概要
単子葉類イネ目の植物の分類群。約3700種が属し、単子葉類の中ではラン科、イネ科に次いで多い。湿地性の植物が特に多いが、乾燥した地域や都市部にも普通に見られる。
花は風媒花であり、ほとんどは一年生または多年生の草本である。一見イネ科植物に形態が似ているが、イネ科植物の茎は中空が多いのに対し、カヤツリグサ科は茎の中はつまっており断面は三角になるものが多いなどはっきりした違いがある。
イネ科に次ぐ草原の主要構成分類群だが、葉が多少利用される程度で、イネ科に比べてはるかに人間との関わりが少ない。
外見も似たような地味なものが多く、種数の多さのわりに注目されることも少ないが、メイン画像のワタスゲは白い綿毛が魅力的として観賞用に栽培されることもある。