生まれ持った高貴さ、公明正大な人となり、高い能力と自負心を持った、現代における理想の王。レオも自ら「王」を名乗る。
誰に対しても柔らかな物腰を崩さない、太陽のような少年。世界の全ての富や資源を公平に分配し、人類を平和に導こうとする西欧財団の方針を是とする。ただし、誰に対しても変わらぬ態度で接するということは、逆に何かを特別視することがないことでもある。兄であるユリウス・ベルキスク・ハーウェイの死にも肉親としての情は見せず、戦うことも死ぬことも、あくまでユリウス自身の問題であるとした。また、サーヴァント・セイバーの真名を全く隠すことがなく、絶対の自信を持ち、敵対者に対しては敬意は失わないまでも本質的には眼中にない。
レオの王としての姿勢は、アーサー王が目指した国のためにある王、王という役割の装置といったものであり、そこに「レオ」という自己はない。英雄王や征服王がその個性で支配や統率を行ったものとは正反対。暴君からも「正しいだけの王なぞつまらん」と評される。
その高い能力から、それまでの人生において敗北を知らずあらゆること全てに勝利してきたという完璧さを持つが、敗北によってのみ学べること、敗北の後にくる、例えば主人公の持っていたような、弱い自己からの成長を求める心といったものを実感として持っていなかった。「完璧」であるがゆえに「未完成」でもあった。