概要
小野不由美の小説『十二国記』シリーズの登場人物。戴国の人物。戴国冬官長大司空、つまり、戴国の造作(土木など技術にかかわること)を司る行政庁の長。外見年齢は18〜19歳程の女性。一見飄々としているが恐ろしく博識。冬官長の下に存在する無数の工匠のいずれとも話が通じる等、冬官長として彼女以上の適任者はいないとされる。饕餮を使令に下した泰麒を「饕餮以上の化け物」と評した。
元は黄朱(黄海に住む浮民)出身で、一時期将軍職を辞して黄海に出奔していた驍宗が王宮に戻る際にヘッドハントして連れ帰った人材の一人である。
作中での行動
白銀の墟_玄の月では、驍宗への大逆が起こった後も宮廷内に留まったが、冬官長大司空を解任され太師となっている。だが、実質上は今も冬官を指揮しているらしく、それだけの自由を与えられていることから、簒奪者側に与して自由を買ったのではないか、と周囲からは思われていた。