳を保護するには有効かもしれないが…そのぶん素手よりも攻撃力は落ちてしまうのではないだろうか?


イベントシナリオ『隔離病棟の天使』において究極完全生物と対峙した際は、自慢の拳を打ち付けるも分厚い筋肉の塊に阻まれ有効打にはなり得なかった。

その上力比べの押し合いでも始終圧倒されており、攻撃面ではそこまで目立った活躍は見られず。

しかし逆に言えばあの華奢な腕に、打撃を無効化するほどの筋肉の塊と張り合えるだけのパワーを秘めているとも言える。


回避性能は群を抜いて秀でており、究極完全生物の攻撃、巨大蟹型の魔物の斬撃、銃で武装したテロリスト集団の一斉掃射…全てをほぼ無傷の状態で掻い潜っている。


彼女の強みは単純な身体能力だけではない。

シブヤはプロフィールにもある通り地頭が良く、普段の軽いノリに似合わず戦闘IQが非常に高い。

回復し続ける敵のパターン、特性を見抜き、頑強な腕を引きちぎることにも成功している。この優れた思考速度と発想力、観察眼は有事の際にとても頼りになることだろう。

スラスラと慣用句を引用できる知識も持ち合わせているため、机の上のお勉強も得意であると思われる。小さい頃に受けてきた英才教育の賜物と言えるだろう。


車掌からの軍人としての評価は『真っ当に優秀』

ただし、非戦闘員のアバシリからすら「未熟」と言われており、知識も経験も全く足りていないことが伺える。

トレインナイトとしての実力はおそらく平均かそれ以下の新兵扱いだろう。


五感

幾つかの戦闘場面等で、その五感の鋭さが強調されている。


S[待てを知らない忠犬]シブヤのSrory4『極北物語3』において、テントの中から外の離れた場所にある火薬の臭いを感知する、暗闇の中で向けられた銃口を目視するといった嗅覚と視覚の鋭さを披露した。


イベントシナリオ『隔離病棟の天使』においても、飛んでいる銃弾とそれを避ける敵の動きがはっきり見えており(火縄銃を例に挙げると初速は330m/s前後。音速に限りなく近い速度であり到底常人に視認できるものではない)動体視力の高さを見せつけた。


獣人の獣としての部分(動物の形に変化した耳や尻尾)は単なる呪力を集めるための器官であり、その生態や性能が本人に適応されるわけではない。

つまり獣人だからといって嗅覚や視覚などの五感が強くなるわけではないため、シブヤのこれらの能力は全て自前のもの。

数多のストリートファイト?や幻霧との戦闘を経て培った彼女自身の強みである。


危機察知能力

優れた五感の延長線上の能力かもしれないが、幾つもの場面で敵の殺意に過敏に反応し、その不意打ちをやりすごしている。


周囲をテント等の障害物で覆われた状態での死角からの攻撃にもなんなく対応しており、彼女への不意打ちを成立させることがいかに難しいかが分かる。


柔の技

イベントシナリオ『隔離病棟の天使』にて披露。

おそらく現代日本で言うところの『柔術』の技術であると思われる。

『ニシキに伝わる柔の技』と表現されているため、後述の『シヴァ式格闘術』とは別の、ニシキでは一般的に知られている徒手武術である模様。

これを用いて、体重差及び体格差が数倍~数十倍もある究極完全生物を投げ飛ばし、地面に叩きつけた。

普段は膂力に任せたパワースタイルでゴリ押す彼女であるが、このような細やかなテクニックも習得しており状況に応じて使い分けるようだ。


シヴァ式格闘術

SS[真夏の海の暴走犬]シブヤのキャラエピソードにて蟹型の魔物に対して披露された、シブヤの最大火力にして最後の切り札

シブヤの家系に代々伝わる一子相伝の秘技である。

世界広しと言えど、この技術を使用できるのはシブヤと、その技を教え込んだシブヤの母親のみ。

アキハバラはこの武術を『怪しげな武術』と表現していたことから、一般に知れ渡っていないシブヤの家系にのみ伝わる技術である可能性が高い。


蟹型の魔物はシブヤとの交戦の際、自分にとって有利な海中ではなくあえてフェアな陸地での戦闘を誘導した。

武人としての真っ当な相対を選んだその精神を真摯に受け止め、敬意を評したシブヤがそれに応えるようにこの武術を使用。


イベントシナリオ『隔離病棟の天使』においても、切迫した場面は幾つもあったが一切使用することはなかった。

居なくなってしまった母親への反抗心から不良を目指すようになったシブヤ。同じように、反抗する対象である母親から習った武術は使いたくないという心持ちがあったのかもしれない。

しかしずっと探し続けていた母親の痕跡を見て…その母親と殺し合った因縁の相手を目の前にして、なにか心境の変化があったのだろう。

巨大蟹の魔物を相手に、遂にその封印を解禁した。


  • 《構え》

使用した際は普段の型にはまらない自由奔放なスタイルとは打って変わり、至極真っ当な拳法の構えになる。

恐らく動きも人体の理に適った、獣人にとって最適化されたものとなり速度も精度も抜群に上昇するものと思われる。

しかし蟹型の魔物との戦闘において、その性能が発揮されることはなかった。

構えを取った直後にシブヤさんが放った技により、決着は一瞬で着いてしまったためである。


  • 《奥義・獣神凶握撃》

シヴァ式格闘術の真骨頂。

両手を広げて身を低くする独特な構えから繰り出される、五指を用いた攻撃。

対象に指を立て、握力を用いてその肉を抉り削ぎ落とす。

刀も銃弾も通用しない甲殻ですら容易く引き裂く威力を秘めているが、当然指の力だけで行うのはどんな力自慢でも不可能である。

特殊な技術を学び、相応の修行を修めた者だけが使用できる一撃必殺の技。


これを食らった巨大蟹は、今まで傷つけられたことすらなかった無敵の防御を誇る外殻を突き破られ、八つ裂きならぬ六つ裂きとなって吹き飛び、一瞬の間に絶命。


大地を抉る破壊力はない。飛ぶ鳥を落とす射程もない。

ただ純粋に人体を破壊し、死に至らしめる殺傷能力のみを追求した凶悪な技である。


肉を刮ぐ…とはシブヤの談であるが、数メートルもある巨大な図体を『バラバラ』に引き裂いている。

もはやその威力は表面を削るなどという生ぬるい表現に収まらず、全身を解体するとでも言ったほうが適切である。


そしてこの技の恐ろしいところは、威力に対する燃費の良さ。

使用した際のシブヤは、長時間の海上漂流と数日に及ぶ遭難生活の末に身体、精神共に極度の疲労状態に陥っており万全とは言い難かった。

にも関わらずこれだけの威力を出力している。力ではなく技術で行う攻撃であるため、一度習得してしまえば軽く腕を振るう程度のスタミナの消耗だけで行えてしまうのかもしれない。


呪術も魔法も関与していないため、当然呪力と魔力の消費はゼロ。

一撃必殺の威力の技を好きなだけ連発できるとすれば、シブヤの母親が大量の巨大蟹を1人で殲滅できたことも納得である。


この奥義の特性上、指を使用するため手は剥き出しの状態である必要がある。

つまり、素手でなくてはならないのだ。

意図したものかは定かではないが…この奥義の存在が、今までシブヤがずっと籠手すら着けない素手で戦い続けていた理由付けになっている。


シブヤは元々並外れた速度、回避能力、危機察知能力、そして頭脳を持っている。

この奥義の習得により、唯一と言って良い課題であった攻撃力を完全に補った彼女の戦闘能力は、その水準を格段に押し上げたであろう。


対人戦闘能力

イリスクラウドでは長らく人間同士の戦争が起きておらず、対人戦闘のノウハウがそこまで培われていない。

人間に使用する術は『邪道』とも呼ばれるほどにその技術が浸透していないらしく、対人戦を得意とするバトゥなどは珍しい目で見られている。


その中でシブヤは前述の『柔の技』等の技術やストリートファイトの経験などから、ある程度対人戦も得意とするものと思われる。


水練能力

イリスクラウドは海が少ない影響で、フレイマリンの住人以外は水を怖がり泳ぎが不得意な傾向にある…という設定が存在する。

そのため水を恐れず泳ぐことができるというのは、それだけで希少なスキルといえる。


シブヤは初めて見る海にも臆することなく飛び込み、魚を追いかけ回し追い込み漁の真似事ができる程度に速く泳ぐことができる模様。


コミュニケーション能力

ボディランゲージやスキンシップも積極的に用いて対象との距離を詰める、非常に高いコミュニケーション能力を持つ。

特鉄隊セントイリス駐屯基地内の『学園』にはシブヤを慕う多くの候補生たちがおり、いつも廊下等にたむろし雑談で盛り上がっている。

地元にもかなり多くの友人がいることが、季節のホームボイス『元旦』にて確認できる。


ギター

(意外にも)ギターを弾くことができる。

それもかなり上手い。始めたばかりで練習をしているだけだというのに人集りができ、感動の拍手を贈られるほどの腕前である。(A[自称・ワル]シブヤの思い出Rank4ボイス参照)


腹踊り

シブヤ曰く『伝家の宝刀』

結局車掌の静止の声により披露されることはなかったが、自ら宝刀を名乗るほどなのでよほどその完成度に自信があるのだろう。

確かにシブヤの少しフヨっとしたあのお腹ならば、見栄えの良い柔らかく滑らかな踊りが見られるに違いない。

伝家…つまりシブヤの家に代々伝わるということなのだが、これもお母上直伝なのだろうか…?


獣神の血

イリスクラウドの5つの国の貴族階級の中には、特別な血を引く「高貴な血統」が存在する。


セントイリスの『神子の血』

ヴェルフォレットの『地母神の血』

アイゼングラートの『旧き偉大なる血』

フレイマリンの『人魚の血』


そしてニシキの『獣神の血』


現在判明している限りでは神子の血、人魚の血、旧き偉大なる血を引く人間にはそれぞれ特殊な能力が備わっている。

恐らく地母神の血と獣神の血にも、それぞれなにかしらの設定が用意されていると思われるが現時点では不明。

シブヤは旧華族の末裔であり、獣神の血を引くれっきとした貴族階級の人間である。

これから獣神の血に関する設定が追加される可能性がある。

ただしパディントンのように高貴な血統でありながら能力が発現していないケースもあるため、シブヤがその例である可能性も考慮する必要がある。


小ネタ

  • バッヂ

A・Sレイヤー共通で着けている軍帽の缶バッヂ

及びSレイヤーでジャンパーに着けている2つの缶バッヂにはそれぞれ元ネタが存在する。


帽子に着いてる木のイラストが描かれたバッヂ。

これは渋谷区が公式に制定している「区の木」である『欅』である。

関東各地で防風林として多数植えられ、武蔵野の面影を伝える代表的な樹木とされるこの欅は、まさに守り神としてのシンボルとも言えるだろう。

区内には代々木公園や表参道の欅並木があり、名所となっている。


次に花のような模様が描かれた紫と白の缶バッヂ、これは同じく渋谷区が公式に制定した「区の花」である花菖蒲。

区内では特に明治神宮内苑が名所として名高い。

ちなみに花菖蒲の花言葉は「よい便り」「希望」「友情」「賢さ」である。

余談だが、花菖蒲は別名『アイリス』。そしてアイリスの名前の元ネタはギリシア神話の虹の女神『イリス』である。

イリスクラウドにおける主神であり、彩雲神とも呼ばれる『イリス』となんならかの関係が…恐らくないと思われる。


最後に、S【待てを知らない忠犬】シブヤがジャンパーに装着している2つの灰色のバッヂ。

よく目を凝らして見るとモアイ像のような顔が刻まれていることが分かる。

これは渋谷駅西口に存在する、モアイ像を模して作られた「モヤイ像」と呼ばれるモニュメントがモチーフであると思われる。

モヤイはモアイを捩った名称ではあるが同時に、船を繋ぎ止めるという意味の『舫い』、力を合わせて助け合うという意味の『最合い』からも来ている。

渋谷駅のこのモヤイ像、実は両面にそれぞれ別の顔を持っており、片側から見ると髪の長いサーファー、もう片側から見ると髭の生えた流人の顔に見えるよう設計されている。

同じくシブヤのジャンパーに着いている2つのバッヂも、上の顔は普通のデザイン、下の顔は髭が生えたデザインになっている。


  • 左耳

シブヤの左耳は常に下に垂れ下がっている。

元ネタのハチも野犬に左耳を噛まれその後遺症で垂れ下がってしまったという経緯があるため、恐らくはこのエピソードが元ネタである。

実際に、渋谷駅前の忠犬ハチ公像の左耳はそれを再現し左耳が下に垂れてしまっている。

シブヤは本編で普通に左耳を立てて動かしているシーンがあるため、ハチのように全く動かせないというわけではないだろう。

しかし動かせるにも関わらず、なぜ普段左耳だけ寝かせているのか、その謎は深まるばかりである。


ちなみに獣人の耳(と尻尾?)は呪力を集めるための器官であるらしく、これがなくなると呪力操作の精度が格段に落ち、最悪呪術を行使することが不可能になるのだという。

シブヤは呪術を使う場面がないため、この耳の怪我が原因ではないのか?という見方もできる。

ただし獣人でも呪術を使わないキャラは珍しくないため、単に合わないから使っていない、使えるが使う場面が訪れていないというだけの可能性もある。


  • ジャンパー

S[待てを知らない忠犬]シブヤが着用している派手なジャンパー。

これは1985年頃~1992年頃流行したアメリカンカジュアルをベースにしたストリートファッション『渋谷カジュアル』通称渋カジを意識したものであると思われる。

1980年代中頃に渋谷区を中心に流行していた、若者による反社会的集団「チーマー」と呼ばれる人々が好んで使用していたスタイルであり、シブヤの悪ぶる若者キャラにマッチした服装であると言えるだろう。

ちなみに初期のチーマーは主に渋谷区の裕福な家庭の学生たちで構成されていた。


  • 飾り結び

SS[真夏の海の暴走犬]シブヤの首紐に括り付けられている赤い色をした花形の飾り結び。和服や工芸品等の装飾に幅広く使用され様々な種類が存在するが、シブヤが身につけているそれは、おそらく『木瓜結び』と呼ばれる結び方である。

4枚の花弁が開いているように見えるこの木瓜結びは、鳥の巣と卵を表しているとされ、子孫繁栄の象徴の意味が込められている。

こんな露出の多い格好にこのような意味深なメッセージを込めた装飾を施すとは、シブヤのワル度合いも留まるところを知らない。


  • 焼き鳥のストラップ

SS[真夏の海の暴走犬]シブヤが肩に掛けているバッグには、茶色い焼鳥の形をしたストラップが取り付けられている。

シブヤの元ネタである忠犬ハチ公は主人の上野英三郎氏の帰りを駅で待つ間、通行人から焼き鳥を与えられたことが何度かあるそうで、好物として認識している人間も存在する。

この焼き鳥型のストラップもそこに由来するものと思われる。


…が、しかし。本来は犬に餌付けをする上で絶対に焼き鳥を与えてはいけない。

ハチの死後解剖が行われた際、胃の中に4本もの焼き鳥の串が見つかっており、非常に危険な状態であったことが判明している。

焼き鳥を食べさせるのはもちろん、串ごと与えるなどもっての他である。

焼き鳥に限らず、人が口にする食べ物は基本的に犬にとっては塩分が多すぎるため、みだりに食させてはいけない。与える前に必ず、犬が食べても平気なものなのか調べる必要がある。

犬の生態、習性、適切な飼い方を学び健全なご主人ライフを送りましょう。


『シブヤさん』と神様に関する考察


シブヤはその身に獣神の血を宿した高貴な血統。旧華族の末裔であり貴族の一員。

そんなやんごとなき神の血を引く彼女と、現実で信仰されている神様との接点が幾つか発見されたのでここでご紹介させていただく。


シブヤさん『大口真神』説

「ぎゅぎゅっと拳を握り固めて、シブヤさまは朗々と吠えました」

「古来より、犬の咆哮には魔を祓うちからがあるとされております」


シブヤは言わずと知れた犬の獣人。

そして獣神の血を引く…獣の神の血が流れる人物。

日本では古来より犬或いは狼を神格化する逸話がいくつか存在する。

そのうちシブヤに最も関連深いと思われるものがこの『大口真神』である。

御神犬とも称されるこの神様はもともと日本に生息していたニホンオオカミが神格化されたもの。

厳密には犬ではないのだが、当時は犬と狼を同一視…混同する傾向が強かったためそこは大目に見て頂きたい。


この御犬様を祀っている神社で最も有名なのが、東京都青梅市にある『武蔵御嶽神社』

そしてその武蔵御嶽神社の正当な分社である『宮益御嶽神社』があるのが、シブヤの元ネタ『東京都渋谷区』

ご丁寧に一対の狛犬も、全国的に非常に珍しいニホンオオカミを象った造形である。


ちなみに『御嶽神社』の名を冠する神社は全国に15ほど存在するのだが、その総本社があるのが奈良県吉野郡吉野町、『金峰山寺』の『蔵王権現堂』。

つまりメインキャラクターの1人『ヨシノ』の元ネタとなった土地である。

メインシナリオで語られていた通りヨシノが獣神に愛されているという話を拾うなら、やはりこの御嶽神社と獣神の関連性は切っても切れないのではないだろうか。

ヨシノの両親についての詳細は未だ不明であるが…だからこそヨシノにもニシキの守り神、獣神の血統が色濃く受け継がれている可能性が極めて高いのではないだろうか。


『真正面から迫りくる魔物に真摯に向き合い、シブヤは両手を広げて身を低くする独特の構えを取った。』

『獲物に襲いかかる寸前の、犬。否、飢えた狼のようだった。』


シブヤさん『釈迦』説


シブヤの元ネタとなる忠犬ハチ公は、その人気ぶりから全国的に有名になったみんなの愛犬。

その人気を受け、忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会が4月8日に『忠犬ハチ公の日』なる記念日を設け、毎年慰霊祭を行なっている。


その4月8日というのが、日本でも馴染み深い仏教の礎を築き上げたゴータマ・シッダールタ…通称『お釈迦様』の誕生日とされている。


ニシキは見ての通り日本、そして仏教文化をモチーフとした国家である。

その仏教の開祖であるお釈迦様の誕生日と、シブヤの元ネタとなるハチ公の記念日が重なるなんとも運命的な偶然。(ちなみにハチの誕生日は11月10とされており全く関係ない)


彼女は一族に代々伝わるシヴァ式格闘術の使い手であるが、4月8日はシ(4)ヴァ(8)と…語呂合わせに当てはめることが可能。

シヴァ式格闘術の名前の由来となった可能性が…?


『シブヤ』というキャラクターに関する考察


ミストトレインガールズにおける『シブヤ』というキャラクターが、忠犬ハチ公をモデルに制作されていることは明白である。


しかしそれを前提として彼女の設定を見た時に生まれた違和感、それを紐解くことで得られた気づき。


本項では、この『シブヤ』に込められている(かもしれない)、『裏のテーマ』についての考察を、段階を踏んで記述したい。


【1】そもそも本当に『シブヤ』は『ハチ』なのだろうか

シブヤの見た目や動物の種類の元ネタは忠犬ハチ公だが、それ以外のキャラクターを構成する要素はむしろ正反対である場合が多い。


  • 『身体状態』

°ハチはあまり素早く動けないため、誰でも簡単に捕まえることができたという。

晩年は癌や犬フェラリア症を患い、ボロボロの状態であった。


°シブヤはトレインナイトであり獣人なので当然身体能力は高いのだが、わざわざプロフィールにも表記されるほどに強調されている。

敵の攻撃を躱す描写も多い。


  • 『性格』

°駅で主人の帰りを待つ時のハチは大変おとなしかったらしく、新しい首輪や胴輪をつけてもすぐに人に盗まれてしまったという。


°シブヤは破天荒で常にテンションが高い。煽りへの耐性も極めて低く、すぐに怒る。

身につけたものが盗まれでもすれば、すぐに取り返しに動くだろう。


  • 『周囲の対応』

°今でこそ国民に広く愛されるハチだが、当時は駅で飼い主の帰りを待っているところを邪険に扱われ、暴力を振われイタズラされることも少なくなかったらしい。


°シブヤは不良という噂が広まっているが、一度人間関係を構築した人々とは良好な関係を築いており、慕ってくれる舎弟も多い。


  • 『待て』

°ハチの忠義の意思は極めて高く、帰ることのない飼い主の上野英三郎氏を10年間、駅に通い詰め待ち続けた。


°シブヤはご存知の通り、とにかく待つのが大嫌い。セリフで何度も言及されるほど、とにかく自分から行動しなければ気が済まない。


この通り、ハチと対照的になるようにキャラ付けが施されていることが分かる。


あえて元ネタのイメージとかけ離れた設定を加えてキャラ付けをする手法は特段珍しいものでもないので、これだけでは「よくあること」で済まされてしまうだろう。


しかしここにとある仮説を加えることで、シブヤのキャラ付けの見方が大きく変わる。


忠犬ハチ公が元ネタとなる人物が別に存在する可能性である。



【2】仄めかされている『真の忠犬』の存在


実はこのゲームのキャラクターにはシブヤの他に…いや、シブヤ以上に忠犬ハチ公の特徴を持つ人物が存在する。


それが、キャラクターのセリフ上でしか登場していないシブヤの父。


ビジュアルもなければセリフもない、非常に情報の少ないキャラ。

しかしこの少ない情報を纏めるだけでも、忠犬ハチ公と類似する点を複数見つけることができる。


  • 『身体状態』

幻霧のなかに消えたお母上を、お父上は待って待って待ちつづけて……。

くたびれて、擦り切れて、けっきょく報われずに朽ち果てようとしてます。


A[自称・ワル]シブヤの思い出RANK10ボイスにて、このように言及されている。

まさに晩年のハチをそのまま生き写したような状態である。

「朽ち果てようとしている」という部分から察するに、健康状態もあまりよろしくないのだろう。


  • 『性格』

シブヤ曰く、詐欺等の被害に遭っても怒ることのない感情の希薄な人であるという。

自身への不利益をまるでなかったかのように対処するその様は、無抵抗で首輪や胴輪を盗まれていたハチと酷似している。


  • 『周囲の対応』

シブヤ自身が父をどう思っているか定かではないが、シブヤの舎弟からは「ろくでなしの親」と言われており、周囲の評価は決して高くないものと思われる。

妻の失踪以降無気力になり、使用人を大量に解雇するなどしているため仕方がない部分もあるのだが…

こちらも、邪険に扱われていたハチの境遇とリンクする。



このように…本編に一切出ていないにも関わらず、断片的な情報だけでハチとの関連性を繋げ合わせることができる。


ではシブヤの父がハチをモデルにして創作されたキャラと仮定した時、『シブヤ』という存在は一体何者になってしまうのだろうか。


【3】彼らの唯一の相違点

なぜ忠犬ハチ公をモデルとするキャラクターが2人も存在するのか。

その謎を解消するための手がかりは、シブヤの父とハチの違いを見比べることで得られる。


シブヤさんの父とハチの境遇は、意図して寄せているように見える。

しかしこの2つの存在には唯一、決定的な違いがある。

それは、シブヤさんの父にはまだ報われる道が残されているということ。


ハチが帰りを待ち続けた『上野英三郎氏』は残念ながら他界しており、どれだけ帰りを待ち続けても、どう行動を起こしても決して会うことは叶わなかった。

しかし、シブヤの父が帰りを待つ『シブヤの母』は、SS[真夏の海の暴走犬]シブヤのキャラシナリオにて生存が確定しており、まだ会うことができる可能性が残っているのである。


この事実と、【1】で述べた「異常に対照的に描かれるシブヤとハチ」の関係性を合わせることで、『ハチ公が2人存在する』意図を知ることができる。



【3】忠犬ハチ公の“否定”と“救済”


シブヤのビジュアルはハチを元にしているにも関わらず、あらゆる設定で多くの相違点を生んでいる。そのため『ハチ』がモチーフであることを前面に出しておきながら、キャラ設定を使って『ハチ』であることを否定している。


ハチであって、ハチではない。この相反する2つの要素を両立させようとしたときに生まれる解釈。


それはずばり、シブヤの存在そのものが『史実では実現し得なかった、もう1つのハチの可能性』であるというもの。


シブヤは妻の帰りを待ち続けて朽ち果てようとしている父を見て、「あたいは、そんなお父上みたいにはならない」と溢している。


父のようにはならない…この言葉をここの仮説に当てはめると、『ハチのようにはならない』という意味にも取れる。


ここで、シブヤが『敢えて元ネタと相反するキャラ付けをされていた』意味が見えてくる。


正反対の行動をするということは、ハチが元ネタではあるが、ハチが辿るルートとは別の道を進む、という意思の表れ。


シブヤの母は存命である。つまり母を見つけ出して父と再会させることで、まだ父を救うことができる可能性が残されている。


父を救う…それは同じ境遇だった『主人に会えず無念に散っていった、ハチの魂を救う』ということ。


つまりシブヤは、ハチが辿ってしまった悲しい結末を否定し、その魂を救済するために生まれてきた存在と言えるのかもしれない。


【4】この物語に線路はない

冒頭に提示した、シブヤに込められた裏のテーマ。


それは『定められたルートからの脱却』


元ネタの結末など関係ない。線路など使わない。シブヤの数々の言動からは、そんな強い志がひしひしと伝わってくる。


なるほど。鉄道をメインテーマとする『ミストトレインガールズ~霧の世界の車窓から~』の世界でこんなものを掲げるのは、ワルとも言うべき所業なのかもしれない。


しかし、自分の好きなことをし、自分の好きな物を食べ、自分の大好きな人に逢いに行く。

愚直なほど真っ直ぐに、自分を誤魔化さず、ひたすらに走り続ける彼女の姿に元気を貰った車掌も多くいるはずである。


シブヤさんが進む道は、決して楽なものではない。

母は敵対組織に所属し、真意も読めない。戦闘能力も高く一筋縄ではいかないだろう。


母に会い、和解することはできるのか。


父を救い、ハチの辿った運命を覆すことができるのか。


また家族3人が揃い、幸せだった家庭を取り戻すことができるのか。


元ネタという名のレールを外れて自分の道を歩み始めた彼女の物語に、どんな結末が待っているのか。


道なき道の先に幸福があることを願い、これからも見守っていきたい。


駅の元ネタ

日本国の東京都渋谷区道玄坂一丁目および同二丁目にある「渋谷駅」

東日本旅客鉄道(JR東日本)・京王電鉄・東急電鉄・東京地下鉄(東京メトロ)が乗り入れている巨大ターミナル駅である

2022年2月現在実装されているキャラの元ネタでは最大の利用者数である。というかこれ以上の利用客がいる駅は世界中探しても新宿しかないので、シンジュクが実装されるまでは彼女の天下である

ちなみに届きそうなのはアキハバラがいる 彼女も同じ東京都の駅が元である



このような立地の為多数の企業が挙って周りに参入 また駅自体も増築を繰り返して 今や迷宮と読んでもいいくらいに肥大している

そして駅も周りもまだまだ工事が続けられてどんどんと肥大化している


渋谷区という場所は、日本の首都東京の3大副都心の一角であり、周りには多数のビル街が立ち並ぶ国内有数の繁華街でありオフィス街

東京付近の若者は「とりあえず困れば渋谷」というくらい、遊ぶ場所に豊富

特に駅前のスクランブル交差点はやばいくらい人通りが多く、逆に言うと駅前から人が消える事は異常事態と言える

流行の発信源となることも多いが、2021年現在ファッションは中目黒等に先を越されがち


シブヤの「いつも舎弟を連れている」設定はこの「利用者数が非常に多い」事

お嬢様というのも渋谷区に住むのは金持ちが多い(松濤という高級住宅街が区内に存在する)事の表れだろうか


関連タグ

ミストトレインガールズ〜霧の世界の車窓から〜…出演作品


ニシキ…所属国家


アバシリ ヨシノ プトラ…交友あり

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