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SCP-726-EXの編集履歴

2023-03-28 17:10:22 バージョン

SCP-726-EX

だうじんぐろっど

「SCP-726-EX」とは、とは怪奇創作サイトSCP財団に登場する異常存在と考えられていたものの一つである。

概要

アイテム番号:SCP-726-EX


オブジェクトクラス:Explained


メタタイトル:ダウジングロッド


特別収容プロトコル: SCP-726-EXは低優先度安全オブジェクトロッカーに保管します。

発見経緯

SCP-726-EXを最初に発見したのは保安職員であり、このオブジェクトを使い、サイト-55の地上部に侵入した2人を拘束したことがきっかけでした。以下は拘束された人物へのインタビューの記録文書です。


インタビュー記録-726-EX

対象: ルーカス・ボルヘスおよびマイケル・ホワイト

インタビュアー: エージェント・ノヴァーク

前書: 拘束された2人は、別の建物 (缶詰食品工場) に偽装したサイト-55の地上部の敷地内を歩き回っているところを発見された。


<ログ開始>


ノヴァーク: よし。始めようか。まず分かってもらいたいのだが、君たち2人はゴタゴタに巻き込まれてはいない。少なくとも今はね。私はただ、君たちがどうやってこの施設に入り込んだのか知りたいだけなんだ。


ボルヘス: 貴方っていわゆるGメンの人なんで?


ホワイト: 違ぇだろ、馬鹿。Gメンが缶詰工場で何するってんだよ? きっと俺たちにご立腹なんだ。


ボルヘス: うげっ、じゃあこれから警察に通報を?


ホワイト: 警察はやめてください。フェンスに開けた穴なら弁償します。


ノヴァーク: 君たち、話に集中して。


ホワイト: えっと…… 俺たち、その…… フェンスに穴を開けました。


ノヴァーク: それはよく分かっているよ。私が知りたいのは君たち2人がここに来た要因だ。侵入禁止の看板がきちんと至る所にあっただろう。


ボルヘス: 俺たち、そのロッドに従っただけなんです。


ノヴァーク: これに? {ノヴァークがSCP-726-EXを持ち上げる}


ボルヘス: はい。


ノヴァーク: どうしてこれに従った?


{両者が10秒間沈黙する。}


ノヴァーク: 答えないのなら、残念だが警察に通報しないといけなくなるな。


ホワイト: 待って! 通報しないで!


ボルヘス: やめてください! 話します。でも、笑わないって約束してください。


ノヴァーク: 確約はできないが、話してくれ。


ホワイト: 俺たち…… 超常的なものを探してたんです。


{ボルヘスが同意して頷く。両者ともに真剣な面持ちでノヴァークを見ている。}


ノヴァーク: 探してたって…… 超常的なものを? そしてこれが…… {ノヴァークがSCP-726-EXを持ち上げる} ……君たちをここに導いた?


ホワイト: はい。


ノヴァーク: なるほど。ちょっと待っててくれ。


{ノヴァークが尋問室を出てエージェント・ロークにSCP-726-EXを手渡す。エージェント・ロークは試験と分析のためにSCP-726-EXを外来オブジェクト対応部門にまわすよう指示を受ける。ノヴァークが尋問室に戻る。}


ノヴァーク: さて、どこまで話したか…… ああ、そうだ。もう少し質問しないといけないんだ。


ボルヘス: そんな、もういいでしょ。ここから帰してください。悪いことなんてやってませんって!


ホワイト: フェンスに穴は開けたけども。


ボルヘス: でっ、でも、お金なら払います!


ホワイト: そうそう! お願いしますよ。


ノヴァーク: 集中。{呟いて} ああ、これだから10代のガキは嫌いなんだ。


ホワイト: はい。


ボルヘス: はい。


ノヴァーク: どうやってこれを見つけたのか教えてほしい。


ボルヘス: 変な爺さんから買いました。


ホワイト: ええ、パラウォッチ .NETドットネット フォーラムで知り合いました。


ノヴァーク: パラウォッチ? 何のことか説明してほしい。


ホワイト: 超常現象の探究を目的としたウェブサイトです。


ノヴァーク: それでその老人は…… 名前は何という?


{5秒間の沈黙。}


ノヴァーク: 警察に通報させないでくれ。


ホワイト: 名前は知りません。


ボルヘス: そう、一度も言ってなかった。本当です。


ノヴァーク: ハンドルネームくらいは知っているだろう。それと、君たちのような若い子がネットの知らない人と会うなんて、もっと気をつけたほうがいい。


ボルヘス: ユーザー名はfoghat 641とかそんな感じでした。


ノヴァーク: あのバンドと同じような名か?


ホワイト: バンド?


ノヴァーク: あー、何でもない。ちょっと整理させてほしい。君たちがここにきたのは、ネットで知り合った老人から手に入れたこれに従ったから、と。


ボルヘス: はい。


ノヴァーク: いや…… 無鉄砲すぎるだろう。


ホワイト: もうしないって約束します。


ボルヘス: はい、約束します。あとフェンスも弁償します。本当にすみませんでした。


ホワイト: 本当にすみませんでした。


ノヴァーク: 警察は呼ばないよ。まあこういうことはするがね。


{ノヴァークがテーブル裏のボタンを押す。タブレット型の記憶処理剤を持った2人の助手が入室する。}


ホワイト: 何だあれ? まさか薬を飲ませたりしませんよね?


ボルヘス: ここってどういう工場なんだ?!


ノヴァーク: 聞くべきでない人物にまで今夜の出来事が伝わらないようにするためだ。


{ボルヘスとホワイトが記憶処理に抵抗する。}


ホワイト: なんなんだこれ? 助けて! 誰か助けて!


ボルヘス: 無理やり薬を飲まされる! 助けて!


{助手がポケットから麻酔液を取り出し、ボルヘスとホワイトに注射する。}


<ログ終了>


後書: ボルヘスとホワイトはホワイトの車に乗せられ、街の郊外まで運ばれた。虚偽記憶25-E (Party Fade-out) が植え付けられた。


要約すると、財団がオブジェクトを収容しているサイト-55に二人の少年がSCP-726-EXを使用して辿り着いたところを職員が発見したという流れである。何やってんすか財団。

補遺726.01

以下はSCP-726-EXに関する外来オブジェクト対応部門のログです。


【外来オブジェクト対応部門】


オブジェクトID:726


評価: オブジェクトはアノマリーを検出し、その方向を指し示すことができるとされている。試験は以下の通りである。


試験結果
エージェント・ロークがSCP-726-EXを操作する。 SCP-726-EXがSCP-5057を指し示す。
ランス研究員がSCP-726-EXを操作する。SCP-726-EXがSCP-3803を指し示す。
パワーズ研究員がSCP-726-EXを操作する。SCP-726-EXがSCP-4949を指し示す。
チェンバーズ研究主任がSCP-726-EXを操作する。 SCP-726-EXがSCP-3923を指し示す。

総括:オブジェクトをThaumielに割り当てて、今後のオブジェクトの捜索に使用するものとする。

補遺726.02

以下のログはSCP-726-EX研究主任チェンバーズと収容管理官カービィの間で交わされた会話のログです。


前書: PoI-1221 ("foghat64") は財団エージェントに発見され、インタビューを受けた。異常な活動や所属先は見出せなかった。これを受け、SCP-726-EXの異常性の有無を確認するべく、さらに調査が進められた。


<ログ開始>


カービィ: チェンバーズ。


チェンバーズ: カービィ。


カービィ: なぜここにいるかは分かっているな。


チェンバーズ: メールは読みました。このダウジングロッドの何が問題なのです?


カービィ: それに効果があるとは思えない。


チェンバーズ: 何を馬鹿な。効果はありますよ。この目でしかと見ました。


カービィ: 本当にそいつをテストしたのか?


チェンバーズ: もちろん。問題なくアノマリーを指し示しました。


カービィ: これを見ろ。


{カービィがテーブルにファイルを置く。チェンバーズが手を伸ばしてファイルを取る。}


カービィ: PoI-1221はシロだったよ。この上なく正常だ。異常らしいことといえば、あの子らについて質問した際の発汗量くらいだな。


{チェンバーズが添付ファイルに目を通す。}


チェンバーズ: だからと言って、これに効果があるという事実は変わりません。


カービィ: アノマリーだらけの施設で実験したんだろう。そりゃ1つは指し示すに決まってる、そのダウジングロッドはクソだ。良く言えば疑似科学、悪く言えば馬鹿の釣り餌だな。あの子らは馬鹿に遊ばれたんだ。さらに最悪なのは、君がそれに効果があると主張するせいで、今まさに私たちまで馬鹿に遊ばれていることだ。


チェンバーズ: ならば、彼らがここに入り込んだのはどう説明をつけるのです?


カービィ: サイトの最上階くらい誰でも迷い込む。道路の側にあるんだ、もういい加減にしろ。間違いを認めてくれれば私たちは前に進めるんだ。


チェンバーズ: この一件が全くの偶然だったとでも。


カービィ: そうだ。


チェンバーズ: しかし…… これは私の目の前でアノマリーに反応したんですよ!


カービィ: おいおい。またかよ。それは単に使用者のランダムな動きに反応しているだけだ。君がピクリとでも動けばそいつも動く。考えてもみろ、君はアノマリーだらけの施設にいるんだぞ。そのゴミはどこを向けばアノマリーを指し示さないことになるというんだ?


{10秒間の沈黙。}


チェンバーズ: 地面でしょう。


カービィ: ふざけんなよジョージ。


<ログ終了>


後書: 20分超にわたる会話 (簡潔化のため編集済) の末、チェンバーズ研究主任が譲歩し、当オブジェクトは正式にExplainedに再分類された。


要約すると、結局SCP-726-EXには何一つ異常性が無く、財団は子供騙しのただの棒をオブジェクトだと思い込んでいたということである。何やってんすか財団。

関連タグ

SCP 道具 金属 ダウジング

関連リンク

日本語翻訳記事

SCP-726-EX 「ダウジングロッド」

本家記事

SCP-726-EX 【The Dowsing Rod】

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