春川フキ
はるかわふき
概要
DA東京支部に所属するファーストリコリス。高い実力と豊富な実戦経験を持つベテランであり、粗暴な言動が目立つものの、筋の通った生真面目で仲間思いな性格をしている。
井ノ上たきなの元パートナーにあたるが、任務中に彼女が独断専行によって人質の命も省みない危険な解決策に踏み込んだことから、怒りをあらわにして決別している。現在では、たきなと同じセカンドリコリスである乙女サクラとともに活動にあたっている。
また、自身と同じファーストリコリスの錦木千束とは、付き合いの長い犬猿の仲の間柄。能力も行動も規格外な彼女をよく理解している者のひとりでもあり、第3話の模擬戦ではある種の喧嘩友達のようなやり取りも見せている。
アニメ本編
第1話の冒頭では、アルファチームの現場指揮官(アルファ1)として銃取引現場の対処にあたっていた。そのなかで仲間のひとりである蛇ノ目エリカが人質に取られ、奪還のための射撃許可を本部に求めるものの、タイミング悪く本部との通信が不通になったために動けずにいた。敵が人質射殺のカウントダウンを迫る状況でありながら、フキは通信が回復するまで待機するようにチームに厳命するも、メンバーのひとりであったたきながそれを無視して敵の機関銃で掃射を行い、人質を除く全員をまとめて射殺するという暴挙に出る。
人質にされていた仲間の無事を確認したのち、フキは「お前…… エリカを殺す気か」とたきなのとった独断専行とそのあまりの危険性を問い詰めるが、彼女がそれを何のこともないように流したことから、怒りのあまりその場で彼女の左頬に鉄拳制裁を食らわせている。また、作戦終了後の本部への状況報告においても、たきなのとった解決策を「越権行為」と報告しており、楠木司令がたきなの左遷を決める際の判断のひとつになっている。
なお、喫茶『リコリコ』で上記のエピソードをたきなが口にした際には、千束から「殴らなくたっていいでしょうよ! 指令指令って、ちょっとは自分で考えなさいよ!」などと電話越しに猛抗議されている。
第3話では、多忙な任務の合間に体力測定を受けようとした折に、同じく体力測定を受けにきた千束と再会。一緒に測定を受けるなかで、かつての訓練教官だったミカの話題や、喫茶『リコリコ』に移ったあとのたきなのことについて話を交えている。
また、たきなが頑なにDA本部に戻ることを望む様子を見た際には、「お前はもうDAには必要ないんだよ」と現実を示して彼女を突き放したほか、それを実力でわからせるために自身のバディと千束のバディによる模擬戦も行っている。なかなか勝負の場に現れないたきなをかばおうとする千束を「ゴムしか撃てねえ腰抜け」などとあおり散らした末、サクラとともに2対1で彼女を相手に戦うものの、たきなの到着を待つ彼女に一方的に勝負の流れを握られている。そして、サクラを倒されてしまったフキは遅れて勝負に加わったたきなに背後から殴られ、そのまま自身の頭と胸をペイント弾で撃たれて敗北を喫している。
フキは模擬戦中にわざわざ近づいて殴ってきたたきなに対して「後ろから撃てばよかったんだ」と指摘するが、その行動がたきな自身による仕返しであることを告げられると「やっぱりお前使い物にならねーリコリスだよ! 命令違反に独断行動。二度と戻ってくんじゃねー」と負け惜しみを口にしている。
第4話では、任務外の余白時間に本部の寮でVRシューティングゲームのオンライン対戦に興じている様子が登場している。「CHISATO」という対戦相手の名前に終始不快感を募らせていたものの、その相手がまさしく千束本人であることには最後まで気づかないでいた。
余談
オープニングアニメでは、メイン二人以外のリコリスとして唯一登場している。
実は千束とは同じファーストリコリスというだけでなく、同い年(17歳)で誕生日が1日違い(千束は9月23日生まれ)である。また、最終回(第13話)の放送予定日はフキの誕生日(2022年9月24日)である。