CV:寺島幹夫
概要
「科学忍者隊ガッチャマン」にて、科学忍者隊と敵対する組織・ギャラクターの幹部としてガッチャマンら科学忍者隊と幾度も戦うことになる。
甲高い声が特徴で、特技は変装。その腕前は老若男女を問わずに完璧に変装が可能なレベルで、これを作戦に活用して科学忍者隊を何度も出し抜いている。
窮地に陥っては部下を見捨てて脱出するため人望は薄く、総裁Xからは「幹部が始末しようと相談している」と言われたこともある。しかし、脱出の手際自体は見事なもので、登場メカには必ずと言っていいほどカッツェ専用の脱出ポッドが搭載されており、ことごとく科学忍者隊から逃げおおせている。
ガッチャマンことG1号・大鷲の健とは何度か肉弾戦を繰り広げたが、終盤に向かうにつれて一方的に叩きのめされるようになってゆく。これには中盤・志半ばで散った同志の無念も関係しているのかもしれない…。
実は彼には重大な秘密があり、作中にはいくつもの伏線が散りばめられている。彼の正体を探ることを目的として展開するエピソードもいくつかあるが、その正体は終盤になって明かされることになる。
毎回作戦を立てては科学忍者隊に阻止され、ギャラクターの首領・総裁Xに叱責される、というのが定番で、科学忍者隊のメンバーからも間抜け呼ばわりされている。それにもかかわらず総裁Xから重用されているのは前述の秘密によるところが大きい。
しかし、一度は科学忍者隊を倒したり(第67話など)、まんまと科学忍者隊を出し抜いて作戦を成功させたり(第77話)とそこまで間抜けというわけではなく、成果を上げることもある。
終盤に総裁Xが彼を見かねて作戦を立てた時は科学忍者隊を手こずらせたが、これは科学忍者隊のメンバーの不調によるもので、全快の状態なら科学忍法・竜巻ファイターであっさり脱出されており、カッツェ自身も「こんな作戦で(科学忍者隊を)倒せていれば苦労はしない」と漏らしているあたり、作戦立案に関してはギャラクターでもトップレベルであると言えるだろう。
特に第77話では科学忍者隊にも完敗と言わしめたほどの見事な勝利を果たし、第88話においても自身の過去にまつわる資料や秘密を知る教授の抹殺に成功している。なお、両作戦とも部下を使った時間稼ぎのうえでのものであり、部下を使った陽動作戦においては優れた成果を上げることが多い。
ギャラクターには「任務遂行が絶対であり、情は捨てる」という鉄の掟があり、なかには時間稼ぎのために自爆する隊員もいる(第88話)。これはギャラクターの家系に生まれた者全員が守らなくてはならず、第31話や前述の第88話ではギャラクターの隊員がそのことを語るシーンがある。
それを踏まえて考えると、前述した部下を見捨てて脱出するという行動は実はギャラクターの信念に則したものであると考えられる。
そんなカッツェも鉄獣メカの開発者オガワラー博士には頭が上がらず、逆にオガワラー博士から叱責される程であった。
OVA・GATCHAMAN
声優は男性体が故・塩沢兼人氏が、女性体は折笠愛女史がそれぞれ担当した。
大まかな展開はオリジナル版と同様であるが、男性体は塩沢氏の中性的で妖艶な演技が話題となった。オリジナル版とは異なり、ガッチャマン達の手で決着が付けられる。
「おはよう忍者隊ガッチャマン」
オネエ口調でしゃべるキャラクターとして登場(原典では声が甲高いだけで、オネエ口調ではない)し、おはよう忍者隊と敵対している。
とは言っても、おはよう忍者隊と戦うシーンは少なく、ベルク・カッツェとギャラクターの隊員たちのみで進行する話も多い(おはよう忍者隊だけで進行する話もあり、出ないことも多い)。
視聴者の方から実際に届いたハガキの内容に答えるというベルク・カッツェの気ままにBAD MORNINGなるコーナーも受け持っている。
ギャラクターに入る前はバンドをやっていたらしく、本人曰くQUEENとエルトン・ジョンとジョージ・マイケルを足して三で割ったものだったらしい。楽曲には「カッツェにシンドバッド」(「勝手にシンドバッド」のパロディ)というものがある。筋肉質な男性が好みらしく、多くのデータを所有している。
隊員への給料の支払いを渋るほどケチな性格をしており、給料の前払いを迫られた時には原典よろしく脱出ポッドで逃走したことも。
それゆえ原典同様に人望は薄いようで、部下たちには2ちゃんねるでスレッドを立てられたり、彼が敵の携帯電話用ゲームを開発されたりといった扱いを受けている。隊員たちの労働条件が悪いこともあり、中には彼の極秘情報を盗んでそれを手土産におはよう忍者隊に寝返ろうとした部下もいる(極秘情報の中身は前述した男性の写真の大量の切り抜きであった)。また、高台から突き落とされたりしたこともあり、もはや暗殺されかかっているといっても良い状況にあるのかもしれない。
「ガッチャマンクラウズ」
ピクシブ内では「ベルク・カッツェ」というタグは、このキャラを指す場合が支配的になりつつある。