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編集者:宇佐ヒサユキ
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マリオファイナル

まりおふぁいなる

『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおける、マリオの最後の切りふだ。ここでは、ドクターマリオの最後の切りふだ「ドクターファイナル」についても解説する。

概要

大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおける、マリオがスマッシュボールを取った際に発動できる大ワザ、「最後の切りふだ」。

龍にも似た2つの巨大な炎を、螺旋状に回転させながら前方へ放つ。

スマブラオリジナルのワザだが、過去に「通じるものがある」として『スーパーマリオRPG』の「ウルトラファイア」が挙げられたことがある。もしかすると、マリオファイナルはウルトラファイアを元に作られたワザなのかもしれない。

ちなみに「巨大なファイアボールを放つ」というコンセプトのワザは、『マリオ&ルイージRPG』のブラザーアタックや『マリオ&ルイージRPG2』のミックスフラワー、漫画『スーパーマリオくん』の最初期などでも描かれている。

大乱闘スマッシュブラザーズX』で初登場し、そのド派手でカッコいい見た目から話題となっていた。

……しかし、その見た目とは裏腹に、性能は悲惨そのものだった。

どのような性能かというと、

  • ダメージとふっとばし力が低く、撃墜がしづらい。
  • 上下範囲が狭めで、ジャンプ力があるファイターにはジャンプと回避で簡単にかわされる。
  • ヒットストップずらしが利いてしまい、簡単に抜けられてしまう。
  • ヒット後硬直が短いせいで、回避で抜け出されやすい。
  • 蓄積ダメージが高いと少し強くふっとび、より脱出されやすくなる。
  • 発射前にカス当たりが存在する。

……など、見かけ倒しにもほどがある性能であり、全切りふだの中でも文句なしの最弱クラスの最後の切りふだであるのは間違いない。重要な飛び道具であるファイアボールを封印されてしまうのもキツく、たとえ「終点」のような狭いステージであっても使いにくい。

押し出し力だけは全シリーズ中トップであり、うまくいけば0%からでも撃墜できる可能性がある。ただし、上記の通りずらしで抜け出されやすいので、あまり信用はできない。

最も蓄積ダメージが大きいほど脱出されやすいので、相手のダメージが少ないときに放った方が良いかもしれない。

このような有り様だったため、『大乱闘スマッシュブラザーズfor』で大きな強化を受けることに。当然ずらしは利かなくなり、ヒットすればしっかりと押し出せるようになった。カス当たりも消えたので、ヒット前から逃げられることもなくなった。

しかし、今度はふっとびの仕様が変わった影響で、蓄積ダメージがたまっていないとほとんど押し出せなくなってしまった。ダメージがたまっていけばうまく押し出すようになるので、本格的に使いどころがものを言うように。

前作よりかは圧倒的に使いやすくなったが、それでもまだ微妙という評価を受けている。回避とジャンプでかわされやすいのと、低%だと使いづらいのと、撃墜が難しいのが評価を下げている要因かと思われる。

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でもこのような調子で、勇者メラゾーマよりも弱いと言われる有り様。特にチャージ切りふだの方が悲惨とされ、攻撃力も押し出し力もかなり弱い。一度強化は入ったものの、倍率が0.01倍 (0.9倍→0.91倍) 増えただけで、恩恵はあまり感じられなかった。

───しかし、Ver.8.0.0のアップデートで最後の切りふだの方が、革命的な超強化をもらうことに。

その内容が、「攻撃力を上げました。」「攻撃範囲を広くしました。」の2点。

これによる恩恵が凄まじい。攻撃範囲が広がったことで抜けにくくなり、ヒット数が増加して与えるダメージが増えた。攻撃力も上がったため、うまくいけば70%以上もの大ダメージを与えられるようになった。

相対的に押し出し力も増加したので撃墜にも使いやすくなり、特にタイマンならば30%もあれば下投げから確定でそのまま撃墜に持っていくことができるようになった。

これらの強化によって乱闘でもタイマンでも使い勝手が大幅に上がり、「最後の切りふだ」の名に恥じない性能に生まれ変わった。

ドクターファイナル

ドクターマリオバージョンの最後の切りふだで、マリオファイナルと異なり、炎ではなく巨大なカプセルを2つ螺旋状に発射する。

全体の性能としてはマリオファイナルよりも攻撃範囲が広く、押し出し力も強いうえに攻撃力も高いと、全体的に攻撃面が強化されたマリオファイナルといった性能になっている。低%でも与えるダメージ量が安定しており、マリオファイナルよりも早期撃墜に向いている。ただし、蓄積ダメージが多いほど抜けられやすくなっているので、その点は注意。

『for』ではマリオファイナルよりもダメージが高く、かつ攻撃判定が前方に広いという点から、押し出し力がマリオファイナルよりも遥かに強く、終点のガケぎわならば0%で撃墜ができるほどであった。

『X』のマリオファイナルとは違い、途中で抜けたりすることがないため確実に撃墜まで持っていける。更には通常ワザや投げからコンボでつなげることができるので、より確実にドクターファイナルを当てることができる。

実質的に、『for』のドクターファイナルは「欠陥を修正したマリオファイナル」と言え、かなり強力な切りふだとなっている。

『for』のマリオファイナルと比較しても、拡散が遅い点と高%ではマリオファイナルよりも使い勝手が落ちる点を除けば、欠点はほとんど存在せず、総合的にはマリオファイナルの完全上位互換と言える性能に仕上がっている。

ちなみに、終点の中央付近の場合大体20%ほどあれば撃墜でき、終点の反対側ならば大体40%ほどで撃墜が狙える。ここまで早い段階で撃墜が狙える切りふだは中々ないため、そういう点でも非常に優秀な切りふだと言えよう。

『SP』では差別化のためにいくつか仕様が変更されており、具体的には、

  • ダメージがカプセルの前後で異なる。
  • カプセルの当たり判定が撃った最初から見た目通り大きくなる。
  • 連続ヒット間隔が長く、同時に回転するカプセルそのもので攻撃するためヒット間隔が開きやすくなる。

……などの調整が入っており、マリオファイナルとは仕組みが大きく異なるように作られている。

前作のような0%撃墜は、持続が短くなったことでほぼ不可能になっており、連続ヒット間隔が開きやすくなった影響で抜けやすくなり、高%では前作以上に使い勝手が落ちるなど、全体的に弱体化が施されている。

Ver.8.0.0でマリオファイナルと共に強化が施された。マリオファイナルは上記の項目通り、大幅強化が入ったことでかなり強くなったが、ドクターファイナルは「攻撃力を上げました。」の1点のみ。その上昇幅も0.36%ずつと小さく、マリオファイナルほど大きな変貌を遂げることはなかった。

それでもカプセル1ヒットごとのダメージと範囲はマリオファイナルよりも優れているという事実は変わらず、むしろ場合によってはマリオファイナルよりも強くなる場面があるため、どちらかが下位互換になるということはない。状況次第、というところだろう。

編集者:宇佐ヒサユキ
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