概要
特撮ドラマシリーズ「トミカヒーロー」の『トミカヒーロー レスキューフォース』『トミカヒーロー レスキューファイアー』に登場するレスキューマシンの総称。
R1こと輝やR2こと響助が乗り込む大型、無人で動くサポートマシンの中型、レスキューフォースを最前線で支える小型、の3種類とそれらを合体させたものに分けられ、大型ビークルは単体で、中型ビークルは大型ビークルと合体し、隊長からの承認を得る事で超災害を鎮圧するための強力な機能「ファイナルレスキュー」(他の作品で言う必殺技)を発動する事ができる。
中でもコアストライカーには人間並みの情報分析や人間との会話が可能な高性能AIが搭載され、他のビークルにもストライカー程でなくともAIが搭載されているのかレスキューフォースやレスキューファイアーが搭乗しなくても指示されただけで行動できたり、感情があるような動作をする事もある。(何かと壊される事が多いが……)
『レスキューフォース』で初登場したレスキュービークル
大型ビークル
小型ビークルを格納し、単機でファイナルレスキューを発動できる大型のレスキュービークル。レスキュー活動の主力となる。
主にR1が乗り込む消防車(性能から科学車タイプ寄り)型大型ビークル。
レスキューフォースの看板といっても過言でない程、毎回活躍している主役機。
詳しい情報は該当記事を参照。
- レスキューセイバー
R2用に開発され、本編途中から本格的に参戦した大型ビークル2号機。(デザインはオリジナル)
特殊なクローユニットを装備した中型車が3台横並びになったような装甲戦車といった外見をしており、中央部には小型キャノン砲「フラッシュキャノン」が備わる。後部にもユニットが装備され、向かって右側の車両にコアセイバーを格納する。
本体の3台と後部ユニットで4機に分離することも可能。(ただし、後述のレスキューマックスへの合体以外では披露していない)
単体でのファイナルレスキューはフラッシュキャノンから放たれる超高水圧・超冷却性の水を弾丸のように圧縮して放つ「フラッシュキャノン」。
レスキューストライカーと「マックスアップ」することで人型超大型ビークル「レスキューマックス」に合体する。
- レスキューダイバー
劇場版にて初登場したR2の新たなる大型ビークルでシリーズでは初の飛行可能ビークル。後にTV本編にも登場する。
基礎設計こそセイバーのそれだが、カラーは黒とオレンジに一新され、新たに大型ドリルと飛行用ウイングを装備した、レスキューフォース初の飛行戦力。急ピッチで開発が進められ、劇場版での最終決戦においてはぶっつけ本番でデビューした。
しばらく地上を走行してからウイングを展開し飛翔することで発進、高い機動力により凄まじい速度で現場に出場する他、ウイングには推力発生用の回転ノコギリがついており、その気になればウイングを使って切断も可能。
冷凍弾で凍り付かさせた相手をドリルで一点突破するファイナルレスキュー「フラッシュドリル」を使用する。
また、レスキューストライカーと「マックスハイパーアップ」することで「スーパーレスキューマックス」にレスキュー合体する。
他にもストライカーをドリルと本体で挟み込むように合体することで、高速飛行形態ジェットビハイクルモードになることもできる。これが最終決戦で大事な役目を果たすことに。
- ゼロファイヤー
R0こと、刑部長官が手待ちのインカムで操作する大型ビークル。
劇場版にて初登場し話題を呼んだ。
先頭車両はライザーやクレーンに酷似しているが、それよりも目を引くのは先頭車両が引っ張る超大型コンテナ。
なんと内部にライザーからドーザーまでの中型ビークル5台を格納しており、瞬時に5台まとめて発進させられる。
中型ビークルは自律行動するので、刑部長官本人は自身の活動に専念できる。
その長く巨大なコンテナのためにレスキューストライカーさえも上回る長さになっていたりするが、機動性は損なわれていない。
またコンテナ上部には「ゼロファイヤーキャノン」が装備されている。
本編において一度だけ石黒隊長が乗り込んだ他、続編のレスキューファイアーでもゲスト出演している。
中型ビークル
レスキューコマンダーにより発進し、自律的に行動する中型のレスキュービークル。毎回レスキューフェニックス内で素早く組み立てられ、即座に発進する。
大型ビークルと「レスキュー合体」することで大型ビークルをパワーアップさせ、ファイナルレスキューを発動できるようになる。
前述及び後述の通り、壊されがち。
- レスキューライザー
赤色の梯子車を模した中型ビークル。
後部ユニットから伸びるはしごと、装備された放水口による高層・超高層災害鎮圧能力を持つ。
- レスキューショベル
黄色いショベルカー型の中型ビークル。
装備された大型クローラーによる高い走破性と、備わったバケットにより様々な障害物を取り除く。
バケットは展開するとクローモードとなり、ものを掴むこともできる。このとき雄叫びのような音が鳴り響くのが特徴。
- レスキュードリル
ドリルを装備した紺色の中型ビークル。シリーズでは初の元ネタとなりそうな車両は現実にはないオリジナルのビークルでもある。
後部にディスクカッターを装備した本体、それを左右から挟むように備え付けられた2つのバーニア付大型ドリルで構成されており、障害物やアスファルトを掘削して貫く。特に地中でのミッションで活躍する。
そのドリルのせいか出場時は後ろ向きになっており、レスキューフェニックスから一旦出たあと、方向転換して発進する。
- レスキューターボ
大型ファンを装備した、緑色の8輪ブロワー車型中型ビークル。
横回転だけでなくある程度射角を傾けられるブロワーファンによりあらゆる火の手を吹き飛ばすため、水を使わずとも超災害の鎮圧ができる。しかも合体時にはブースターにもなる優れもの。
- レスキュードーザー
真っ黒なダンプカー型の中型ビークル。
一見するとややずんぐりとした黒いダンプカーだが、実は前方ユニットがバケットアームとして展開し、更には後部ダンプパーツも展開して巨大クローになる機構を持つため、あらゆるものを粉砕・撤去してしまう。
そのため中型ビークルで最もパワーが高く、まともに扱える者がいなかったためにしばらく封印されていた経緯を持つ。実際久々の出場時はあちこち不規則に走り回って4人を慌てさせた。
- レスキュークレーン
ライザーによく似た水色のクレーン車型中型ビークル。かなり後半に登場したため、やや認知度は低い。
ライザーのはしごに代わって大型クレーンを装備し引っ張り上げることが可能。またドリルを展開して高所障害物の粉砕などもできる。
単体ではスーパーレスキューマックスとレスキュー合体しており、スーパーレスキューマックスクレーンとなる。
……だが合体するのはクレーンアームのみでレスキュークレーン本体は放置される。
小型ビークル
大型ビークルのコクピットになったり、自律行動でレスキューフォースをサポートしたりする、実際の一般車両と同じサイズのレスキュービークル。
もちろん一般車と比べて性能は大幅に改造されている。
- ウェーブサーチ
東京消防庁の消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)にもある無人放水車「デュアルファイター ドラゴン」のレスキューフォース仕様。
同じく無人機で、偵察や救助活動をこなす。放水口から消火活動もできる。
- パワーサーチ
消防救助機動部隊に配属されている無人パワーショベル「デュアルファイター セーバー」のレスキューフォース仕様。
こちらも無人機でバケットによる障害物撤去を行う。一応乗ることもできる。
この2台は普段はレスキューストライカー後部に格納されており、任意に呼び出してサポートをしてもらうことができる。
- コアストライカー
レスキューストライカーのコクピットにもなる小型ビークル。
最高時速400kmを誇るスーパーマシン。
高性能AIを搭載しており、自律的に輝の元へ駆けつける。
はじめは輝の性格とはあまり反りが合わず、自身の論理に矛盾が生じて混乱してしまうこともあったが、幾度も危機を乗り越えていく内に、彼との連携を深めることが自身の成長にもなると気付き、次第に良きパートナーとなった。
- コアストライカーマックス
輝ことR1の操縦技術に追いつかなくなってきたコアストライカーを改修して誕生した新たなるコアストライカー。
最高時速は脅威の600km。
AIユニットも移植され、生まれ変わった力でより彼との絆を深めていった。
- コアセイバー
R2が乗り込む四輪駆動車。超強化された耐熱性能で炎の中を難なく走れる。メガトニックユニットによる加速性能も備える。
また、レスキューセイバーのコクピットにもなる。
- コアエイダー
見た目の通りの救急車。
しかし内部設備は非常に高性能で、ありとあらゆる人命救助に対応した機材が揃っている。主にR4が呼び出して用いる。
マイクロウェーブトリプルタービンという加速器を備えているがあんまり出番はない。
- コアサーチ
日産ノートを改修した小型ビークル。R3がよく使用する。
他の小型ビークルとは異なり突飛した性能はないが、その代わりに高い機動性を誇り小回りが利く。
隊員達の日常の足になることもある。
- コアダイバー
レスキューダイバーのコクピットとなる、コアセイバーの改修機。水陸両用になった。(ただし水上や水中で使用された事はない)
- コアストライカーキャプテン
石黒隊長/R5専用小型ビークル。
車種はコアストライカーと同じで、黒に金色のカラーリングに改められている。
- コアストライカーファイヤー
R0専用のコアストライカーで、真っ黒なボディにファイヤーパターンが描かれている。
ゼロファイヤーのコクピットであり、R0への着装装置でもある。
超大型ビークル
レスキューストライカーやレスキューセイバーを中心に、他のビークルと「ハイパーアップ」により「レスキュー合体」することで完成する合体形態。
様々な場面を突破する際に用いられ、ファイナルレスキューによりどんな困難も打ち破る。
- ライザーストライカー
後部ユニットを外したストライカーをライザーで挟み込む形でレスキュー合体した形態。ファイナルレスキューとして上空の標的に狙いを定める事が可能な超出力の水圧レーザー「ライザースプラッシュ」を放つ。
- ショベルストライカー
後部ユニットを外したストライカーとレスキュー合体した形態。このときクローラーはストライカーの左右に合体する。
ファイナルレスキューの「ショベルクラッシュ」発動により、瓦礫を一掃したり岩盤さえも粉砕する渾身の一撃を放つことが可能。
- ドリルストライカー
後部ユニットを外したストライカーの前方へレスキュー合体しパワーアップした形態。
機動性能が大幅に向上し、ファイナルレスキュー「ドリルブースト」により超加速。あらゆる相手をそのドリルによって突破する。その圧倒的掘削力により地中でも凄まじい速度で掘り進める。
- ターボストライカー
- ターボセイバー
ストライカーの前方と後部ユニット上部、またはセイバーの前方と上部にレスキュー合体した形態。
ファイナルレスキューの「ターボトルネード」により、超強力な噴霧竜巻を放つ。その出力は水や消火剤を一切使わずに鎮火させられる程。劇中ではネオテーラの竜巻を打ち破ったり、ドリルストライカーのドリルブーストに合わせて放ち合体技にしたりなどした。
- ドーザーセイバー
セイバーの前方へそのままレスキュー合体した形態。
ファイナルレスキューの「ドーザードライブ」で強固なバリアも装甲も破砕する。
セイバーのパワーでも若干振り回されるほどだったが、無事に押し切った(物理)。
- レスキューマックス
レスキューストライカーとレスキューセイバーが「マックスハイパーアップ」によりマックス合体した大型人型ロボット。(松竹作品では初)
10年前、前隊長の大淵が設計していたが当時の技術力では実現不可能だった為お蔵入りにされていた。後に彼が残した設計図を元にして、今の技術開発局の職員達が半年かけて完成させた。
4機に分離したセイバーが、ストライカーを上下左右から挟み込むように飛翔し手足を構成。頭部パーツが合体し、そこにコアストライカーマックスが移動して完成する。
巨体だが大型ビークル2機分の出力により高い機動力と攻撃力を確保しており、地上を両足のクローラーでまるでローラースケートで滑るように機敏に動き、さらに回し蹴りを何度も繰り出せるほどその巨体からは想像できない敏捷性により超災害相手に怯むことなく立ち向かえる。
ただしコアセイバーの格納された部分は足になっているので、輝が蹴りを多用すると響助に負担がかかる難点がある(しかも搭乗している方で)。現実で言えば「無理やり目隠し状態で絶叫マシーンに乗せられる」ような物。
ファイナルレスキューは背中に搭載されたフラッシュキャノンを左肩に搭載後、キャノンから放たれる超高水圧・超冷却性の水流で標的を凍てつかせ、その標的に向かって突進するが如く勢いを付けた強烈なパンチで標的を木っ端微塵に粉砕する「マックスキャノン」。
レスキューマックス ドリルドーザー
右肩にドリル、左肩にバケットアームになったドーザーをレスキュー合体させた強化形態。
ドーザーで敵を投げ飛ばし、そのままドリルで貫くファイナルレスキュー「マックスブラスター」を放つ。 ちなみに標的に空けた穴のサイズとレスキューマックスのサイズが明らかに無理感がある。
- スーパーレスキューマックス
レスキューセイバーの代わりにレスキューダイバーが「マックスハイパーアップ」によりマックス合体して完成する、飛行能力を得た新たなるレスキューマックス。
手指マニピュレーターがしっかり5本になった。
ダイバーのウイングにより自在に空を駆け抜けることが可能で、回転カッターで切り裂くこともできる。
ファイナルレスキューは手指からは冷凍光線を放つことができ、これで相手を凍てつかせては巨大な氷塊に閉じ込め、続けて右肩に搭載したフラッシュドリルを突き出しながら突撃し、敵を氷塊事真っ二つにして倒す「ドリルブラスター」。
スーパーレスキューマックスクレーン
レスキュークレーンのクレーンアームを右腕でがっしりと掴んで、左肩へそのままスイングして取り付ける斬新なレスキュー合体で完成する強化形態。
ファイナルレスキューはフラッシュドリルを右肩に搭載し、上空に向かって右腕を突き上げ、回転するフラッシュドリルから強力な冷気を発生させて敵を凍らせすかさずドリルモードにしたクレーンで相手を突き刺し、そのままクレーンを引き寄せつつフラッシュドリルで貫き倒す、「スーパーマックスブラスター」。
名前が長い。
- ゴッドストライカー
レスキューストライカーに、セイバー、ライザー、ショベル、ドリル、ターボ、ドーザーの大型・中型ビークルを合体させた7機合体ビークル。
レスキューカード「オープンアップ」で全機のリミッターが解除されており、凄まじいパワーを発揮する反面、各機のエンジンなどに過負荷がかかってしまうため、あまり長く使えない切り札のような形態である。
前から
ショベルを乗せたドリル
+ショベルのクローラーを履き、ライザーとドーザーを装備したストライカー
+ターボを乗せたセイバー
の順で構成されており、夢のビークル全合体である。
分離しながら全機分のエネルギーを込めたドリルで突撃し対象を撃破する、ファイナルレスキュー「ストライカーアタック」を放つ。その際各中型ビークルは次々吹き飛んでいるためほとんど捨て身の特攻になっている。
- グレートゴッドストライカー
レスキューストライカーに6機の中型ビークル、セイバー、ダイが爆裂合体して誕生する、大型・中型ビークル全機合体の究極ビークル。レスキューフォースの最後の切り札。
まるで戦艦のような風貌となり、
・先頭→ダイバー+ショベル
・中間→ストライカー前部+左右にライザーとクレーン
・後部→セイバー+ストライカー後部+セイバーとダイバーの後部ユニット+ドリル+ターボ+ドーザー
と、とにかく片っ端から全装備を合体させたゴテゴテながらも熱い形態になっている。
ライザーにはR3、ショベルにR4、クレーンにR5が搭乗している。
ダイバーが加わったことにより飛行能力を獲得。大型3機+中型6機の大出力を以て戦う。
対空をライザー、ターボ、ダイバーが放水で迎撃。それでも近付いてきた敵弾を、ショベル、ドーザー、クレーンが物理的に殴って防ぐ。
全機の装備を一斉発射しバリアを突き破って敵を冷凍し倒す、スーパーファイナルレスキュー「グレートフルキャノン」という一度しか使えないファイナルレスキューを持つ。
最後は各ビークルをどんどん分離しながら突撃し、最終的にストライカーとフラッシュドリルだけになってしまう。が、それでも輝は仲間達が信じてくれた想いとここまで戦ってきた全ての想いをかけて突き進み、決着をつけた。
しかし流石の負荷に耐えられなかったストライカーはとどめと共にとうとう自壊。輝とコアストライカーは今までずっと共に駆け抜けてきたストライカーに最期の別れを告げ、飛び出したコアストライカーマックスは仲間の元へ帰還するのだった。
その他
- レスキューフェニックス
レスキューフォースの拠点となる超巨大母艦。本部であり移動式前線基地でもある。
レスキューフォースの小型・中型・大型ビークル全てを格納、及び整備している。中型以上のビークルはレスキューコマンダーからの要請によってここから発進する。
訓練施設や居住区なども確保されており、普段は基地形態フォートレスモードとして着陸しているが、緊急時には各部が変形してフライトモードとなり、現場へ急行。現場に着くとフォートレスモードに戻る。
主に石黒隊長がここから指示やファイナルレスキュー承認を行っている。
また、コアストライカーマックスが直接発進する際にはエネルギーによる加速ハイウェイを形成しスパイラルカタパルトモードとなり、超スピードでコアストライカーマックスを発進させる。
他にもレスキューストライカーは基本的に真っ先に出動するため、予め出動させて機首に懸架してから発進することがある。
- レスキューアイ
衛星軌道上に浮かぶ監視衛星。
超災害発生を世界規模で監視し、発生時には南部総司令を通じてレスキューフェニックスへとデータを送る。
余談
作中においてはコアストライカーのようなレスキューフォースやレスキューファイアーが搭乗する事が前提の一部の小型ビークルのみ実車を改造した実物サイズの機体が登場し、それ以外は株式会社白組によるフルCGで描写されている。