嘉磬
かけい
小野不由美の小説『十二国記』の登場人物。
概要
小野不由美の小説『十二国記』の登場人物。描写されている原作作品は『白銀の墟_玄の月』。戴国の人物。
鳴蝕に巻き込まれ死亡したとされる天官長太宰・皆白の側近で、天官小宰を務めていた初老の人物。皆白ともども能吏で名高かった。
以下、「白銀の墟_玄の月」のネタバレを含みます。
驍宗への大逆が起こった後も王宮へ留まったが、かつての驍宗麾下は冷遇され閑職に追いやられた。嘉磬もそのうちの一人であり、官位を剥奪され位も職も宙に浮いたまま、かつての恵棟のように無位無冠のまま放置されていた。そのため侍従も付かないので私費で従僕を雇っており、泰麒帰還後、そのうち何名かを泰麒の側付きとして貸与してくれた。
表向きはその私兵のうちの一人が耶利だということになっているが、耶利はまた別の主公に命じられて泰麒の大僕になった経緯がある。
恵棟が文州候へと任ぜられると、その後任として瑞州候へと就任し手腕を発揮したが、宮廷内で影響力を増しつつあった泰麒の力を削ぐため、張運の自白により謀反の罪を捏造され州六長官と共に拘束。後に処刑される。