小野不由美氏・著の小説『十二国記』に登場する戴極国国王泰のこと。
またはその人物をさす。作品に登場したのは先王・驕王と現王である乍 驍宗。
驕王の治政は124年。文治に特化した王である一方、比較的将兵を冷遇した王として知られる。
慣例・動議・秩序を重んじる堅実な王であったが、派手な式を好み奢侈を好む悪癖があり、金銀をあしらった華美な甲冑を範西国に発注、範王・呉藍滌には「悪趣味」を嫌われていた。
現王は乍驍宗。もとは驕王に仕える禁軍左将軍であり、覇気にあふれた武人でもあった。
驍宗のもと、新しく朝廷に入ったのは先王が用いた文治的な人材とちがい、彼の部下であった武人や旧知の官吏であり武断的な人材が主流となっていた。
範王・呉藍滌は登極間もない武骨な泰王と黒麒・泰麒のありように好意を持っていたが、
新しく禁軍左将軍に任じられた阿選の謀反にあい、行方不明となっている。