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ベルカ式国防術の編集履歴

2022-04-23 06:24:55 バージョン

ベルカ式国防術

べるかしきこくぼうじゅつ

自国領内で防衛の為に核を投下する術。

概要

PS2ゲーム「エースコンバット5」、「エースコンバットZERO」に登場するベルカ公国が本土侵攻を許した際、自国領に七発の戦略核兵器を投下する暴挙を行ったことが元ネタ。よほど印象深かった為か「ベルカ式国防術」の名が定着した。


ベルカ戦争・バルトライヒの決戦

仮想敵国オーシア連邦と軍拡競争を繰り広げていたベルカ連邦だが、領土拡大による軍事費増大に耐えきれず、東部の二共和国が独立、オーシアに対しても領土割譲する結果となった。しかし、諸問題発覚による対オーシア感情の悪化と東部独立への不満から、極右政党が第一党となりオーシアや東部諸国へ宣戦を布告した。しかし、徐々に戦況は悪化、ついに連合軍の本土侵攻が現実化する。


本土侵攻を許し、バルトライヒ山脈を盾に防衛を続けるベルカ軍は、連合軍の攻勢の構えに対し核攻撃を画策、東部諸国への核攻撃だと思われていた爆撃機群は連合軍により撃墜されたものの、別部隊がバルトライヒ山脈周辺で七発を起爆し、周辺の街諸共12,000を超える人命が失われた。


結果的にベルカ公国は戦争に敗北。連邦は解体され領土の過半を失い、技術や人材の流出、戦争末期にはクーデターが起こるなど悲惨な事態に陥るものの、反対に国際社会は軍縮路線・国際協調へ歩んでいく。(なお、流出した人員により再び戦火が煽られるという皮肉な事態が引き起こされている)


補足

勘違いしてはいけないが、ベルカ国内での核使用は過激派集団「灰色の男たち」による独断であり、決してベルカ国民の総意ではない。ベルカ軍内部での反発も大きく、核使用を阻止すべく戦闘機で出撃し、爆撃機を追った者すらいた。

要するに、大半のベルカ人は『自国内での核使用など望んでいなかった』のである。そのため、この件における責任は全て「灰色の男たち」にあり、「ベルカ人全体」を責めるのは不適当であると言える。


リアルで考えられていたベルカ式国防術

冷戦時代、ソ連による欧州侵攻に対し欧州諸国へ投下される計画があった。使用されるのはアメリカ軍の核兵器だが、ニュークリア・シェアリングによりドイツ空軍が運用しており、文字通り一旦荒廃した自国に自らの手で核投下する事を半ば強要する悪魔の所業である。

また、スイスにおいても自国防衛のために自国領土内での核兵器使用も検討されており、88年の配備計画廃棄まで自国開発及び他国製の導入が検討されていた。

現在でもアメリカによるニュークリア・シェアリングは継続しており、ベルギー、ドイツ、イタリア、オランダはその対象国。(イスラエルは不明で、あえてどちらとも取れる立場をとっている)


ちなみに

リリカルなのはシリーズには「ベルカ式」と呼称される魔法体系が登場するが、ベルカ式国防術とは関係がありそうで無いと考えられている。

なおエースコンバット5は2004年、エースコンバット・ゼロは2006年の発売。リリカルなのはシリーズにおいて「ベルカ式」の語が登場したのは2005年のA's、本格的に登場したのは2007年のStrikerS。

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