概要
カバ科とは、哺乳類偶蹄目の中ではブタやイノシシに近い動物で、水との結び付きが強いことが特徴である。現在カバ科にはカバとコビトカバの2種がいて、カバの方が、より水中生活に適している。
近年ではカバは同じく水と関りが深いクジラの方により近い(カバの祖先はイノシシの祖先と枝分かれした時期よりクジラの祖先と枝分かれした時期の方が新しい)とされつつある。これによれば、雑食の原始的な小型動物だった偶蹄類の祖先のうち、陸に留まったイノシシ等の他の偶蹄類の祖先に対し、カバとクジラの共通の祖先は水辺で暮らすようになり、その後、水辺の植物を主に食べるもの(カバの祖先)と魚を主に食べるもの(クジラの祖先)に更に枝分かれした、と想定されている。