概要
CV:神奈延年
大蛇丸の側近。大戦中に桔梗城で拾われる。音隠れの里の医療忍者で、大蛇丸の右腕として暗躍。元々は暁で大蛇丸とコンビを組んでいた「赤砂のサソリ」の部下で、一定の時期が来るまで記憶を封印する「潜脳操砂の術」を掛けられた後、大蛇丸の元にスパイとして送り込まれていたが、大蛇丸によって術は解かれ、その後は彼の思想に共感して忠誠を誓い、服従。元上司(サソリ)に対しては「傀儡に隠れた陰気な奴」と手厳しく評している。
木ノ葉隠れの里で過ごした頃に医療忍者の班長に養子として育てられたため医療忍術を使う。攻撃においては手先にチャクラを集中させたチャクラ解剖刀(チャクラメス)を用いる。大蛇丸や自来也曰く木ノ葉の里の天才忍者カカシと同レベルの実力を持つとされる。
残虐・冷徹・辛辣な本性を、温和でお人好しな性格を演じることで隠してきた。ナルト達に嫌味を込めて眼鏡と呼ばれる。物腰こそ柔らかいが慇懃無礼で情け容赦ない。
その一方で中忍選抜試験会場で倒れた日向ヒナタを治療、九尾化したナルトに傷付けられたサクラも治療したりと医者としての心はどこかにあるようだ。
後進の面倒見は良く、中忍試験の時のナルト達は勿論、君麻呂も「カブト先生」と慕っていた。計算高く何重もの裏がある性格で、大蛇丸も感心するほど分析力・情報収集能力に長ける。
特に綱手との戦いにおいては、彼女の術によって脳から筋肉への電気信号をすべて狂わされたにも関わらず、一瞬で体の動きを把握するなど、頭の回転力は常人の域を遥かに超えている。
その性格の為か、先達に当たる赤胴ヨロイや剣ミスミとはあまり仲は良くなく、大蛇丸でさえ時として警戒したほど。各国にアジトを持っているようで、追跡を免れるため大蛇丸と共に数日単位で移動を繰り返していたようだ。
また、カブト自身も大蛇丸に対しては常に忠実に行動していたが、元サソリの部下でスパイとして各地を転々とした経歴からか、時折大蛇丸の行動に危険や疑問を感じていた描写が見受けられた。
大蛇丸の死後、その細胞を自らの身体に取り込み、大蛇丸を超える存在になるというアイデンティティーを見出す。容姿は面影が無いまでに変わってしまったが、穢土転生を会得し、さらにもう一つの「ある術」を隠し持っている模様。
第一部
20歳。身長177cm。中忍試験の頃より登場。なにかとナルトやサスケたちに親しく接していたが、当のナルトやサスケからは「情けない先輩」と思われていた。
自らの正体を偽り、数年来、木ノ葉の里において音の隠密の一人(先達の同僚として赤胴ヨロイ、剣ミスミなどがおり、中忍試験時はこの2人とスリーマンセルを組んでいた)として暗躍していた。風影暗殺、砂隠れとの密約等、彼の隠密活動がやがて「木ノ葉崩し」を引き起こす。
この戦争において木ノ葉の里に甚大な損害を与えるが、木ノ葉の忍の果敢な抵抗に遭うと共に、大蛇丸が三代目火影に術と両腕を封じられ撤退を強いられる。
この戦争によって音隠れも大きな損失を受けたようで、それ以来、音の下忍はほとんど登場しなくなった。
その後は三代目の呪いに苦しむ大蛇丸を救うために、医療スペシャリストの綱手と交戦。伝説の三忍を相手に優勢に立ち、綱手が「全盛期の自分を超える」と認めるほどの腕前を見せる。
その後、綱手の側近の医療上忍シズネとも交戦し、難なくあしらう。最後にナルトと交戦。終始圧倒しながらも、ナルトの捨て身の螺旋丸をその身に受け重傷を負う。
人並み外れた回復能力を持つ彼であっても螺旋丸の威力を耐え切ることはできなかった。ナルトの螺旋丸をその身に受けた最初の相手。
この際も技をまともに食らいながらナルトの経絡系を正確に切り裂く離れ業を演じ、彼を戦闘不能に追い込んでいる。
第二部
23歳。元上司のサソリから5年後のある日に天地橋で落ち合うことを指示されていたようで、大蛇丸と2人がかりで天地橋にてサソリを待ち伏せし、罠に嵌めて始末する予定だった。
サソリはすでに春野サクラと実の祖母であるチヨに抹殺されており、ヤマトを隊長とする第七班との交戦となる。
その後、アジトに帰還する際は、カムフラージュのために死体を用いてサイの身代わりをいとも簡単に作り上げ、医療忍者としての技量の高さを見せつけた。
暁とは険悪な仲にあるようで、木ノ葉の忍が暁のメンバーを一人でも多く倒してくれることを望んでいた。
大蛇丸からは全幅の信頼を寄せられているも、音の四人衆を失い、サスケが大蛇丸の元に来てからというもの大蛇丸の関心は彼に向いており、古参としてはあまりいい気分ではない様子。
サスケが大蛇丸に横柄な態度や言葉遣いをするのでよく注意しているが、肉体改造や禁術により強化されていた彼には実力では追い抜かれていたようである。
アニメオリジナルストーリー三尾出現の章では、何かと裏側から暗躍しており、紅蓮とは仲が悪く、幽鬼丸を三尾コントロールのために生贄にしたりとかなりの腹黒さが強調された
。麟児を殺害して成りすまし、紅蓮が幽鬼丸の母親を殺害したことを本人に言及して怒りを買ったナルトと戦闘。
三尾が暴走してる隙に逃亡を図ったため、決着はつかなかったが、やや劣勢を強いていた。
大蛇丸に献身的に仕える彼であったが、大蛇丸がサスケに敗れた後、自分としてのアイデンティティーを見失い、大蛇丸の亡骸の一部を自分に移植し共存することで新たな存在意義を模索する決意をする。
自身の孤独についてナルトに共感している。そのナルト達に接触し、現在の立場を明かし蓄積していた暁の情報を譲渡した。
その後、ナルト達に取り押さえられそうになるが、サスケを倒すためその場を退いた。尚、移植した大蛇丸の亡骸の一部はカブト本人を乗っ取ろうとしており、この時点では3割程侵食している(ヒナタの白眼による分析より)。
サスケがダンゾウを殺害した後、滝隠れの施設を襲撃してうちはマダラに単独で接触し、協定を持ちかける。その時には、既に容姿が大きく変貌してしまう程までに大蛇丸の細胞に全身を侵され、白い蛇が尾の様に生えた状態であったが、禁断の秘術である穢土転生が使用可能になっている。
既に亡き暁のメンバーであるうちはイタチ、サソリ、デイダラ、角都、長門を口寄せで呼び出し、戦力として提供する事を提案。更にマダラ自身に関しても、その情報網で独自に調べ上げていた模様で、マダラが協定を断れない様にすべく、秘密裏に入手した「誰かの遺体」を穢土転生させて盾にし、暁への協力の見返りとしてサスケを得るという条件を同意させようとする。このカブトの予想外の成長には、マダラですらも驚愕している。
マダラが長門の輪廻眼を入手した後に、八尾と九尾を捕らえに口寄せしたデイダラと共に雲隠れの巨大亀へ向かう。
鬼鮫からの情報を元に到着した地点の空中で、待ち伏せしていた土影たちの奇襲を受けるが、土影たちの相手をデイダラに任せ、先行させていた二代目マンダからの合図で巨大亀の場所を突き止め、二代目マンダとデイダラに巨大亀を裏返しにさせたところに到着するが、追いかけてきた黒ツチの熔遁・石灰凝の術によって身動きが取れなくなる。
そこに駆けつけてきたアオバたちによって情報を抜き取られそうになるが、実は事前に黒ツチの手順を知っていたことでわざと捕まったフリをしていただけで、脱皮によってあっさり脱出して油断していたヤマトを捕縛し、予定を変更してヤマトだけを連れて暁のアジトに撤退する。
そして新たに他の凄腕の忍達を穢土転生で蘇生させ、マダラに提供する。
第四次忍界大戦開戦後は自分を追跡していたアンコを捕らえ、その肉体に宿る大蛇丸のチャクラを吸収し穢土転生した魂達の縛りを強化し、戦闘中もそのデータを取り続ける。
その代償として、マダラに穢土転生の術の全てを説明し、トルネを穢土転生してみせた。
能力
高度な医療忍術を巧みに使いこなし、攻撃に応用する。
人並み外れた回復力を持ち、細胞を活性化し、新しく作り替えていく事で傷を治癒する事が出来る。
本人曰く体術は得意でないが、周囲にいる大勢の人間を一度に眠らせる高等な幻術を使用できる。
大蛇丸の細胞を取り込んでからはその力も己のものにしており、大蛇を意のままに操ったり、【口寄せ・穢土転生】で自分の好きな数の死者を蘇生することが可能になった。
使用術一覧
土遁
- 土中映魚の術(うずまき列伝)
医療忍術
- 死魂の術
- 陰癒傷滅
- 掌仙術
- チャクラ解剖刀
- 死術・帰魂遊戯(ナルティメットアクセル2)
幻術
- 涅槃精舎の術
禁術(ナルティメットヒーロー2)
- 外道ノ印・封
- 外道ノ印・乱
口寄せ
- 口寄せ・穢土転生