作者:田口ケンジ
概要
超能力者の少年・黒須繋介と、彼の姉貴分でやはり超能力者の少女・執行夕闇が、彼らに襲い掛かる異能者たちと対決していく「姉萌え系」SFサスペンスコミック。
シリアスなシーンはかなりシリアスタッチで描かれるが、そこから少しの間もおかずに夕闇の発作的ブラコンギャグ展開に突入するのが最大の特徴である。
「巨乳のブラコン姉」は作者が自らのフェチをそのままキャラクターにしたものである。
2009年11月より連載開始、単行本5巻発売。
一般的にはDCDと略されるが、DCDでは本作と関係ない意味を複数含んでしまうため、このように検索するのが最も適切である。
登場人物
超能力者たちは、幼い頃「エスパー少年」というテレビ番組に、超能力少年・少女として出演していた過去を持つ。彼らは当時9人編成で「エスパー9」と呼ばれていた。
メインキャラ
- 黒須繋介(くろす けいすけ)
高校2年生の少年。通称「クロ」。半径500m以内の特定の人間の五感を感じ取る「五感リンク」という超能力を持つ。ある日突然前身黒ずくめの男「アンチ」に襲われ、夕闇に救われるところからストーリーが始まる。
住んでいたアパートの部屋がアンチにばれてしまったため、現在夕闇の家に居候中(前いたアパートは夕闇に勝手に解約された)。
周囲の一部の女性(主に夕闇)から激しく逆セクハラを受ける。
- 執行夕闇(しぎょう ゆうやみ)
高校3年生の少女。通称「ヤミ姉」。体から放電する「ブリッツ」という超能力を持つ。
腕力が半端でなく強い。爆乳娘。
幼少時父親から疎外され、友達もいなかった彼女に唯一親しくしてくれたのがクロだった。クロも夕闇をヤミ姉と呼んでよくなついたため、それから重度のブラコン気質になってしまったらしい。
空気を読まずに、所構わずクロにべたつく癖がある。しかも羞恥心があまり無いらしく、半分強引にクロを自宅に住まわせ、きわどい姿で出てきてクロを困らせる。
- 立神なびき(たてがみ なびき)
中学3年生の少女。なびちゃんとも呼ばれる。異能者たちが集まる孤児院のような施設で育った。
動物を意のままに操る「獣王」という超能力を持つ。動物虐待の現場を見て人間不信に陥っている。誰に対しても無愛想で、かなりの皮肉屋。
クロと同じくアンチに襲われたところをクロと夕闇に救われ、以後行動をともにしている。
以降は若干角が取れた性格になってきている。
- 淀君凛子(よどぎみ りんこ)
高校3年生、お嬢様気取りのツンデレ少女。私怨で夕闇を付けねらっていたが、成す術無く返り討ちにあう。その後、周囲の人間が次々に殺害されていくのを見て一転クロたちと行動をともにし始める。周りの男を誘惑し、意のままに操る「テンプテーション」という超能力を持つ。女は操れない。
尊大な性格が災いして誰からも「さん」付けで呼ばれなかったが、初めて立神にさん付けで呼ばれて涙を流していた。口癖は「滾るッ!」。
当初はツインテール姿だったが、クロ達と合流してからは幼少時と同じお嬢様結びにしている。どうやら夕闇に「似合ってない」と一蹴されたのがショックだったようで、実の性格は本当に乙女らしい。
今でも夕闇とはケンカすることが多いが、周囲の目から見ると「もはや仲が悪いとは思えない」。
- 一色陽(いっしき はる)
通称ハル。高校2年生。但し実際に高校に通っているのかどうかは怪しい。
やたら好戦的な少年…ではなく少女。見た目は女には見えない。
立神と同じ施設で育ったため、彼女とは旧知の間柄。
「アンチ」の暗躍について立神からの情報を受け、施設がハルに対し調査を命令。これに従って彼女は夕闇たちの前に現れるが、好戦的過ぎて夕闇たちとの力比べに脱線気味。
超能力は「ZOC」といい、身の回りのあらゆるものを意のままに動かすことが出来る。但し、電柱のような完全に固定されているものは動かせないようである(ドアくらいなら吹き飛ばしていた)。
この超能力はかなり負担が大きいらしく、一度能力を使い切ると電池が切れたように倒れて眠ってしまい、一週間近く起きない。
普段の性格は飄々としてつかみどころが無く、何を考えているのか良く分からない。
立神とハルの育った施設の現在の「園長」を務めている少女。18歳。
「エスパー少年」の裏方をやっていた経験があり、クロや夕闇たちとは面識があるが、施設の秘密を守るため、施設の超能力者をつかって彼らの記憶をロックしていた。
せつな本人の超能力は「テレポーテーション」。自分が飛ぶだけでなく、触れたものを別の場所に送ることも出来る。もちろんほかの人間を連れたまま自分と一緒に飛ばすことも出来る。
ただし一回に飛べる距離は500m以内である。
堅い口調でしゃべるだけでなく頭の中も堅い。冗談や現代的表現がまるで理解できず、言葉のとおりに受け取ってしまうこともあって若干勘違いが多い。
美形で夕闇並みの豊かなバストを持つが、こんな性格なので色知恵はまるで持っていない。
「世界を危機から救ってもらうためには彼の力が必要だから」という理由で突然クロを拉致した。わざわざ手荒な手段を使ったのは「(クロが)年上で巨乳な女性に強引にされると拒否できない嗜好があると判断したから」。
- アンチ
超能力者を「否定してやる」等と言って付けねらい、その殺害をもくろむ謎の男。
スピンオフ4コマ「でぃしぃでぃ」
セルフスピンオフ4コマで、シリアス要素を排除したギャグマンガ。
基本的に、クロまたは淀君が夕闇に弄られるパターン。
なお、本編は公開から一定期間しか読むことが出来ないが、こちらは期間無制限で公開されている。
関連イラスト
以下は全て原作者による作品。