概要
名探偵「エルキュール・ポアロ」シリーズの長編作品で、「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」と並ぶ同シリーズ代表作の一つ。アルファベット順に殺人事件が起こることが特徴である。
なお冒頭から、本作は1935年6月の出来事と判明している。
登場人物
エルキュール・ポアロ
私立探偵。
アーサー・ヘイスティングズ
ポアロの協力者。
アリス・アッシャー
Alice Ascher
1人目の犠牲者。
アンドーヴァーで小さな商店を切盛りしていた老女。
フランツ・アッシャー
Franz Ascher
アリスの夫。
大酒飲みで、たびたび妻のアリスに金をせびっていた。ドイツ系で、第一次大戦中は差別と偏見に苦しんでいたらしい。
メアリ・ドローワー
Mary Drower
アリスの姪。
アンドーヴァー近郊のある屋敷でメイドとして働いている。
エリザベス(ベティ)・バーナード
Elizabeth (Betty) Barnard
2人目の犠牲者。
ベクスヒルのとあるカフェでウェイトレスとして働いていた。異性関係が少々だらしなく、彼女の父親に言わせると「いまどきの娘」らしい。
ドナルド・フレーザー
Donald Fraser
ベティの婚約者。
不動産関係の仕事をしている。激しやすく、ベティの異性関係でたびたび彼女と言い争いをしていた。
ミーガン・バーナード
Megan Barnard
ベティの姉。
ロンドンでタイピストとして働いている。ドナルドとの喧嘩についてベティから相談を受けていた。
カーマイケル・クラーク卿
Sir Carmichael Clarke
3人目の犠牲者。
かつて医師として成功した富豪。
引退後は保養地の近くのチャーストンにある屋敷に住み、趣味の骨董品収拾に熱中していた。
フランクリン・クラーク
Franklin Clarke
カーマイケル卿の弟。
兄の右腕として世界中を飛び回って骨董品を買い集めている。
シャーロット・クラーク
Charlotte Clarke
カーマイケル卿の妻。
末期ガンを患っており、先が長くない。夫のカーマイケルと秘書のグレイの関係を疑っている。
ソーラ・グレイ
Thora Grey
カーマイケル卿の秘書。
彼女は事件当日に怪しい人物を見かけていないと証言しているが、当日玄関先の階段で見知らぬ男と話している姿をシャーロットに目撃されている。
ジョージ・アールスフィールド
George Earlsfield
4人目の犠牲者なのだが、姓名ともにイニシャル「D」ではない理髪師の男性。
ロジャー・ダウンズ
Roger Downes
ドンカスターでの殺人の第一発見者であり、被害者の近くに座っていた教師。
姓のイニシャルが「D」なので、警察は背格好の似ていた彼とアールスフィールドが間違えられたのだと考える。
アレグザンダー・ボナパート・カスト
Alexander Bonaparte Cust
ストッキングのセールスマン。
自身の名前が2人の偉大な英雄(アレクサンダー大王とナポレオン・ボナパルト)に由来することに対してコンプレックスを感じている。
原作での途中の数章はヘイスティングズ大尉ではなく彼の視点から描かれている。第一次大戦に従軍したことがあり、復員後はその後遺症に悩まされている。
真犯人の策略によって、一連の事件の犯人であるという濡れ衣を着せられる。
最終的にポアロから警察への助言もあり、無罪として釈放される。
ジェームス・ジャップ
ロンドン警視庁首席警部。
クローム警部
事件の担当刑事。優秀だが、どこか傲慢なところがある。
あらすじ
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