ムスペル(FE)
むすぺる
『目ぇ覚ませや、犬。』
CV:玄田哲章
国家としてのムスペル
ミズガルズにある国家の一つで、神竜ムスペルの血を引く王家が治める、炎に包まれた国家。
王族はムスペルの竜の力そのものでもある「ムスペルの炎」を受け継いでおり、好戦的なムスペルに影響されるのか、作中で王であったスルトをはじめ王の多くが本来の人の心が消されて好戦的になるようだ。
作中では第2部で登場。エンブラ帝国と手を組みアスクに侵攻する。
神竜ムスペル
「炎竜」「炎神」と称される、九が世の神の一人である炎の神竜。及び国の名前。
かつて自らの血を人間に与えたことでムスペル王国が建国することとなった。なお、ムスペル本人は王国については「ワシはよう知らんわ」「人間どもの好きにせえ」とコメントしており、国のことには一切関わっていない様子。
人間時は炎を纏った若い男性の姿をしており、竜としての姿は大型の黒い竜。
炎のように気性が荒く、関西弁風に訛った話し方をするため、どこかチンピラかヤクザのような雰囲気を思わせる人物。
かつてニフル初代女王フヴェルと戦って彼女を倒したものの、それを知った氷神ニフルと戦って相打ちになり、現在は当時ほどの力は残っていない。
その後、作中の時代でムスペル王国はスルトが王になり、ニフルへの侵攻を開始すると、スルトに炎の儀を行って力を与え、レーギャルンを贄として取り込んだようだ。
戦禍の連戦「氷神炎神 3」の最後では、1年がかりでレーギャルンを蘇生し、ニフルと共にやってくるフィヨルムにぶつけようとする。
レーギャルンは抵抗するが、彼は蘇生時に自分に逆らえなくする呪いをかけていた。
ニフルとの力の差は五分、互いの戦士も相打ちという過去の結果がありながら再び戦いを仕掛けることにレーギャルンは意見するものの、ムスペルは「自身が勝利する」として、"神々がいかに滅ぶかを記した書"である「黄昏の詩」の内容を読み上げる。
「【滴り落ちる血】…蘇りの炎珠じゃ。【黄昏の詩】に曰く…」
『二神は相争い 二戦士は血に染む』
『氷の戦士は死す 炎の戦士は死せず』
『氷刃が戦士を斃すとも 炎珠が戦士を蘇す』
「ほれ。この喧嘩、どうなるんやろなあ?」
ユニットとして
炎神 ムスペル
「かかかっ!
九の世の神が一人、
炎神ムスペルがワシの名じゃ。」
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 竜/騎馬 |
武器 | 絶炎のブレス(専用) |
補助 | 攻撃の大応援+ |
A | 守備魔防の防城戦4 |
B | 竜鱗障壁3 |
C | 絶炎結界(専用) |
2021年9月の戦禍の連戦「氷神炎神3」の最終エリアでのボス敵として登場。その後、ニフル同様に追加された風花雪月のキャラに混ざって実装された。
竜形態はデギンハンザーに似た巨大な姿だが、ニフル同様騎馬・竜の組み合わせ。
専用武器「絶炎のブレス」は攻撃3と戦闘開始時、自分のHPが25%以上なら戦闘中、全ステータス+5かつ不治の幻煙3の効果。元々高級素材の「不治の幻煙」を武器へ内蔵した中々の壊れ性能。ニフルの持つ反撃不可の状態異常とは違った嫌がらせになる。
Cスキルの絶炎結界は周囲2マス以内に味方がいれば、自身とその味方の攻撃と守備を+4し、最初に受けるダメージの30%を軽減する効果を付与する効果。ここもニフルの絶氷結界とは対になっている。
ステータスは速さに優れたニフルとは逆で超鈍足。しかし守備と魔防はどちらも40手前とずば抜けてかなり高い。騎馬ユニットとして守備と魔防が両方高水準はデュッセルと似た傾向にある。攻撃も60とかなりの水準。
弱点もデュッセル同様速さの高いユニットからの追撃と、加えて竜と騎馬への特効。竜鱗障壁と絶炎結界である程度は軽減できるとはいえそこには警戒が必要。攻撃も速さ基準の回避系のスキル持ちに軽減されがちなのにも注意。ダメージ軽減無視のシノンや子どもヒーニアス、ウルには警戒も必要。
なお、召喚師の"召喚の契約"には「自身の炎の呪によく似ている」と鋭いコメントをしている。
また、レベル40時の台詞のシチュエーション、応援やCスキルによる意外とサポート上手な性能から"親戚、または近所のおっちゃん"的な感覚で見る召喚師もちらほらいたりする。
また、馴れ合いには全く興味の無いムスペルだが、貢物は快く受け取ってくれる。
猛る豪炎 ムスペル
属性 | 無 |
---|---|
兵種 | 竜/騎馬 |
武器 | 炎祭のブレス(専用) |
奥義 | 月虹 |
A | 攻撃守備の機先4 |
B | 竜の魔鱗4 |
C | 絶炎結界(専用) |
2022年9月からの超英雄で先月のニフルに続いてムスペルも初の超英雄で登場。無属性竜騎馬という点でも共通する。
通常版とステータスを比べると得意の守備がさらに上がったがもう一つ得意だった魔防がかなり下がってしまった。問題の速さは大幅増加するが低い事に変わりは無い。
専用武器はキラー武器、錬成ブレス、始まりの鼓動とかなり盛ってるが自分から攻撃するか周囲二マス以内に味方がいると戦闘中、攻撃+6敵の攻撃-6かつ絶対追撃、ダメージ軽減効果を半分無効(端数は切り捨て)。後者の能力はバレンタインリーヴと同じ効果で低い速さをカバー出来るようになったが不治の幻影3は無くなった。
Bスキル「竜の魔鱗」のグレードアップ版は最初に受けるダメージと攻撃が敵の魔防より高ければ、戦闘中、最初に与える攻撃のダメージに(自分の攻撃-敵の魔防)の25%をダメージに加算と上昇するが本来は敵に攻撃された時のみの条件だったがそれが無条件となったことでいつでも発動出来るようになった。
ダメージも気にせずにガンガン攻めて蹂躙する超アタッカーになった。
弱点も水着ニフル同様に騎馬、竜特攻とレイヴン効果。そして狙撃などの軽減無効にも弱い。
魔防が中途半端になったせいで魔法相手に弱くなった。
余談
- ニフルが恒常なので2021年9月の戦禍の連戦開催時に最終マップで一緒に出てくることがあった。また、他の英雄の例に漏れずこの二人で支援が組める。ムスペル実装時は(いたずら心半分で)早速ニフルと組ませる召喚師がちらほら見られた。
- ムスペルの姿が明らかになる前は人間時の姿はスルトのような大男だろうとと想像する召喚師は少なくなかった。
関連記事
スルト…同シリーズの中の人繋がり。
以下、ネタバレ注意
「黄昏の詩」の予言によって勝利を確信し、予言通りフィヨルムは死亡。続けて「ニフルを殺せ」と呪いをかけるも、突如蘇ったフィヨルムよってムスペルは反撃を受ける。
「んな…阿呆な…確かに…こいつは死ん…!」
そう、確かにフィヨルムは死んだ。しかし、事前に「黄昏の詩」を聞いていたレーギャルンと芝居を打ち、フィヨルムは氷刃で自らの命を絶ち、炎珠の力で蘇ったのだ。
自身が見下していた人間の絆の力にまんまとやられたムスペルは「この落とし前は必ずつける」とし、いつか来る「神々の黄昏」にて再びやってくることを宣言し、大きく吼えながら消滅していった。
神々の…黄昏に…
ワシは…来る…
一人…残らず…
ぶち殺おおおおおおおぉぉぉぉぉぉ…!
なお、「黄昏の詩」を書いたのはこの世のすべてを創造したとされるアルフォズル、内容をムスペルに教えたのはロキであり、この裏でロキはこの戦いを元にトールと賭けをしていたのだが、それはまた別のお話。