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概要

推理作家有栖川有栖氏のもう一つのアリスシリーズで、社会犯罪学者の火村英生を探偵役、小説家の有栖川有栖をワトソン役においている。

同作者による同名キャラクターが登場する『学生アリスシリーズ』との区別のためにこう呼ばれている。他にも「火村英生シリーズ」「作家編」とも呼ばれる。

『火アリ』という略称が使われることもあるが、Pixivではもっぱらカップリングとして使われている為注意。

1992年に講談社ノベルスよりシリーズ第一弾『46番目の密室』が発表され、以降多くの出版社からシリーズが続々と展開している。

2000年には麻々原絵里依によって『臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート』としてマンガ化。

2012年からは角川ビーンズ文庫にて『臨床犯罪学者・火村英生の推理』シリーズとして少女小説レーベルにも進出(挿絵は先述コミカライズ担当の麻々原)。

2016年1月から3月にかけて日本テレビ系列局他にて『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(「・」は付かないので念のため)として連続ドラマが放送された。

その他に舞台、ドラマCDなど、さまざまな媒体で展開している人気作品である。

とりわけ、原作者である有栖川有栖がもっとも影響を受けた推理作家のひとり・エラリー・クイーンの国名を用いた作品群に倣った、(和製)国名シリーズが有名。

2022年にシリーズ開始30周年を迎えた。

学生アリスシリーズやソラシリーズとは異なりサザエさん時空を採用しており、火村の肩書が助教授から准教授になったり、携帯電話スマートフォンになったりしている。また、時事ネタも取り入れられており、それが関わってくる作品もある。

あらすじ

京都の私立大学・英都大学社会学部の助教授(准教授)の火村英生は、犯罪社会の研究の一環としてフィールドワークと称し、実際の殺人現場へ赴いては事件を解決する名探偵。彼の助手は「火村の良き、そして唯一の理解者」である推理作家の有栖川有栖。二人の推理を鮮やかに彩る、美しくも狂気に満ちた犯罪の数々の物語。

登場人物

火村英生(ひむら ひでお)

本作の主人公にして探偵役。社会犯罪学を専攻する助教授(准教授)。「人を殺したいと思ったことがあるから」という理由で犯罪学者を志す。基本は紳士的だが、アリスには辛辣。

有栖川有栖(ありすがわ ありす)

本作のもう一人の主人公かつワトソン役。火村の大学時代からの友人で推理作家。

大阪生まれの大阪育ちで関西弁を喋る。名前は本名であり、火村からは「アリス」(有栖川の短縮形)と呼ばれる。

既刊リスト(読む順番)

タイトル長編/短編短編の収録作品
46番目の密室長編
ダリの繭長編
ロシア紅茶の謎短編動物園の暗号/屋根裏の散歩者/赤い稲妻/ルーンの導き/ロシア紅茶の謎/八角形の罠
海のある奈良に死す長編
スウェーデン館の謎長編
ブラジル蝶の謎短編ブラジル蝶の謎/妄想日記/彼女か彼か/鍵/人喰いの滝/蝶々がはばたく
朱色の研究長編
英国庭園の謎短編雨天決行/竜胆紅一の疑惑/三つの日付/完璧な遺書/ジャバウォッキー/英国庭園の謎
ペルシャ猫の謎短編切り裂きジャックを待ちながら/わらう月/暗号を撒く男/赤い帽子/悲劇的/ペルシャ猫の謎/猫と雨と助教授と
暗い宿短編暗い宿/ホテル・ラフレシア/異形の客/201号室の災厄
絶叫城殺人事件短編黒鳥亭殺人事件/壺中庵殺人事件/月宮殿殺人事件/雪華楼殺人事件/紅雨荘殺人事件/絶叫城殺人事件
マレー鉄道の謎長編
スイス時計の謎短編あるYの悲劇/女彫刻家の首/シャイロックの密室/スイス時計の謎
白い兎が逃げる短編不在の証明/地下室の処刑/比類のない神々しいような瞬間/白い兎が逃げる
モロッコ水晶の謎短編助教授の身代金/ABCキラー/推理合戦/モロッコ水晶の謎
乱鴉の島長編
妃は船を沈める中編猿の左手/幕間/残酷な揺り籠
火村英生に捧げる犯罪短編長い影/鸚鵡返し/あるいは四風荘殺人事件/殺意と善意の顛末/偽りのペア/火村英生に捧げる犯罪/殺風景な部屋/雷雨の庭で
長い廊下がある家短編長い廊下のある家/雪と金婚式/天空の眼/ロジカル・デスゲーム
高原のフーダニット短編オノコロ島ラプソディ/ミステリ夢十夜/高原のフーダニット
菩提樹荘の殺人短編アポロンのナイフ/雛人形を笑え/探偵、青の時代/菩提樹荘の殺人
怪しい店短編古物の魔/燈火堂の奇禍/ショーウィンドウを砕く/潮騒理髪店/怪しい店
鍵の掛かった男長編
狩人の悪夢長編
インド俱楽部の謎長編
カナダ金貨の謎短編船長が死んだ夜/エア・キャット/カナダ金貨の謎/あるトリックの蹉跌/トロッコの行方
捜査線上の夕映え長編