概要
CV:井上和彦
上山道郎氏の漫画作品「悪役令嬢転生おじさん」の主人公(の転生前の姿)。
…なのだが、上山氏が自身の分身として憲三郎を描いた作品も多い。
名前の由来は作者の実父・憲一郎から。
作者曰く『父は長男だったので憲三郎は多分三男』とのこと。
人物
メガネを着けた禿頭の52歳。昭和時代を生きたオタクなおじさん。公務員。
若い頃は同人誌も書いていたらしく、妻の美津子とはその頃からの縁らしい。
年の割に老けた髪型(所謂バーコードハゲ)をしているが、これは薄毛が気になり始めてきた頃、クレーム応対に変なカツラと眼鏡を着用して出たところ、クレーマーが大人しく帰っていくなど、窓口での応対に有効であったため。
カラオケの十八番は「オタ友から接待まで通用する」としている『銀河○道ス○ーナ○ン』。
テレビゲームは大の得意であり、ダンジョンクリア型のゲームについてはRTA走者並みの実力を持つ(本人曰く「ダンジョンは攻略させるために作られている。心を開けば必ずその作者の意図が見えてくる」とのこと)。
それを持って初見かつ本来は高難易度の学園ダンジョンを、ほとんど戦闘することなく切り抜ける芸当を見せている。
作中では
少年を庇って車に轢かれたところ、乙女ゲーの世界の悪役令嬢-グレイス・オーヴェルヌに転生する。
乙女ゲーの知識は持っていなかったものの、転生先である『マジカル学園ラブ&ビースト(通称・マジビー)』に関しては娘のプレイを見ていた為、その知識を活かそうとする。ゲームの細かなシナリオや設定までの知識があるのかどうかは不明だが、攻略対象(=アンナの恋人候補)については実際に接し人となりを知り、攻略難易度を推察する場面がある。
グレイスが悪役令嬢キャラということもあって、悪役令嬢らしく振る舞おうとするものの、要所で親目線で他人に接したり、模範的な社会人としての言動が出てしまい、周りの人間から好感を集める事態となる。
結局、攻略手順を考え、アンナを導いてしまっている状態を自覚してしまい、「悪役令嬢はできる範囲でやればよかろう」の結論に到達している。
一方で実際に魔法を学べる、ドワーフの仕事ぶりを間近で見られる等に喜びを感じたり、生徒会メンバーの練習試合に感心する等、オタクとして『マジビー』の世界を満喫している場面も見受けられる。
また「年齢等関係なく、上手い人は皆、師と思え」を人生哲学にしており、自分の子供より若いオーギュストや、リシャールに魔法を教わっている。
現実世界では憲三郎の肉体は意識不明ながら生きているらしい。なので厳密には『ゲーム世界に転生』ではなく『憑依』が正しい状態のようだ。このような状態になった理由として、作者の上山氏がインタビューにて「物語をハッピーエンドで終わらせる予定であるが、娘や妻を残してしまうのはちがう」「昔の異世界物の最後は必ず帰っていたから、この作品もそうしようと思う」(いずれも要約)と答えている。
アドリアンの研究室から一瞬だけ現実世界に繋がった際日菜子から受け取った手紙により自身の肉体が生きている(元の世界に戻れる可能性がある)ことと、日菜子達が見守っていることを自覚する。