来須蒼真
くるすそうま
概要
CV:緑川光
悪魔城ドラキュラシリーズ初の日本人主人公であり、白馬町出身の高校生(海外版では日本に留学中の外国人という設定)。身長は170cm前後。中性的に整った顔立ちに白髪のセミショート、服装には黒いタートルネックと襟に毛皮の付いた長い白コートを着用している。
一見すれば日本人には見えない威圧的な風貌(小島文美の耽美風なデザインから)とクールな印象から、近づきにくい雰囲気を持っているが、実際は年相応の高校生といった感じに少々熱くなる性格であり、また人を安易に信用して騙される傾向が強い。主に幼馴染の白馬弥那との関係を挙げられると動揺する素振りを見せたり、初対面の相手に対して高圧的な態度を取ったり、自身の出生を知ってしまった後は1人で全てを背負い込んで突っ走る事で事態を深刻化してしまった事もある。2035年の皆既日食を幼馴染の白馬弥那と楽しむため、町の高台にある彼女の実家『白馬神社』に向かう途中で意識が急速に薄れていき、気がつけば日食の中に封じられていた悪魔城に彼女と共に迷い込んでしまう。そして悪魔城の魔物を倒した事で自らの隠された能力と魔力に目覚めた蒼真は、彼女と共に脱出するべく有角幻也の助言を受けて、悪魔城の最上階に存在する城主の間を目指す事になる。
また弥那以外の同世代の交友関係は作中では詳しく描かれていない。
能力
人間から逸脱した高い身体能力と、多種多様な武具を巧みに扱う戦闘スキルを持ち合わせており、順応・適応能力も非常に高い。
そして支配の力(タクティカルソウル)と呼ばれる固有能力。
魔物の魂を自らの魂に取り込んで支配する事で、その魔物の能力を自分自身の能力に変換し、(魔力を消費して)自由自在に操る事ができる。
魂(ソウル⦆には当たり外れが大きく左右する多種多様な効果が存在するため、使いやすい能力もあれば、クセのある限定された能力も存在している。ソウルの種類はそれぞれ下記の4種類のタイプに分類されている。
●バレットタイプ(赤色)
主に攻撃手段として使用されるソウル。
従来のシリーズにおけるサブウェポンに相当するが、骨・妖草・槍・スライム等を投げたり、巨大な斧や鎌を召喚したり、時間を一定時間止めたり、口から長く鋭利な舌を伸ばしたり、炎や巨大なレーザーを発射する等、バリエーションが超豊富。好きなタイミングで持ち替えられるので汎用性も高い。
●ガーディアンタイプ(青色)
主に蒼真の戦闘を補助する目的で使用されるソウル。
自身のステータスを一時的に強化したり、蝙蝠や悪魔・戦乙女に変身したり、使い魔(支配した魂の魔物⦆を召喚して戦闘中に使役する事ができる。
●エンチャントタイプ(黄色)
主に蒼真のステータスに何らかの効果が付加されるソウル。
炎・氷・雷などの属性効果が得られたり、お金や取得経験値が増加する等、装備しているだけで常に効果が継続する。従来のアクセサリに相当する。
●アビリティタイプ(灰色)
自動的に何らかの特殊効果が付加されるソウル。
重ねがけができ、必要に応じてon/offが可能。しかしこのタイプは主に移動能力が向上するものばかり。
蒼真とカレー
悪魔城ドラキュラの公式では蒼真を代表する食べ物にカレーが挙げられている。
発端となった原因の縮図→悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架 公式ページ。
元々悪魔城ドラキュラシリーズでは食べ物が回復アイテムであるため、別に蒼真がカレーを食する事は何らおかしくはないのだが、同作に登場する雑魚敵キャラクターの1体に「スケルトン・ボーイ」と言う美味しいカレーを運ぶスケルトンの給仕係が登場する。
その魔物の魂を支配する事で得られる能力は「美味しいカレーを投げる」事である・・・
一見すれば使えないネタ的な能力と思われるかもしれないが、その効果は敵の注意をカレーに惹き付ける事である。このためカレーが出現している間、殆ど敵の攻撃は全て確実にカレーに集中する上、尚且つ接触した敵に炎属性かつ設置型の持続性ダメージを与える事ができる(一応地面に置かれるので空中の敵には効果が薄いのが欠点)。更にこのソウルはレベルに応じてカレーもより高級になり、最終的にはナンまで付いた本格カレーに変貌する(それによって攻撃力と攻撃判定が向上する)。またこの能力を使用しないと出現しない特別な敵も存在しており、魔物図鑑をコンプリートするためには必要不可欠な能力でもある。
Harmony of Despairでは、カレーを食した際に蒼真のみ「美味い!」と喋る他(他のキャラクターは、何を食べようと状態異常を起こさない限り喋らない)、スタッフロールではカレーを振舞っているらしき1枚絵が用意されていると言う公式側の徹底ぶり。
ちなみにTAS動画では彼も悪魔城の変態の一人であり、曰く「成長する変態」「変態する変態」。
攻撃を振りながら小ジャンプでピョコピョコ前進していくのはほんの小手調べ。
ソウルを獲得してバックダッシュを覚えると攻撃をキャンセルして後ろ向きに高速で進み、急降下キックを覚えるとドゥエリストになる。
蒼月の十字架ではデータを書き換えてラスボスに直行、悪魔城をドッキリ企画にする始末である。
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ネタバレ(閲覧注意)
その正体は1999年に完全な滅亡を迎えたドラキュラ伯爵の生まれ変わりであり、魔王の魂を受け継いだ蒼真は魔王としての本質的な能力を持っている。支配の力が使えるのも魔王の転生体ゆえであり、支配された魔物の魂は、その支配力に抗う事は基本的にできない。強力無比であるぶん、蒼真以外の存在が使用する事は不可能らしく、同じ能力をコピーした人間はその力に耐えきれない。
物語の終盤、悪魔城の最上階で仮の城主となったグラハム・ジョーンズを倒した事で、完全に魔王の転生体として覚醒してしまう。
一時は前世の記憶と強大な暗黒魔力が蘇り、再び魔王の宿命から邪悪な意思に取り込まれそうになってしまうが、魔王の意思の源である混沌(全人類の負の感情の集合体)に打ち勝つ事で、魔王の宿命から解放された。
しかし、魔王としての強大な暗黒の力は未だ蒼真の物であるため(支配した魂を手放すことはできるが、能力自体は蒼真が死ぬまで消える事はないらしい)、魔王の復活を望む者達に命を狙われているが、彼は人間としての平穏な生活を望んでいる。
魔王蒼真
蒼真が完全に魔王として覚醒した本来の姿。元来ドラキュラ伯爵の魂と悪魔城の魔力は元々1つであるため、転生した仮の肉体・人格を持った蒼真は言わば不完全な存在である。
前世の記憶と強大な魔力は完全に蘇り、性格も滅ぼされる以前の邪悪に満ちたドラキュラ伯爵そのものであるため、もはや蒼真の面影は一切存在しない。
『暁月の円舞曲』のバットエンディングでは、玉座の間でワイングラス片手にユリウスを待ち受ける魔王(ドラキュラ)として覚醒した彼を見る事ができる他、『蒼月の十字架』のバッドエンディング後を描いたユリウスモードでは、最終ボスとしてユリウス・ヨーコ・アルカードの3人の前に立ちはだかる。
吸血鬼として能力も健在であり、お馴染みの高笑いしながらワープ移動を行い、支配したソウルの能力を使用する他、さらなる邪悪な姿に変貌する事ができる。
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