概要*
アゴダチグモ科(Archaeidae)。2~8mm程度の小さな蜘蛛である。
頭胸部が伸びる。縦に。まるで首みたいだぁ…
そして鋏角も伸びる。上から下へ。その姿、まるで水辺で魚を狙う水鳥の如く。
そんな姿からついた英語名はpelican spider、すなわちペリカングモ。
この色々と尖った姿は蜘蛛を専門に捕食する為の適応である。獲物となる蜘蛛(アゴダチグモ同様に小さな種)をこの長い鋏角で捕まえる。獲物が苦し紛れに反撃しようにもこのアゴダチグモの体はこの鋏角1つ分離れた位置にあるので届かない。こうして反撃することも叶わず仕留められた蜘蛛を口に運ぶ。そんな見事な狩り具合からついたもう一つの英語名はassassin spider。蜘蛛界のアサシンなのだ。
ちなみに口は縦に伸びた頭胸部の下側にある。