小野不由美の小説『十二国記』の登場人物。戴国の人物。
概要
泰麒付きの大僕(護衛)。泰麒が動くと無言でそれに付いてくるなど自分の職務に忠実。
寡黙で物静かだが、寡黙なりに感情が外に零れることもあり、泰麒に同行して漣へ赴いた際、なにかと鷹揚で形式にとらわれない漣の気風に驚かされ、“何しろ私はこの二日で、あの潭翠が途方に暮れているの三度も見ましたからね”と正頼にからかわれた。その際、当の潭翠は、いつものように聞こえないふりをしながらも、どこか憮然とした様子を見せた。
作中での行動
華胥の幽夢:冬栄では泰麒が大使として漣国へ赴いた際、同行した。
黄昏の岸_暁の天では泰麒が起こした鳴蝕による仁重殿の崩壊に巻き込まれ、同じく巻き込まれ負傷した正頼を瓦礫の中から助け出した。
白銀の墟_玄の月では驍宗への大逆が起こった後、謀反の疑いをかけられた芭墨に同行し宮城を出奔、その後の行方は不明とされる。