目次
1 概要1.1 本文の解釈2 余談3 その他の思想4 外部リンク性悪説とは人間は本性では「弱い存在」、とする説のこと。
よくある誤解として、本性を「悪」とする説がある。
そのため、性善説の対義語でありながら両立も可能であり、例えば楽園追放を認めながら原罪を否定するイスラム法学は、基本理念において性善説でありながら、同時に徹底した性悪説に基づいて現実問題に対処する。
東洋哲学では、紀元前3世紀頃(中国戦国時代頃)中国の思想家、荀子が「荀子「性悪篇」」の中で「人の性は悪なり、その善なるものは偽(ぎ)なり」と説いたことに由来する。
心理学者・経営学者のダグラス・マグレガーが提唱するXY理論の中のX理論に、性悪説の要素が強く含まれている。
本文の解釈
社会集団など様々な条件下において、「弱い存在」を「悪」、「人が為す行い」を「偽」としている。
すなわち
「人間は本来弱い存在であるが、人による行いによって、誰もに対する利益(いわゆる公共の福祉)を意識することが出来る。」
と、人の教育の重要性を説いたという解釈が一般的。