マロン(ファイアーエムブレム)
まろん
概要
邪竜ソンブルに仕える「四狗」のひとりである重騎士の若い女性。
一人称は「ボク」で明るく無邪気だが気分屋のところがあり、他人を見下した言動をとる。
また自信家でもあり、褒めてもらうことが大好きという子供っぽい一面も。
主人公の軍とも何度も敵対することになるが、モーヴと2人で登場することが多い。
なお、物静かな武人であるモーヴはあまり褒めてくれないため、気に入らない様子。
「自信家」「褒めてもらうのが好き」という性格が最もよく表れるのは、19章。
この章では、なんと勝手に紋章士の指輪を持ち出して、神竜軍に勝負を仕掛ける。
これは、四狗である自分たちは特権階級なので勝手な行動もお咎めなし、という思い込みと、
神竜軍から紋章士の指輪を奪って褒めてもらいたいという気持ちによるもの。
しかし神竜軍は彼女の予想以上に強く、敗北したうえ持ち出した指輪も奪われてしまう。
主人公に見逃してもらったことでなんとかイルシオン城に帰還したものの……
〈〈この先、21章以降のネタバレ注意!!〉〉
いかに四狗といえども、紋章士の指輪を奪われるという失態はやはり大きかった。
セピアにもモーヴともども見捨てられ、邪竜軍のリトス行きの際に置き去りにされてしまう。
モーヴの計らいにより、渋々ながらも神竜軍の同乗を認めて、船でリトスへ向かうことに。
その道中でヴェイルに関する事実を知り、ヴェイルをかわいそうに思うようになる。
そこではマロンの過去も語られ、女に産まれたマロンはいらないという理由で親の手伝いをたくさんしても褒めてもらえず、初めて連れて行ってくれた散歩を彼女を捨てるための場所を探しているというものだった。
リトスに着き、セピアたちの側に戻ってもその感情が消えることはなく、マロンは本来の
ヴェイルの人格を封じている魔法具の破壊を試みる。しかし、少しヒビが入った程度で失敗。
裏切りの咎で、家族のように慕っていたセピアの剣に体を貫かれ、マロンはその命を散らした。
マロンの死はモーヴの離反を決定的なものとし、さらにマロンが魔法具につけたヒビのおかげで
ヴェイルは魔法具の破壊に成功し、本来の人格を取り戻すことになる。
彼女自身にできたことは少なかったが、本作のストーリー、特にモーヴとヴェイルの2人の未来を
大きく変えるきっかけとなったのだ。
これより後の章でのモーヴのセリフには、しばしば彼女の名が登場する。
尚、エンディング後のスタッフロール中の絵の1つに、母らしき女性と仲良く歩くマロンそっくりな雰囲気の少女の後ろ姿が…