概要
小野不由美の小説『十二国記』の登場人物。戴国の人物。
驍宗の朝にて天官長太宰を務めていた官吏。嘉磬は腹心の部下にあたり、嘉磬共々能吏として名高かった。白圭宮にて鳴蝕が起こった際、崩壊した仁重殿の瓦礫に埋もれ、そのまま行方知れずになったことから、雲海に流され死亡したものと思われていた。(『黄昏の岸_暁の天』時点)
以下、「白銀の墟_玄の月」のネタバレを含みます。
実は生存しており、江州にて驍宗麾下たちと再会する。
蝕に巻き込まれた際、瓦礫の下から奄奚(下男・下女)たちによって助け出され、二声宮で阿選が下官らを殺害した事を耳にしていた奄奚たちが、出て行けば殺されると出奔を促したため、王宮を脱出。身を潜めていた。
これについては、かつての泰麒が“同じ人間なのに、奄奚だけ地面に伏して顔も上げちゃいけないなんて変です。”と訴え、皆白がそれに強く賛同し、処遇の改善に努めていた経緯があり、奄奚たちはそれに深く感謝していたため、誅伐を受ける危険を冒しても皆白を助け出し、逃がしたのである。