楽曲情報
作詞、作曲:米津玄師
概要
『Pale Blue』は、米津玄師の楽曲であり、2021年4月~6月にTBS系列の金曜ドラマ枠で放送されたドラマ『リコカツ』の主題歌。
米津が「今までの音楽人生の中で一番大変だった」と語るほど制作が難航した楽曲であり、完成までに3回のボツを経て制作されたという経緯がある。
ストリングス、ピアノなどの生楽器の響きを活かしたクラシカルな音像が特徴的な楽曲となっており、米津が「久しぶりに作った」というラブソングである。抑制が効果的に働くAメロ~Bメロ、剥き出しの感情が歌唱によって表現されるサビなどが特徴的である。曲後半では4拍子から6/8拍子のワルツのリズムにスイッチし、そのまま曲が終わるという特殊な構成となっており、また同時に、それまで「恋をしていた」と過去の描写だった歌詞が「恋をしている」と現在形の言葉になるなど、時制の変化も表現されている。
リズム&ドラム・マガジンのライター・長野祐亮は、「至近距離で鳴っているように感じさせる質感の高いクローズド・リム・ショット」が本楽曲のドラミングで印象的な部分だと指摘している。またフィルは全体を通して極力少なく抑えられおり、その他にも「展開を追うごとに機械のような緻密さと歌心を併せ持つハイハットや、微妙なハネを含む16分のキックの音数を増やして、小気味良い躍動を加味」していく点も本楽曲の特徴だとしている。なお本楽曲のドラムは堀正輝が演奏している。