「私…がんばるから…少しでもお母様のお役に立てるように…」
CV:雨宮天
概要
死の王国ヘルの王女で、女王ヘルの娘。
碧眼、銀髪。オールバックのポニーテールは臀部の辺りで切り揃えている。左の鎖骨にほくろがある。お肌がぴちぴち(シャロン談)で美肌(ミドリコ談)で、大胆に背中を見せた黒と白のドレスを着ている。
暗色のペガサスに跨り、二刀流の短剣【リフィア】で戦う。
一人称は「私」、二人称は「あなた」で、口調はてよだわ。母ヘルを「お母様」と呼んでいる。
物静かで献身的な性格。感情を表に出すことに慣れておらず無表情の時が多いが、仲間との交流には積極的。全てを諦めているようで、幸が薄い。
幼い頃の記憶は朧げだが、ずっと二人きりで暮らしてきた母ヘルを愛しており、非情な命令を下されても従順。しかし母の人間に対する行いには心を痛めている。
死の国にいたリーヴのことは以前から知っていたものの、話しかけても反応がなかったため会話をしたことはない様子。
死の王国にいる亡者達とは異なり、生きた人間である。しかし普通ではなく、生命の竜の力により幾千幾万もの命を宿していた。そのため殺されても蘇ることができたが、人の死が力の糧である母ヘルによって毎日殺され続け、現在のエイルの命はついに一つだけとなっている。そのため、ヘルからは無価値な存在として扱われている。
メインストーリー第3部のヒロイン。また、第3部の間はアプリのアイコンも担当。
3部が終わり出番が無くなった彼女だが、2020年の「想いを集めて」に対話相手として初登場し、その後もシスター等の生命と深く関わる英雄とのやりとりが描かれる。
ヒーローズ公式サイトの「フェーパス大活用で運命を変える!」にも登場している。フェーパスについて知らないエイルに、シャロンやアンナ、フィヨルムが教えるという形式で、中々にメタい。
『サイファ』では下級職の「ダークプリンセス」となっている。これはヴェロニカやカムイ(女)と同じ。
活躍
メインストーリー
第3部にて登場。
突如アスク王国に侵攻してきたヘルの軍勢の中にエイルはいた。アスク軍と戦い、万一生き延びたら降伏して、信用を得た後に裏切って殺せ、という母ヘルの命に従い、アルフォンス達の前に現れる。
敗北後は召喚師の捕虜となり、彼らに同行することになった。
死の国の案内役を務め、特務機関を導く。その過程で交流を深め、彼らと母ヘルとの間で板挟みになってしまう。
そんな中、エイルはヘルに封印されていた記憶を思い出す。それは異界のアルフォンス達とのものだった。異界の彼らとも仲が良かったが、ヘルにシャロンは殺され、絶望したアルフォンスはヘルと契約をし、今はリーヴとして戦っている。
エイルはアルフォンス達に全てを打ち明け、ヘルに従って召喚師を殺す演技をする。
そこに現れたヘルの口から、エイルはヘルの実の娘ではなく、生命の竜の力を持つ王族であることが告げられる。ヘルはその一族を滅ぼし、幼いエイルを連れ帰って記憶を封印して、服従させるために母親のふりをしていた。
ついにアルフォンス達はヘルを追い詰める。優しく抱きしめてくれたことも全て演技だったが、エイルにとってはヘルがたった一人の家族であり、ヘルが討たれた時には悲しみの表情を見せた。
余談だが、リーヴとスラシルの正体が判明した際にエイルの正体をシャロンと推測する人は少なくなかった。勿論、そうではなかったが。
生と死の王女
第3部完結から約三年後、2022年に開催された「戦渦の連戦+〜生と死の王女〜」では、メインストーリーのその後の様子が描かれる。
エイルが自らを呼ぶ声に気が付くと、そこにはヘルの下女であったガングレトがいた。
ヘル亡き死の国は無秩序状態で、死者の魂を統制する者が必要になっていた。ガングレトは崇拝していたヘルの跡を継ぎ、死の国の王になるために、その邪魔となるエイルの存在を消しに来たのである。
戦いの末ガングレトに殺されてしまい、エイルは息絶えた…かのように思われたが、生の国の竜ユーミルが自らの命をエイルにあげることにより助けた。それによりユーミルは死んだも同然だったが、エイルにしか感知できない存在として彼女の中に残ることになった。
そしてエイルの生まれ故郷は生の国ユーミルである事が判明。
生の国がヘルに滅ぼされた際、戦う力を持たないユーミルは、次々と殺される民の魂を苦肉の策で幼い王女エイルの中に隠した。生の国の王族はいくつもの命を持つことができるようで、エイルがかつて持っていた無数の命は生の国の民のものだったのである。
生の国を蘇らせるため、死の国をさまよう生の国の民の魂を集めてほしいとユーミルに頼まれたエイルは、再び死の国へ戻った。順調に魂を集め、残るは数人といったところで、新たなる女王ガングレトに力を授けられたリーヴから襲撃を受ける。
話も聞かず攻撃を続けるリーヴに対抗するため、ユーミルはエイルに力を与えた。
エイルは新たな姿(後述の開花英雄)に変わり、リーヴを退けた。そしてリーヴや生の国の民を救うため、刺し違えてでもガングレトを倒すことを誓う。
ガングレトのいる城へ乗り込み、エイルは再び戦いを挑むが、ガングレトの強大な力に苦戦する。ついにエイルは敗れ、ガングレトはエイルの命を取り込んでしまった。
しかし、それこそがエイルとユーミルの秘策だった。エイルと共に自らを取り込ませ、ガングレトを内側から破壊することを狙っていたのである。
その後、エイルは目を覚ます。
エイルはユーミルと共に死んだはずだった。しかし、ガングレトの死により解放された生の国の王妃であるエイルの本当の母親の魂が、その命を娘のエイルに与えたのである。
ユーミルと本当の母親、二人から貰った命で、エイルは生きることを決意する。そして生の国を再興させ、ユーミルとの再会を願いながら、ヴァイス・ブレイヴの仲間の元へ戻るのだった。
この戦禍の連戦以降のイベントでは、普段の姿からユーミルの宿る力(開花英雄)へいつでも変身可能になる。
ユニット性能
水着姿でユーミルとの比翼英雄の後衛としても参戦している。性能の詳細はユーミルの記事を参照。
優しき死神 エイル(神階英雄)
「私は死の国のエイル。
今は、そう…
○○の捕虜…」
※○○には召喚師の名前が入る。
属性 | 無 |
---|---|
兵種 | 暗器/飛行 |
武器 | リフィア(専用) |
奥義 | 氷蒼 |
A | 鬼神飛燕の一撃2→攻撃魔防の連帯 |
B | 生命の護符3 |
C | 生命の輝き(専用)→生命の輝き・神(専用) |
2018年12月から登場。
飛空城に関係する「神階英雄」として初の登場。ヒロイン枠のため、フィヨルム同様第3部1章をクリアすると必ず仲間になる。
ステータスは速さと魔防が高めだがHPと守備はかなり低い。
当時は実装数の少ない飛行暗器ユニットで、専用武器「リフィア」は自分のHPが50%以上だと戦闘中、攻撃速さ+4で自分から攻撃した時のみ敵は追撃不可。攻撃速さ+4が発動した場合のみ戦闘後、反動で固定ダメージ4を喰らってしまう。しかし新Bスキル「生命の護符」で自傷ダメージをなかったことに出来る。Aスキルの鬼神飛燕の一撃とあわせてアタッカー向けの能力。
錬成ブレスや神罰の杖効果を無効化することで低い守備を補っている。
専用Cスキル「生命の輝き」はターン開始時に最もHPが減っている味方を10回復。複数人でもHPの減っている量が同じなら全員に効果がかかる。これが飛行城防衛で採用されやすいドーマが1ターン目に放ってくる「メガクエイク」のダメージを完全に帳消ししてくれるため、相手の編成にドーマがいれば1ターン目は相手の危険範囲に入らずに体制を整えて様子見することで仕切り直せる。
総じて飛行の遠距離物理アタッカー兼ヒーラーといった感じである。物理耐久が紙なのと飛行タイプなので弓は絶対に受けないこと。
2022年2月のアップデートで上方修正。
Aスキルは「攻撃魔防の連帯」へ。速さは上がらなくなってしまうが攻撃魔防のデバフや魔法、竜の相手にさらに強くなる。
Cスキルは「生命の輝き・神」となり、回復量が20まで上がる。さらに味方は、体力が50%以上の時に戦闘中、魔防+5。これでさらにサポート性能が上がった。
同時に錬成武器対象に。HP条件が25%以上に緩和されて全ステータス+4に跳ね上がるだけでなく、自傷ダメージが消えた。さらにHP条件は同じで速さが敵より1以上高い時でも「敵は追撃不可」が発動できるようになってなおかつキャンセル効果が追加。特殊錬成効果は周囲3マス以内に味方がいると戦闘中さらに全ステータス+4かつ戦闘開始時、自分のHPの20%分、攻撃魔防が上昇して戦闘後に自分と周囲2マス以内の味方をHP7回復する。攻撃魔防に特化し、回復強化の新たな個性を得た。
新生する命 エイル
「あけましておめでとう…
挨拶は、これでいいのかしら?
私の名前はエイル…死の国の王女よ。」
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 暗器/飛行 |
武器 | 手毬+ |
補助 | 体当たり |
A | 攻撃魔防の大覚醒3 |
C | 速さの指揮3 |
2020年1月に登場した正月の超英雄。戦渦の連戦の報酬として配布され、超英雄として初実装となった。
神階版と比べると守備が僅かに上がったが攻撃が下がってしまった。
武器の「手毬」は攻撃速さの混乱の効果がある。バフをばらまくのが主流で、通常版のアタッカー兼ヒーラーとは違い、サポート兼デバフ要員となっている。時には魔防の高さを活かして魔法壁も。
守備が少し上がっているが、やはり物理耐久が紙なのと飛行タイプであるのは一緒なので弓には気をつけること。
咲き誇る命 エイル(開花英雄)
「私はエイル。
今の私には、生命の竜である
ユーミルの力が宿っているの。」
属性 | 緑 |
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兵種 | 暗器/騎馬 |
武器 | 永生ユーミル(専用) |
奥義 | 竜裂 |
A | 攻撃速さの機先4 |
B | 生命の護符4 |
C | 生命の輝き(専用) |
2022年10月の戦渦の連戦「生と死の王女4」で登場後に開花英雄として登場(上2種と違い配布枠ではない)。
ユーミルに生の力を与えられたことで彼女に近い姿に変わり、これまでより明るい雰囲気になった。
神階版とステータスを比べるとHP以外は上回っている。
専用武器「永生ユーミル」はキラー武器効果に加え、自分から攻撃するか敵が遠距離武器の場合は戦闘中、全ステータス+5かつ自分を除く2番目に低い味方のHP40%分を攻撃に加算し、追撃不可無効。もう一つは同条件かつ自分のHPが25%以上で祈り効果。
生命の護符のグレードアップ版が登場。戦闘中、敵の攻撃-5に錬成ブレス及び神罰の杖効果無効が追加。さらに杖ユニット相手の時は自分の受けている反撃不可効果も無効にする。戦闘後のHP回復量も10に増えた。
しかし守備の低さは変わらずで、近接物理武器で攻め込まれると祈り効果が発動せず一撃で仕留められてしまう。また、絶対追撃の対処もないので、祈りで耐えても敵に追撃されてしまうと即アウト。味方のHPの配慮もいるので固定ダメージや隙を突かれると弱体化する。
余談
元ネタのエイルは優れた勇士をヴァルハラへと導くワルキューレの一人である。北欧神話にはその名を冠したアース神族の女神が存在する。「エイル」とは古ノルド語で「援助」や「慈悲」を意味し、女神エイルはリフィア山に住まい、医学に精通し、死者を蘇らせる能力を持つ。スノッリのエッダの詩では「優れた医者」として紹介されている。
担当声優の雨宮天氏はファイアーエムブレムシリーズ初担当。
関連タグ
ドロシー…同シリーズの中の人繋がり。ヒーローズで初めて担当。