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小野不由美の小説『十二国記』の登場人物。


概要編集


丈阿選。

本姓は「朴」、名を「高」という。


戴国禁軍右将軍として泰王驍宗に仕えていた。

驍宗と共に先王驕王の寵臣であり、禁軍右将軍として驕王に仕え、同じく禁軍左将軍であった驍宗とは公私共に親しく双璧と言われていた。

驕王が斃れ仮朝となった後も驍宗と共に国をよく支え、驍宗が王となった後は王に厚遇され禁軍右将軍職を続けていた。


他者からの評価編集


泰麒 “時に驍宗は怖い。息を呑むような覇気を表すのだが、阿選にはそれが無かった。それで泰麒は、阿選に対しては物怖じしないで済むのだった。”


李斎 “怜悧な傭兵――という言葉があるとすれば、そういう将だという気がしていた。”


作中での行動編集


驍宗の名代として漣に旅する泰麒の従者の一人となった。

泰麒が戴を出ている間、戴では“冬狩”と呼ばれる悪吏の粛清が行われており、漣に同行していた阿選はその具体的な詳細を知らされていなかった。


文州で内乱が起こった時、驍宗が出陣する際に阿選の禁軍右軍から半分の兵を借りた。

その後、文州にて驍宗に対する大逆の噂が出た白圭宮で李斎らは良く無い報せを泰麒に伏せることにしたが、阿選は驍宗の窮地を泰麒に知らせ、「使令を驍宗のそばに向かわせるなどという短慮を決して起こさないように」と諌めていた。

泰麒が襲われ鳴蝕を起こした際には、仁重殿に駆け付けた李斎と臥信、傾いた建物から這い出してきた潭翠と背負われた正頼の元に数人の手勢を連れて駆け付けた。


鳴蝕後に霜元より「驍宗の姿が消えた」と青鳥があり議場が混乱する中、二声宮を訪れ落ちていた白雉の足を議場に持参した。

白雉の足は阿選が保管することとなり、阿選は内殿に留まり驍宗の跡を引き継ぐこととなった。


関連タグ編集

十二国記 戴国 驍宗 泰麒 李斎












ネタバレ注意




泰麒を襲い角を切った張本人であり、驍宗失踪後は自らを王であると騙り戴に君臨した。

議場に持ち込んだ白雉の足も偽物で、逃げた二声氏の証言により李斎はそれを知った。鳴蝕の後二声宮を訪れた阿選は白雉を斬ろうとし、斬れないことを知ると雉の足を斬り、白雉は壺に籠め土に埋めたという。だが李斎がそれを知った時には阿選はすでに王宮を掌握し、李斎が阿選謀反の報を出されたあとに李斎謀反の報をだし、李斎を罪人にした。

わずかでも自身を責める者、驍宗を褒める者を許さず粛清しており、「まるで戴を恨んでいるかのようだ」と李斎は感じている。

まるで疫病のように阿選に対し反意を無くし支持する者が出てき、「病む」という言葉が囁かれている。

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