バンビ(映画)
ばんび
あらすじ
ある春の朝、森の王様の子供としてバンビが生まれた。バンビは仔兎のタンパー(とんすけ)やスカンクのフラワーと友人になり、また牝の仔鹿ファリーンとも仲良しになった。夏、秋、冬と季節を経てバンビはすくすくと成長したが、その冬に母は猟師に射殺されてしまった。大人になった春にバンビはファリーンと恋に落ちるが、晩秋再び人間が森に押し寄せ、その夜キャンプから出た火は森を包んだ。妻のファリーンを助けたバンビは、翌朝川の中洲でようやく彼女に再会する。また年はめぐり、ファリーンは双児を産み、バンビは森の王の地位を継いだ。
登場キャラクター
バンビ(CV:林勇)
本作の主人公。雄の子鹿で、森の王子。母親の愛情をいっぱいに受けて育ってきたため、甘えん坊な上、異性のファリーンに対しては緊張して声も出せないシャイな一面もある。しかし突然母が射殺され、しおれていた所を、森の王である父に諭され、その後、僅かな間ではあったが父と共に過ごした経験(※続編である『バンビ2』での出来事)を経て、王子としての自覚を持つ様になり、心身共に見違える程強く逞しく成長、他の牡鹿(※『2』において「ロノ」という名で少年時代の彼が登場する)に迫られていたファリーンを激しい戦いの上救うまでになるが、シャイでファリーンに押され気味なのは相変らずの様である。
山火事が発生した時は、危険を顧みず森の仲間達を救い出す。こうしてこの一件をもって、立派な王として認められた彼は、数年後父から王位を受け継ぐ。
ファリーン(CV:押谷芽衣)
本作のヒロインで、雌の子鹿。バンビとは対照的に明るく人なつっこい性格。幼い頃からバンビの事を好いており、積極的に接している。年頃の娘に成長した後、好きでもない別の雄にしつこく言い寄られていた所をバンビに救われたのをきっかけに、恋愛を成就させる。
とんすけ(CV:稲葉祐貴)
バンビと最初に親友になった仔兎。明朗で愛嬌がある。脚を叩いて鳴らすのが特技。この特技は彼の子供にも受け継がれている。
フラワー(CV:湯沢真伍)
スカンク。雄であるが、その名の通り花が好きな性格。大人になってからはオネエっぽくなるが彼女のスカンクができる。冬は冬眠しているため、出番は少なめ。
お母さん(CV:杉村理加)
バンビの母親。美しく大変優しい性格で、息子であるバンビを愛情一杯に育てるが、物語の途中猟師達に狩り殺されてしまう。
森の王様(CV:岸野幸正)
バンビの父親で、森に住む生き物の中で一番長生きしていると言う。強く賢く勇ましい、王者の名に恥じぬ貫禄の持ち主。妻なき後、バンビを厳しくも暖かく見守り、バンビが森の王の後継者として立派に成長していく手助けをしている。『1』では台詞が少なく、『2』においてキャラクターが深く掘り下げられており、それによると彼も子供の頃はバンビによく似た性格だったらしい。
フクロウ(CV:熊倉一雄)
作中の描写では森の王様に次いで高齢なフクロウで、森の長的な役割を果たしている。森の住民の中で自分だけ番の相手がいないという事にコンプレックスを抱えており、そのせいか毎年『恋の季節』である春になるとイチャつきまくる動物達の事を、僻み紛れに「うかれ頭」と呼んでいる。
余談
バンビは当初はユーラシア大陸に見られるノロジカ(韓国語の「ノル」から命名された)とされていたが、アメリカの視聴者に馴染みあるようにオジロジカに変更されたらしい(参照)。