※※公式HPより引用※※
「ガープス(GURPS)」は、「包括的で汎用的なロールプレイング・システム(Generic Universal RolePlaying System)」の頭文字をつなげたものです。
一見ややこしそうな印象ですが、その実、初心者は初心者なりにやさしく、もの足りなくなったら段階的に好きなだけ追加していくことができる、という高い自由度をほこっています。
基本となるルールは簡潔ですが、より高度な戦闘を求めるならば、シミュレーション・ゲームのように精密な戦闘シーンを再現することも可能です。
※※引用終了※※
システムの特徴
包括的汎用性を謳い文句にしているため、さまざまな世界を再現し遊べる特徴がある。逆にいえば、世界観に依存しない基本的なシステムで、世界観に合わせ拡張していく必要がある。
乱数
乱数発生装置は六面ダイスを使用する。ダメージ等の一部を除き、判定は3D6を使用。
判定は目標値以下を目指していく。
キャラクターの作成
平均的な成人の人間の能力値を10として、それより優秀な能力を選べば「CP」(キャラクターポイント)を消費し、逆に劣った能力を選べば「CP」を獲得できる。
有利な能力を得ればCPを消費し、不利な能力を得ればCPを獲得する。
技能の習得にもCPを消費する。
いわゆる経験値はCPが支給される。
つまり、CPの総計が「そのキャラクターの優秀さ」を示す。
有利な特徴
美形である、声が美しい、夜目が効く、財産がある、社会的地位が高い、(良い)名声がある、意志が強い、痛みに強い、魔法の才能がある、好運であるetc…の、ゲームを有利にするものはCPを消費しなければならない。有利であればあるほど多くのCPを消費する。
不利な特徴
不細工、近視、血友病、アルビノ、貧乏、奴隷階級や被差別民族、悪名高い、意志が弱い、薬物中毒、直情、好色、内気、特定の物への恐怖症、誠実、正直、不幸…など、ゲームを不利にするものはCPを獲得できる。
誠実や正直は美徳だが、「プレイヤーは例え不利とわかる場面でも誠実や正直なキャラクターを演じなければならない」ため、ゲームを不利にするのである。不利であればあるほどCPを獲得できる。
技能
武器の扱いや特定の専門知識、演劇や料理、外国語、ゲーム、魔法など…あらゆる技術は技能として修得する。
技能がない場合、多くの技能は能力値にペナルティを受けて代用することができるが、能力値が飛びぬけて高くない限り成功は覚束ない。
経験値算出
前述したとおりCPを供給されるが、特徴として「シナリオを成功させることより、そのキャラクターをよりよく演じたか」が重視される配点となっている。
閉所恐怖症のキャラクターが、洞窟の奥に向かわなければならないとき「何の不平不満も漏らさず、目標を淡々と達成する」より、「仲間に宥めすかされながら、びくびく向かい、肝心の場所で恐怖のあまり失神して目標失敗」のほうが評価がよいのである。
もっと簡単に説明
ライトノベルの中世風ファンタジーも、指輪物語のようなハイファンタジーも、北斗の拳のような世紀末も、スターウォーズや銀河英雄伝説のような宇宙ものも、それなんてエロゲな学園物も何でもかんでも共通基盤のルールで遊べるようにしようぜ!世界を渡り歩いても問題ないルールでね!
……を、実現してみたのがGURPS。
共通基盤のため、やたら細部にこだわれる仕様となっている。
望むなら、持ち物の1円玉の重さまでこだわってもいいのよ?重力20倍の星や世界に移動したら殺傷力のある武器にだってなるでしょう。(落下速度の計算式もあるよ!)
Pixivでは
TRPGタグと同じく、オリジナルキャラもしくはサプリメントごとのリプレイのキャラクターが描かれる。
サプリメント
元々外国産のシステムであり、日本国内で公式のものはグループSNEおよび角川文庫が担っている。
しかし、汎用システムのため「オリジナルの世界観をゲーム化したい」場合に非常に都合がよく、多くのオリジナルサプリメントが公開されている。
公式
第三版
ベーシック
マジック
グリモア
サイオニクス
サイバーパンク
マーシャルアーツ
武神降臨
パワーアップ
第四版
ベーシック
マジック
魔法大全
ソーサルカンパニー
リボーンリバース
非公式(同人)
第三版
(加筆希望)
第四版
(加筆希望)
未訳
アメリカ合衆国で出た本家英語版では、特定の作品・時代・社会を基にしたものが多い。
『GURPS JAPAN』なんかもあるが、歴史に詳しい人なら色々と突っ込んで楽しむという手もある。