概要
歴史を素材にしたエンターテインメント、例えば漫画やアニメ、果ては中世風ファンタジー作品などにおいて、過剰なまでに史実に忠実である状態を求める人達を指す。
古くから歴史小説では、史実と異なる展開やオリジナルの登場人物が出てくる作品がほとんどであり、小説が史実と混同されてしまう扱いも多い。そして、創作と史実の違いについてツッコミを入れるのは、歴史創作の正しい楽しみ方の1つでもある。
……が、あくまで創作でしかないそれらについて、齟齬をあげつらって過剰なまでに攻撃して叩き潰さんとする、マウントして優越感に入り浸る人は史実厨の烙印を押され忌み嫌われる。
「史実厨」が生まれてしまう背景として、1つ挙げられるのが「史実と創作の違いには需要がある」である。
史実をベースとした創作をきっかけに、実際の歴史に関心を持つ層も少なくない。
そのため、創作を題材として史実の解説を、節度をもって行う分には歓迎されるケースも多い。
創作の知名度が高い場合には、創作との違いに絞って史実を解説すると分かりやすいと評せる。
しかし、その書き方が創作を貶すようなものになると、史実厨として批判されてしまう事態となる。
何事も加減が大事である。
亜種
サブカルコンテンツを扱うフリー百科事典などの場合、公式の見解以外の記載を蛇蝎の如く嫌い、目に着いたら削除しないと気が済まない人種も該当すると思われる。
このような人種は『劇中描写からの考察』を「(記載者の承認欲求が見え隠れてしていて)詰まらない・不愉快」と過度に嫌っており、故に上記の行動を取り易い。
しかも、実態は「自分の気に入る・気に入らない」が指針であり、端的にはダブルスタンダードでしかない。