曖昧さ回避
1.TVアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』に登場する組織、およびその隊長の通り名。本稿で解説
2.航空自衛隊芦屋基地に所属する第13飛行教団の通称。視認性向上のため、赤と白の特別塗装を施したT-4練習機を使っている。ちょうどブルーインパルスの青部分を赤に置き換えたような塗装であるため、外部から「レッドインパルス」の名で呼ばれていたが、2022年から公式の通称になった。
組織としての概要
国際科学技術庁の指揮下でギャラクターと戦う赤い戦闘機の精鋭航空部隊。
ギャラクターとの戦いに苦戦する科学忍者隊の前に突如現れ、彼らを助ける。
当初は科学忍者隊にも正体は知られておらず、敵か味方か、といった役どころであったが、その回のラストでギャラクターと戦う同志であると明らかになった。
その後もたびたび苦戦する科学忍者隊を助けている。
登場人物としての概要
ここではレッドインパルスの隊長(声:吉沢久嘉)について解説する。
単にレッドインパルスという場合は多くの場合レッドインパルス隊長を指し、本記事のメイン画像も隊長である。
他の隊員らとともに科学忍者隊の窮地に登場し、たびたび彼らに助言を与えている。
ガッチャマンことG1号・大鷲の健をも上回る操縦テクニックを持ち、格闘戦でガッチャマンを圧倒したこともある。それに加えて何度も窮地を救われた故か、ガッチャマンは彼にライバル意識とも尊敬ともつかない感情を抱いていく。
以下ネタバレ注意!
第44話にて死んだとされていたG1号・大鷲の健の実の父であることが南部博士から明らかになった。
その際に若い頃は健と同じく無鉄砲な性格であったことが明かされており、健自身もその回で「性格はたぶん(死んだ)親父に似たんだろう」と言及している。
続く第51~53話では彼の過去がついに明かされた。
とある国でギャラクターの動向を探るためのスパイ活動の極秘任務を受け、家族の安全の為に当時から親交の深かった南部博士に幼い健を託し、自分を死んだことにして長きにわたり極秘任務に従事していたのである。
ギャラクターの隊員に変装して基地に潜入し、そこで同じ方法で基地に潜入していた健と出くわし、共闘。
その後、健と親子として初の対面を果たすが、その直後にベルク・カッツェの作戦から地球を守るため、健を投げ飛ばして一人ロケットに乗り込み爆弾と共に大気圏に散った。
その後の第76話では残された隊員たちが健の窮地を救い、隊長の死後もレッドインパルス部隊がギャラクターと戦い続けていることが明らかになった。
正木 / 鬼石
声 - 横井光男(現:玄田哲章)(第76話)、青野武(第104話) / 横井光男(第104話)
レッドインパルス隊員。隊長機の列機を務める優秀なパイロットたち。正木は第76話ではレッドインパルス亡き後の隊長を継ぐ。鬼石はギャラクターの拷問で舌が抜かれて喋れないが、「ギャラクターと分かった人間は必ず殺す」のを信条としている。ブラックホール作戦の際には秘かにギャラクター本部へと潜入、一般隊員に成りすましてコンドルのジョーが破産したブレスを修復し、本部の位置を科学忍者隊に知らせるものの、直後の戦闘にて正木は即死し、鬼石は白鳥のジュンの手に文字を書き科学忍者隊に別れをつげ、両人とも戦死している。
なおレッドインパルスのメンバーは隊長を含めて3人だが、かつては数人いたらしく、隊長から「親友や部下を何人も失った」と40話で語っていた。
OVA版
第2巻『謎のレッドインパルス』から登場。
科学忍者隊を助ける役回りも旧作と変わらず、隊長(声:石塚運昇)の正体も勿論健の父。
しかしこちらの隊長は健と親子としての再会を果たすことはなく、
ギャラクター本部のカモフラージュ装置を巡る壮絶な銃撃戦の末に自爆して果てた。
だが死の直前ジョーと合流した際に彼に一本の剣を託しており、
この剣が後にベルク・カッツェとの最終決戦に挑む健を大いに助けることとなった。
なお、本作におけるレッドインパルス隊は第2巻クライマックスの描写から解るように数十人存在し、
3人しかいない(ただし過去に複数人が戦死している描写あり)原作よりもかなり充実していたが、
続く最終巻の冒頭でベルク・カッツェから早速全滅したことが明かされている。
画面外でいかなる死闘が繰り広げられていたのかはわからないが、少々呆気ない幕切れであった。
関連項目
すぎやまこういち - ガッチャマンの劇中BGMを作曲した。特にレッドインパルスのテーマ曲を会心の作としていたが、劇中ではブツ切り状態でしか流れなかったことに不満を抱いて、曲の使用権を買い戻した。