獅子河原萌笑
ししがわらもえ
概要
CV:吉野裕行
月島秀九郎の舎弟を自称している完現術者。宮下商業高校の男子生徒で、髪型はモヒカン、拳にメリケンサックを嵌めている不良少年。
月島を強く慕っており、月島が織姫を狙ったときは「何もしなくていい」と言われながらも役に立ちたいと忠誠心から先んじて接触するが、織姫のあまりのかわいさに顔を見ただけで吹っ飛ぶなど手も足も出なかった。その際、織姫からは「すし河原君」と認識された。
その完現術の強力さゆえに銀城空吾からは警戒されており、XCUTIONの味方の立場になってからも一護の完現術を分けて貰えず、銀城は月島に獅子河原を殺すように指示している。一方の月島も獅子河原のことを重要視しておらず、不要になれば使い捨てにするつもりでいた。
死神との戦いでは一角と交戦するが彼の高いタフネスと運の良さによって完現術が決まらず、頭突きで打ち倒される。尚も立ち上がるも一角に月島が自分の命を賭けるほどの存在か、月島が自身に対して命をかけてくれるかを問われ、「命かけんなら対等に賭けろ!」と叱咤される。
一角の言葉に迷いを見せるが、それでも月島を慕う思いは変わらず、その後重傷を負って瀕死の月島を担ぎ、彼を励まし続けた。月島は純粋に好意を向けられる有難みを初めて実感し、獅子河原に礼を言う。喜ぶ獅子河原の背で月島は息を引き取った。
完現術:『ジャックポット・ナックル』
右手の777の意匠があるメリケンサックによって「確率」を操作し、大当たりの出目を引きだす。
大当たりを引くことで都合よく人や物の急所に当たるという「偶然」が働くため、当たりさえすれば一撃必殺になりうる。その威力は斬魄刀すらも破壊する。だが連続での使用は大当たりの出目を引く確率が低下するという弱点があり、獅子河原は一角戦での多用によって初めて知ることとなる。
その後
小説版では月島の死後彼の墓を建てて、甲斐甲斐しく墓参りをしていることが語られている。
2021年の冬から行われた原画展のグッズの日めくりカレンダーでは最終回時点(本編から10年後)のキャラクターの姿が描かれているのだが、獅子河原はスーツ姿でメガネをかけて七三分け風の髪型という本編とはうって変わった姿が描かれている。
雪緒の会社に入社したのかは不明だが、不良の道を歩んでいた彼が立派な社会人として真面目に仕事をしているのは喜ばしいことであろう。